イタリア写真草子 Fotoblog da Perugia ウンブリア在住、日本語教師のイタリア暮らし・旅・語学だより。

ライオンが迎え見送る美術館、ローマ

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 日曜にローマの国立近代美術館を訪ねたときは、入口の正面階段に、青銅のライオン像があるのに驚いたのですが、美術館の訪問を終え、地下鉄駅に向かおうと道路を渡ると、

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ここでもまた、ライオンたちがこちらに迫ってくるように見えたので、びっくりしました。この写真のライオンたちの辺りから、後ろをふり返って美術館を撮影したこちらの写真をご覧になれば、

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階段には、猫が甘えるように寝転がったライオンの像もあることが、お分かりかと思います。

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 美術館の周囲には、白いキョウチクトウの花がたくさんきれいに咲いていました。

 日曜日は、日本大使館で在外投票を終えてから、帰りのバスに乗るまでの時間帯が、ちょうど猛暑のときには、熱中症を防ぐために、日ざしや野外を避けた方がいい正午前から午後5時頃という時間帯でした。そこで、スリを避けるために地下鉄に乗らず、かつむやみに外を歩かずに、涼しく有効に過ごせる方法はないかと、ローマ行きのバスの車内で、『地球の歩き方 イタリア』で、大使館に近い訪ねるべきいい場所を探していたら、エトルリア博物館、ヴィッラ・ジューリアと国立近代美術館が、大使館からそう遠くない上に、ボルゲーゼ公園を通って行けることが分かりました。

 直感でぜひ訪ねたいと思ったのは、興味を持って、以前からイタリア各地で博物館や遺跡などを訪ねているエトルリア文明の博物館、ヴィッラ・ジューリアです。グーグルの案内には、博物館も美術館も長い人で訪問時間が2時間半とあり、両方訪ねるには時間が足りません。ただ、しばらく迷った挙句、ヴィッラ・ジューリアの方が大使館から遠い一方で、日本文化会館のすぐ近くにあり、エトルリア文明には夫も関心があるので、将来また二人で訪ねる機会があるだろうと考えました。また、つい最近、原田マハさんの『ジヴェルニーの食卓』を読み終えたばかりなので、フランスの隣国、イタリアの国立近代美術館であれば、数多く所蔵されているであろう本に出てきた芸術家たちの絵画を、読書の記憶が新鮮なうちに見られてよかろうと思い、結局、国立近代美術館を訪ねることにしました。

 結果的には、10ユーロの入場料で、ロッカーに荷物を預けて、数時間過ごすことができた点では、近代美術館を訪ねてよかったと思いますし、興味深い作品もいくつかあったのですが、満足と感動は、ヴィッラ・ジューリアを訪ねた方が大きかっただろうと思いました。モネの絵は睡蓮の絵が一点、ドガの作品も一点のみで、セザンヌやクリムトの作品は、海外に貸出中とのことでありませんでした。興味深い絵や、美しい作品、意表をつく独創性のある作品がいろいろあって、おもしろかったのですが、パリの小さな美術館や、ルーアンの町の美術館の方が、ずっと印象派の作品が多く、充実していたという印象があります。作品をいくつか写真でご紹介しようと、選んで縮小したあとで、著作権が気になり、作者の死後70年を経過している作品は写真を載せてもよいのだろうか、それとも、美術館に権利があるのだろうかと不安になりました。商業目的でなければ、画像が粗ければ載せていいという法律はあるそうですが、画像が粗いと、あまり載せる意味もありません。今日、いろいろな関連サイトや法律を斜め読みしたものの、疑問が残るため、今のところは美術館内の作品の写真は、割愛しておきます。

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 近代美術館を訪ねることにしたのは、館内にカフェ・レストランがあって、食事ができると知ったからでもあります。朝11時半過ぎに入って、2、3時間かけて訪問する予定でしたから、時間的にも、また、ロッカーに荷物を預けて身軽なまま食べられるという点でも、館内で食べられるのがありがたかったのです。ただ、結果的には、カフェは、美術館の外から訪ねることもできるものの、館内からカフェに行こうと思うと、すべての展示会場を見終えて、これが最後という広間の隣にあるために、時に迷いつつ、ゆっくり回ったわたしがカフェに到着したのは、ようやく午後3時頃のことでしたから、ヴィッラ・ジューリアを見てから、どこか近くの店で食べても、テーブルの横にでも荷物を置ける場所があれば、同じだったかもしれません。サンドイッチもパニーノもカウンターに立って食べるより、テーブルに座って食べた方が料金が高くなるとは、料金表を見て分かっていたのですが、それでも大使館から美術館まで歩いた上に、館内を歩き回り、食後は駅まで歩かなければいけないために、迷わずテーブルで食べることにしました。パニーノは、払った5ユーロに値するものでは到底なく、コップ1杯の水が90セントでした。ボルゲーゼ公園内には、パニーノやピザ、飲み物を売る屋台があちこちにありはしたのですが、少々高くても、炎天下ではなく冷房の効いた美術館内で、かつ、リュックや帽子などかさばる荷物は、すべてロッカーに預けたままで、食べられるのはありがたかったです。

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 国立近代美術館には、時には、これが芸術作品と言えるのかというものもあって、芸術というものの定義を、改めて考えさせられました。印象派の絵も、最初は芸術とはとても呼べた代物ではないという評価もあったとのことで、こういう様々な新たな試みが、また違った芸術を生み出していく原動力にもなるのだろうし、きっと世の中には本当に多くの近代や現代の芸術家がいて、その作品が独創的で、また、斬新であればあるほど、その作品が芸術と認められるまでには時が必要だったり、多くの作品の中の一部が、出会いや運もあって、芸術と認められ、博物館にも展示されるようになるのだろうなと思いました。

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Ci salutano i leoni all'entrata e all'uscita

della Galleria Nazionale d'Arte Moderna.
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Articolo scritto da Naoko Ishii

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Commented by snowdrop-nara at 2019-07-19 08:29
狛犬のように門の両脇に鎮座する獅子とは違って
こんなふうに寝転がっているライオンたちを見れば
ここが近代美術館だとピンときますね!

ちなみにわが家の門の上にはカタツムリが…
中にお宝はありませんが。^^

追伸
いぜん、一遍上人絵の岩屋は案外低かったという友人の話をリコメしましたが
今朝その友人から、実は愛媛のまったく別の山だったとメールがありました。
ちょこっとお知らせまで。
Commented by milletti_naoko at 2019-07-23 23:24
snowdrop-nanaさん、寝転がってくつろぐライオンに、いかめしい表情でこちらに向かってくるライオンたち、そのギャップも何だかおもしろかったです。門の前でくつろいで、離れたところでは立ち上がるというのもまた。お宅にもカタツムリがいるんですね! うちのテラスにも植木鉢の周囲にたくさんいます。

お知らせもありがとうございます♪
by milletti_naoko | 2019-07-16 23:33 | Lazio | Trackback | Comments(2)