2019年 07月 17日
月の夜に山中の町でビーチバレー、イゼルニア

大聖堂も見える広場の中央で、ビーチバレーの試合をしていたので、驚きました。右手の照明で照らされた建物が、イゼルニアの大聖堂です。最初に試合を目にしたときは、まだ空が明るかったのですが、中心街で夕食を終え、散歩をしてから、再び試合会場の近くを通りかかると、

紺碧の空の下、建物の向こうに白い満月が見えてきれいです。「打ち上がったボールと満月の二つの球をいっしょに撮影しなよ」という夫の助言で撮影したのが、この写真です。

夫の誕生日を祝うために、火曜日から小旅行で、モリーゼ州のイゼルニアに滞在しています。イゼルニアは海からは遠い山あいの町です。

昨日の午後、中心街を訪ねたときに、広場で何やら会場の準備をしていたのですが、まさか広場に砂を敷いて、ビーチバレーの試合をするとは思いもよりませんでした。夏の月夜の中心街でのバレーの試合は、どこか趣もあって、夫と二人でしばらく試合を観戦しました。

昨日イゼルニアの中心街を訪ねて、最も感嘆したのは、上の写真の大聖堂の下の発掘によって発見された、紀元前3世紀・紀元1世紀の異教の神を祀る神殿です。白い大きな石を用いた神殿の礎の荘厳さと、美しい造形に、感動しました。

この古代遺跡を訪ねたあとで、後世に上に築かれた大聖堂を訪ねると、床の上から、下方の遺跡が見えるようにしてある箇所が、いくつかありました。

冒頭の月夜のビーチバレーは、午後9時52分に撮影しました。

それから、約10分のドライブの後、宿に到着したのですが、その時も東の空に白く光る月がきれいに見えました。そうして、このあとさらに、車の中に財布を忘れたことに気づいて、もう一度外に出たのですが、そのとき月を見て、大聖堂前の広場では満月に見えた月が、かなり欠けて見えるので、驚きました。このとき、わたしはうっかり、中心街では照明が明るすぎたために、月が満月に見えたのだろうと思ってしまったのですが、今朝になってからインターネットで調べて見て、実は昨夜は、部分月食があったことを知りました。
知っていれば、昨夜は月がさらに欠けていく様子を、テラスで見守り、皆既月食のいい写真も撮れただろうにと思ったのですが、きれいな満月と、山中の町でのビーチバレーという風情があって珍しい情景が見られたので、それで十分満足しています。
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Luna piena & pallone del palla volo
Beach volley nel centro storico di Isernia,
tra le montagne, lontane dal mare
ma suggestivo sotto la luce della luna.
Isernia (IS) 16/7/2019
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古代遺跡の上の大聖堂、覆い被せてしまわないで古い遺跡が見えるように工夫してある建築に刺激を受けました。
ローマには浴場跡の教会と博物館も有って、面白いと思ったのですが、似たような感覚でしょうか。
イタリアは美の宝庫のようなところ、知らない町にもいいところがたくさんありますね。
空に上がった月とボールを撮るとは、この着想もまた面白いです。
大聖堂の下の発掘は近年になって行われ、下の遺跡が発見されたので、遺跡を隠していた後世の大聖堂の床を、一部透明にして、遺跡が見えるように手を加えたのではないかと思いますが、過去の神殿跡が現在の大聖堂から見えるのがいいなとわたしも思いました♪
満月とボール、わたしも夫の発想がおもしろいな、いいなと思いました♪