2019年 07月 19日
城からの眺めすばらし悪党の村、ロッカマンドルフィ

古城は、マテーセ山脈(Monti del Matese)の中腹にある村、ロッカマンドルフィ(Roccamandolfi)の高みにあります。

昨日、モリーゼ州の南方に東西に伸びるマテーセ山脈(Monti del Matese)の周囲の教会と村を訪ね、夫がこの山脈に興味を持ったので、山脈の高みに宿泊しようと見つけた宿が、このロッカマンドルフィにありました。
写真の左上、山のてっぺんに建つロッカマンドルフィ城(Castello di Roccamandolfi)(1020m)については1195年にその記述があり、村は13世紀の初めにできたであろうとのことなので、まずは地理的に重要な位置に城塞が建てられ、その後に、城塞が建つ山の中腹に、ロッカマンドルフィ(850m)の村が築かれたのだと考えられます。

遠くから、そして間近にロッカマンドルフィ城を訪ねて見て、アブルッツォのグラン・サッソに建ち、映画の撮影にも使われる古城、ロッカ・カラッショに、立地と見晴らし、今は跡が残るばかりであるところが似ているなと思いました。もちろん、ロッカ・カラッショの方が標高が高く、グラン・サッソの高峰が見えて眺めがすばらしく、城の跡も、ロッカマンドルフィ城に比べれば、かなり元の形をとどめていますが、ロッカマンドルフィ城の方が、車を無料で駐車できる場所から城まで歩くのが、ずっと楽です。

今写真の撮影時刻で確認すると、駐車場からロッカマンドルフィ城まで、写真を撮りながらゆっくり登ったわたしでも、約15分で歩いて行っています。

城塞跡にも、途中のトレッキングコースにも、野の花がたくさん咲いていました。

古城からは、360度の眺望を楽しむことができます。

この写真では奥の方に、マテーセ山脈の最高峰、ミレット山(Monte Miletto、2050m)が見えています。その標高1429mの地点に、冬に多くの人が訪ねるスキー場があるカンピテッロ・マテーセ(Campitello Matese)があり、わたしたちはこのあと、ロッカマンドルフィの近くの山をドライブした後で、カンピテッロに向かいました。

ロッカマンドルフィ城へと登る途中、思いがけず野の花がたくさん咲き、様々な蝶がたくさん飛び回っていたので、驚きました。

蝶たちは忙しく花から花へと移り、カメラを構えると飛び去ってしまったので、写真を撮るのが難しかったです。

昨夕散歩をしたロッカマンドルフィの中心街にも、アジサイなどの花が、きれいに咲いていました。

険しい山に周囲を囲まれたロッカマンドルフィは、かつては掟破りの無法者たちが、逃げ隠れて生き延びるために、やって来て住み着いていたとのことで、中心街を歩くと、その中でも特に名高い3人の悪党の人生について、詳しい説明が書かれています。その説明の一つのすぐ近くにあったこの像は、ですからきっと悪党の像であると思われます。
マテーセ山脈の高みにあるということで宿泊した村に、思いがけず興味深い歴史や散歩コースがあり、古城からのすばらしい眺めも楽しむことができて、うれしかったです。
悪党の足元の石畳がうろこ模様でお洒落だと思いました。
古城からの眺望は遥かかなたまでよく見えますね!
イタリアにはこのような小さな村が多いのですか?
以前スイスからイタリアに抜けた時にやはりこのような
小さな村が点在していました。
黄色い花はビロードモーズイカかな。
前に描いた絵があります。時間があればどうぞ。
https://lmhar.exblog.jp/26002906/
うろこ模様の石畳、きれいですよね。トラジメーノ湖畔の村で見かけて、魚を形どった独特のものっかと思っていたら、そうでもないのだとこの山の村で思いました。眺めがみごとで感動しました!
イタリア語名を知っていたので、日本語で何というか調べると、おっしゃるとおりの花と分かりました。記事、今から拝見しますね。