イタリア写真草子 ウンブリア在住、日本語教師のイタリア暮らし・旅・語学だより。

牧羊犬避けてマダニに噛まれたか、シビッリーニ山脈

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 土曜日にわたしが歩きたいと考えていたトレッキングコースは、出発地点がカステッルッチョだったのですが、あまりにも人や車が多いからと、かなり離れた給水場の近くに車を置くことにしました。森を通って山道を登れば、目指すトレッキングコース、E17との合流地点がすぐにあることが、地図を見て、分かりました。

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 山の高みで、今もまだ咲いている野バラが見られて、うれしかったです。

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 森を抜けて、さらにまっすぐ歩いていけば、すぐにトレッキングコースE17との合流地点に到達できるはずだったのですが、このとき先を歩いていた夫が、犬がほえる声が聞こえるから、トレッキングコースを進む代わりに、草が覆う山の斜面を登って行こうと言いました。

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 合流地点は、この写真の中央下方に見える小屋、Capanna Ghezzi付近にあるのですが、この小屋の周囲では羊の放牧が行われていることが多いために、夫は最初から、羊や牧羊犬がいるのではないかと心配していました。

 写真の奥に広がっているのは、トレッキングコースE17の本来の出発地点があるカステッルッチョの高原で、写真には、上述の小屋から、山の斜面をジグザグに登っていくトレッキングコースも、写っています。そして、この写真では分かりにくいのですが、拡大してみると、

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トレッキングコースから、そう遠くないところに、羊の群れがいて、その群れが数匹の牧羊犬に見守られていることが分かります。

 羊飼いが近くにいれば、まだ安心できるのですが、犬と羊の群れだけである場合には、犬たちが、わたしたちが羊から距離のある位置を通っても、近くにやって来てほえたり、最悪の場合には、取り囲んだり、かみついてきたりする可能性が、残念ながらないとは言えません。実際、わたしたちが車で道を通っているときに、牧羊犬が車を追いかけてほえたてるということが、これまでに幾度となくありました。

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 そこで、夫が言うとおりに、草原の斜面を登って、もっと標高の高い位置にあるトレッキングコースE17との合流地点まで歩くことにしました。斜面を登る夫のすぐ左手に見えている岩がちの山が、わたしたちが土曜日に、その山頂の手前まで登った山、Monte Palazzo Borghese(2145m)です。
 
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 こうして斜面を登ると、かなり遠くから、ぼんやりとではありましたが、カステッルッチョの高原が、野の花で色づいているのが見えました。この写真は、ズームで拡大して撮影したものです。

 帰り道にもやはり、この辺りでは、草原の斜面を下り、その際には、森への入口近くに放し飼いの犬がいたため、犬を避けて、トレッキングコースの森への入口まで斜面を下らずに、早めに森の中へと入りました。おかげで、犬に追い立てられることもかまれることもなく、無事に登山を終えることができました。

 ところが、昨晩、かゆみと痛みから、左のわきの下が、マダニにかまれていること、マダニが皮膚の層の中にいるのが分かりました。トスカーナのアッペンニーニの山や、テッツィオ山でも、放牧された牛のすぐ近くに腰を下ろしてパニーノを食べたり、草をかき分けて歩いたりしていて、マダニにかまれた経験があったので、インターネットでも確認しながら夫がすぐにピンセットで取り除いてくれました。危険な感染症を移されていないことを願っています。マダニは、たとえばわたしの日本語の生徒の12歳の少年が、公園から帰ってきてかまれているのが分かり、救急外来に行ったこともあるそうで、山に限らず、残念ながら町の公園でも、今の季節にはかまれる危険があります。

 野生動物や放牧された動物などがよく通ったり、いたりする場所や草原は極力歩かないように気をつけていたのですが、土曜は、犬を避けるために草原を長い間歩いて、マダニにかまれてしまったのかもしれません。また、かまれたのは、ひょっとしたら金曜の夕方に登った山かもしれませんし、日曜ミジャーナで草原も歩いて農作業などをした夫についたマダニが、月曜のうちにわたしに食いついたのかもしれません。また、我が家の周囲にも、草が生えているところはあちこちにあり、猫がうろうろしているために、畑に野菜を採りに行ったときや、庭で水やりをしているときに、マダニに取りつかれたのもしれません。猫のミミをなでているときに、ミミからわたしへと乗り移った可能性もあります。

 これまでは幸い何事もなかったので、今回も何事もないことを祈りつつ、うちの庭や畑であっても、裸足にサンダルではなく、長い靴下に足を覆う靴を履く必要があると感じました。皆さんも、マダニには、十分にご注意ください。

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Amici camminatori in montagna, attenzione alle zecche!
Martedì sera ne ho trovato una sulla mia pelle, probabilmente perché abbiamo camminato tra le erbe per evitare il greggio di pecore e i cani sui Monti Sibillini.
Seguiremo i consigli dell'Istituto Superiore di Sanità:
"- indossare abiti chiari, coprire le estremità, soprattutto inferiori, con calze chiare, utilizzare pantaloni lunghi e preferibilmente un cappello
- evitare di toccare l’erba lungo il margine dei sentieri, non addentrarsi nelle zone in cui l’erba è alta
al termine dell’escursione, effettuare un attento esame visivo e tattile della propria pelle, dei propri indumenti e rimuovere le zecche eventualmente presenti. Le zecche tendono a localizzarsi preferibilmente sulla testa, sul collo, dietro le ginocchia, sui fianchi."
(Fonte: Zecche - Istituto Superiore di Sanità - EpiCentro)
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関連記事へのリンク
- 花と撮影に夢中でマダニに噛まれた話、潜むマダニにご用心 (2018/6/6)

参照リンク / Riferimenti web
- 国立感染症研究所 - マダニ対策、今できること [pdf]
- 厚生労働省 - ダニ媒介感染症
- FNN PRIME - 夏のレジャーでは草むらに要注意!「殺人ダニ」に噛まれて感染 死亡例相次ぐ (2018/8/1)
- Puntura di zecca: cosa devi sapere - Il Mountainrider
- Zecche - Istituto Superiore di Sanità - EpiCentro

Articolo scritto da Naoko Ishii

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Commented by minoru2703 at 2019-07-04 07:53
今の季節は防虫スプレー必須ですなあ
イタリアも日本も同じです

タワシは今年ブヨに全身を噛まれひどい目にあい皮膚科に行きました
Commented by otenbasenior at 2019-07-04 12:34
雄大な景色が素晴らしいですね。

こちらでもマダニの注意報をよく聞くようになりました。
友人は洋服の上にマダニがいたのを見つけました。
ハイキングはやはり脚を覆って歩くのが安全ですね。
Commented by ciao66 at 2019-07-04 17:58
牧羊犬に見守らている羊の群れ、とても牧歌的な光景ですが、人が付いていないと要注意なんですね。

草むらが要注意とは知っていましたが、
マダニは恐ろしいですね!山に行って家に帰ると、ズボンを洗ってね!と妻によく言われます。

何事もなく無事でありますように!お祈りします。





Commented by milletti_naoko at 2019-07-04 21:22
みのるさん、全身刺されてしまっただなんて、それは大変でしたね。刺されたら命を落とす可能性もある猛毒を持つ蜂も、あちこちにいたりして、気をつけなければいけませんね。防虫スプレーは合成化学成分が気になるのですが、エッセンシャルオイルなどが防虫に使えるとどこかで読んだように覚えていますので、また気をつけて調べてみようと思っています。
Commented by milletti_naoko at 2019-07-04 21:25
お転婆シニアさん、眺めがすばらしかったです。

アメリカでもマダニの被害があるんですね。洋服の上を歩いたりもするんですね。わたしは脚は覆っているものの、トレッキング用の靴下の丈が短いので、もっと長いものを履いた方がいいのかなと考え始めています。ただ、場所が場所ですから、服の上を伝って歩いて登ってきたような気もします。これからはうちに帰ったときに、よく点検をしなくてはとつくづく思いました。
Commented by milletti_naoko at 2019-07-04 21:54
ciao66さん、羊の群れは、牧羊犬がこちらに襲いかかってくることもたまにあるので、気をつける必要があります。

マダニ、日本でも問題になっているようですね。イタリアでも日本でも野生動物が人里に近づくことが増えていますし、本当に用心が必要です。

ありがとうございます。わたしも無事を祈っています。
Commented by nonkonogoro at 2019-07-05 20:47
私も数年前に
マダニに噛まれたことがあるのですよ。

ちょうどニュースになりはじめた頃だったので
慌てて 皮膚科に飛んでいきましたが
感染症は かかってからでないとわからないと言われました。
痛くもかゆくもないのですが
噛まれたところが 赤く円状に広がっていて
しばらく不安でした。

私は ダニが私の血を吸って ぷくぷく膨らんでいるのを
思い切り叩いてしまったのです(笑)
寝ぼけていて ムカデに噛まれたと思ったので。。。

その時は山になど行ってなかったので
庭にいたダニかもしれません。

Commented by milletti_naoko at 2019-07-05 22:01
のんさんも、マダニに噛まれたことがおありなんですね! しかも、庭にいたかもしれないだなんて。日本でも数年前にはマダニがニュースになり始めていたんですね。感染症は、イタリアでかかりうる重い病気は、症状がで始めたときに早めに対処すれば大丈夫とのことなので、万一そういう兆候が現れたときにすぐ分かるように、気をつけておこうと考えています。見つけられたときに、なんとそんなにも大きくなっていたなんて。
Commented by PochiPochi-2-s at 2019-07-06 09:58
イタリアにもマダニの被害があるのだと驚きました。
てっきり日本だけのことかと思っていましたが。
山歩きやハイキングは長袖 長ズボンが鉄則ですね。
とはいうものの汗かき暑がりの私はすぐに長袖シャツを脱ぎたくなって
しまうのですが…。困ったものです。
Commented by milletti_naoko at 2019-07-07 06:09
PochiPochi-2-sさん、わたしも初めてマダニに噛まれた数年前に調べていて、日本にもいるのだと驚きました。いただいたコメントから、アメリカでもマダニに注意するようにと言われていることも分かりました。

わたしは長ズボンで山を歩きはするのですが、長袖を着た方が、やはり身を守りやすいのでしょうね。暑いので、つい半袖のTシャツで歩いてしまいます。
by milletti_naoko | 2019-07-03 23:53 | Viaggi | Comments(10)