イタリア写真草子 Fotoblog da Perugia ウンブリア在住、日本語教師のイタリア暮らし・旅・語学だより。

スペルト小麦おいしい山の村の市、モンテレオーネ・ディ・スポレート

 7月28日日曜日は、ウンブリアの南東、ラッツィオとの州境近くにある山の村、モンテレオーネ・ディ・スポレート(Monteleone di Spoleto)を訪ねました。モンテレオーネ・ディ・スポレートは、スペルト小麦(farro)の名産地であり、牧畜が盛んなため、チーズなどの乳製品やサラミ類の特産地でもあります。

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Fiera di San Felice, Monteleone di Spoleto (PG) 28/7/2019

 7月26日から28日にかけて、村の守護聖人の名を冠した大規模な市、サン・フェリーチェの市(Fiera di San Felice)があり、特産品の販売の他にも、様々な催しが企画されていました。悪天候にも関わらず、ペルージャから100km近く離れ、山中にあるために車で1時間半かかるモンテレオーネ・ディ・スポレートまで出かけたのは、

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この日の朝、市の催しの一つとして、パンやピザを作る講習会があって、パンもピザも、食べるのも作るのも大好きな夫が、ぜひ講習会に参加したいと言っていたためです。

 プログラムには、午前10時半から12時半まで、毎時間パン作り講習が行われるという説明があり、夫は12時半からの講習に参加しようと考えていたのですが、村に電話して聞いて、12時半は11時半からの講習が終わる時間だと分かり、その時点ですでに当日朝10時近くだったので、間に合わないのではないかと焦りながら、モンテレオーネ・ディ・スポレートに向かいました。

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Corso di Panificazione con Luca Antonucci

 途中で道を間違えたためもあり、夫とわたしも参加しますと予約をしていたものの、会場に着いたのは、午後11時45分頃のことでした。ひどく焦って、「間に合わない」と運転する夫に、「こういう会はたいてい時間どおりではなくて、15分くらい遅れて始まることもあるから、大丈夫かも」と言ってはいました。

 けれども、10時半に始まる予定だった最初の講習が、始まりが遅かったためにまだ終わらずにいて、しかも終了予定が12時半になるとは、予想をしていなかったので、驚きました。

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 朝トルコロを急いで食べ、バールにも寄らずにやって来たわたしたちは、そこで、12時半までに、村のバールでゆっくりイタリア風の甘い朝食を取ることにしました。そこで、慌てて駆け上がったばかりの階段を下り、

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Bar e B&B Il Leone dell'Appennino

最初に見つけたバールに入りました。

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 村の特産品であるスペルト小麦の小麦粉で作ったクロスタータ(crostata di farro con marmellata)があったので、食べてみたら、とてもおいしかったです。コーヒーもバールで飲んで、12時半からのパン作り講習会に参加したのですが、わたしたち自身が参加中は、手が粉だらけだったり、パン生地でべとべとだったりで、写真を撮る余裕がありませんでした。わたしたち自身がこねたパン生地は、発酵させる必要があるからと、持ち帰るためにビニール袋に入れ、そのあと、前日に講師の先生が準備してくれていた生地を使って、一人3種類ずつ、ミニパンを形づくりました。

 午後3時半から、同じ講師によるピザ作り講習会があり、わたしたちも参加するよう予約していたため、その開始前に、焼き上がったパンを受け取ることにしました。

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 パン作りの会場を出ると、雨が降っています。わたしの小さな折り畳み傘の下、夫とともに、また先の「アッペンニーノのライオン」という名のバールに入り、今度は昼食にパニーノを頼みました。ちなみに上の写真のパニーノは、大部分を食べ終えたあとで撮影したため、大きかったパニーノのほんの一部だけが写っています。

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 モンテレオーネ・ディ・スポレート特産のスペルト小麦粉のパンとチーズで作ったパニーノがとてもおいしかった上に、店主のロベルトさん(Roberto Vannozzi)がとてもきさくで親切だったので、「日本の皆さん、お近くにいらしたらぜひ」と、紹介の写真を撮りました。

 昼食中も後も、ロベルトさんや店の他の客も交えて、あれこれ話が弾んで、とても楽しく興味深かったです。このとき店内に、上から2枚目の写真で、テーブルの左端でパン生地をこねている女性もいて、ロベルトさんから、この女性が、サン・フェリーチェ市を中心になって企画・運営しているのだと教えてもらいました。

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 店内に置かれている本や雑誌も、単に売れるものを並べるのではなく、地域の観光や近郊の山の登山などに役立つガイドや本が精選されているのがいいなと思いました。やはりロベルトさんが営むB&Bは、わたしたちは、後半のスビアーコからモンテカッシーノ修道院までを歩いた聖ベネデット巡礼(Cammino di San Benedetto)の巡礼宿でもあるため、その巡礼のシンボルマークも店内にありました。

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Corso di Pizzeria con Luca Antonucci

 午後3時半からのピザ講習会でも、やはり村特産のスペルト小麦の小麦粉も使って、ピザの生地を作り、わたしたちがこねた生地は、うちに持ち帰るためにビニール袋に入れて、講師の先生が準備していた生地を伸ばして、オーブンで焼きました。

 手さばきがいいからと皆にほめられて、夫もまんざらではなさそうでした。

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 外はカリッとしているのに、中はふっくらしたおいしいピザが焼き上がりました。トマトソースだけで、モッツァレッラチーズがないのは、チーズを載せるには、オーブンの温度が高すぎるという講師の判断によるものです。

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 講習で作ったミニパンはおいしくて、毎日少しずつ食事の際に食べて楽しんでいます。

Bar e B&B Il Leone dell'Appennino
Corso Vittorio Emanuele, 22 - 06045 Monteleone di Spoleto (PG)
Tel. : 074370468, 328 277 5733
Email : vannozziroberto@libero.it

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Fiera di San Felice, Monteleone di Spoleto (PG) 28/7/2019

Interessanti i corsi di panificazione e pizzeria con Luca Antonucci,
buoni panini & crostate, bella libreria e accoglienza gentile
@ Bar e B&B Il Leone dell'Appennino di Roberto san.
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関連記事へのリンク / Link all'articolo correlato
- モンテッカッシーノ巡礼、聖ベネデットの足跡を追って / Cammino di San Benedetto, Subiaco - Montecassino (12/5/2013)

Articolo scritto da Naoko Ishii

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Commented at 2019-08-03 10:01
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by ciao66 at 2019-08-03 13:20
外はカリッとしているのに、中はふっくらしたおいしいピザ・・・こういうのを食べたいのに、なかなか機会が有りません。
 写真のピザは見るからにふっくらだし、丸いミニパンも美味しそうで、遠路はるばる行った甲斐が有りましたね!

 スペルト小麦はだいぶ前のNHKのイタリア語講座で取り上げられて、ジローラモさんと一緒に黄金の小麦畑が登場した記憶が有りますが、さてどうだったか?(もはや記憶は曖昧・・・)
Commented by hanashigai at 2019-08-03 21:54
御自宅が本格的なパンを焼ける環境なのが凄いですね!
「アッペンニーノのライオン」で食されたパニーノ、パンはもちろんチーズの美味しそうなこと!!
写真の、パンからはみ出るサイズにカットされた厚いチーズがたまりませんね。

そして講習会のピザはチーズがなくても美味しいのが伝わってきます。
※講習に来られてた受講生さん達には物足りなかったかも知れないけれど。

Commented at 2019-08-04 01:41
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by milletti_naoko at 2019-08-04 05:15
8月3日10時1分の鍵コメントの方へ。鍵の必要はなさそうなので、わたしも時々やってしまうのですが、うっかり非公開コメントのところに指が触れてしまったのではないかなと思いつつ、お返事いたします。

訪ねるのは確か2度目なのですが、山に囲まれて、街並みがとてもすてきな村なんですよ。ペルージャの朝市でも時々ここのスペルト小麦が売られているのを見かけることがあります。

パンやピザの講習会は、セニガッリアのパン祭りなどでも参加したことがあるのですが、講師によって小麦や材料の配分、発酵のさせ方など微妙に違うのが興味深いです。まあなんとご登録を! いつか行ける日が来ますように♪
Commented by milletti_naoko at 2019-08-04 05:32
ciao66さん、具がたくさん載っていると、カリッとはなかなかなりませんよね。このときは、具が載っていないところが、特にカリッとしていました。1枚目はフォカッチャ風で、粗塩とローズマリーだけが載り、オリーブオイルを軽く回しかけてあって、ひょっとしたら、カリッとしたという印象は、そのピザについてだったかもしれません。

スペルト小麦の畑と言えば、去年カステッルッチョの高原で、小麦に比べてかなり背が高く、色がベージュに近い畑の傍らを通ったときに、夫が「これはスペルト小麦の畑じゃないかな」と言っていました。確認して、もしそうだったら、また何らかの形で記事にしますね。
Commented by milletti_naoko at 2019-08-04 05:37
放し飼いさん、イタリアのうちでは、電気オーブンが台所にある家庭があると思うのですが、うちもそうで、パンはオーブンでも焼けるんですよ。羊乳でできたペコリーノチーズ、おいしかったです♪

確かにチーズがない方が、より生地のおいしさが感じられるような気がします。ピザはモッツォアレッラが具に使われることが多いですが、そう言えば店でも、モッツァレッラなしのピザメニューも、少ないながらあるんですよ。

余談ですが、このピザ作り講習会の同じテーブルに、初めて知り合ったペルージャ在住のご夫妻がいて、「日本の方ですか」と聞かれて何かなと思ったら、なんと息子さんが日本の女性と結婚されて、沖縄に暮らしているのだとのことでした!
Commented by milletti_naoko at 2019-08-04 05:39
8月4日1時41分の鍵コメの方へ
こちらこそ、これからもよろしくお願いします♪
Commented by nonkonogoro at 2019-08-04 08:15
ふっくらしていて 美味しそうなピザですね。(^^)/
ご主人さまは いつも本格的なピザを作っていらっしゃるので
講習会を指導できる立場なのでは ないですか?
でも とても楽しそうな講習会だったようですね。

私もずっと昔
近所にパン作りを習いに行っていました。
パン生地のピザも作りましたよ。
チーズがなくてもOKなのですね。
Commented by milletti_naoko at 2019-08-04 20:06
のんさん、夫ったら皆に、落第生で何度も繰り返しているんですなんて言っていました。薬草やピザ作り、パン作りは、何度も通っているし、自分でもしているのですが、やはりいろいろな人の講習に通うのが楽しいようです。

のんさんもパン作りを習いに行かれたんですね!
Commented by tawrajyennu at 2019-08-11 10:22
こんにちは♪
スペルト小麦、名前は聞いたことがありますが、この村の名産なのですね。
それを使って作った、パン、何とも美味しそうです。
これらのパンも外側がカリッとして中がふんわりしてそうですね。
ピッツァも外側がカリっとして、中がふっくら・・・・
そんなピッツァを作ってみたいです。
数年前に、田舎に簡単な石釜を作って、時々ピッツァを焼いて楽しんでいるんですよ。
Commented by milletti_naoko at 2019-08-12 05:31
タワラジェンヌさん、ピザもパンも、使う小麦や窯、気温など、様々な要素によって、生地を発酵させる時間やパンを焼く温度や時間が違ってくるので、それが大変ではありますが、それぞれの講師の先生の持論や勧める作り方を聞くのが興味深いです。

まあ、オタクに石窯があるんですね! おいしいピザをお宅で楽しまれているんですね♪
by milletti_naoko | 2019-08-02 23:14 | Umbria | Trackback | Comments(12)