イタリア写真草子 ウンブリア在住、日本語教師のイタリア暮らし・旅・語学だより。

茜色の山に空ゆくグライダー、スバージオ山 アッシジ

茜色の山に空ゆくグライダー、スバージオ山 アッシジ_f0234936_6131377.jpg
 昨日は車で、中世の町並みが美しいスペッロからスバージオ山(Monte Subasio)を山頂近くまで登り、夕日を見送ってから、アッシジのコンサート会場に向かいました。

茜色の山に空ゆくグライダー、スバージオ山 アッシジ_f0234936_6101270.jpg
Panorama visto dal Monte Subasio 5/8/2019 20:12

 頂上が近づくと視界が広がり、遠くの山々や下方の平野に広がる町並みが見えてきました。山も町もほんのりと茜色に染まっています。

茜色の山に空ゆくグライダー、スバージオ山 アッシジ_f0234936_6131377.jpg

 グライダーだと夫が言うので、見ると確かに、上空をグライダーが飛んでいきます。

茜色の山に空ゆくグライダー、スバージオ山 アッシジ_f0234936_6145150.jpg

 2枚目の写真は、こちらの写真の一部を、グライダーがよく見えるように切り取ったものです。

茜色の山に空ゆくグライダー、スバージオ山 アッシジ_f0234936_6165536.jpg

 見晴らしや夕空が美しくても、グライダーが珍しくても、だからと言って車を止めてくれるわけではないので、この記事の写真は、すべて走行する車から撮影したものです。

茜色の山に空ゆくグライダー、スバージオ山 アッシジ_f0234936_1557165.jpg

 スペッロから山頂への道は、ひどくでこぼこで穴も転がる小石も多く、夫もそれほど速度を出して走るわけにはいかないので、何とかグライダーの後を目で追って撮ることができました。

茜色の山に空ゆくグライダー、スバージオ山 アッシジ_f0234936_162491.jpg

 この写真で奥に見えているのは、シビッリーニ山脈です。

茜色の山に空ゆくグライダー、スバージオ山 アッシジ_f0234936_6245468.jpg

 せっかくの日曜日だから午後出かけよう、スバージオ山に行こうかと言っていた夫に、暑いし疲れているから、早めに夕食を食べて、スバージオ山を車で訪ねてからコンサートに行こうと提案したのはわたしなのですが、スバージオ山から眺める夕景が、これほどきれいだとは思いもしなかったので、感動しました。

 さて、この日の夕方、スバージオ山に向かって、まだ無料高速道路を走っていたときのことです。

茜色の山に空ゆくグライダー、スバージオ山 アッシジ_f0234936_632810.jpg
Aereo sopra il centro storico di Assisi visto dalla superstrada 19:34

 夫が空を飛ぶ飛行機に気づいて教えてくれたので、慌ててカメラを取り出して撮影したら、ちょうどアッシジ中心街の上空を飛んでいるところでした。

茜色の山に空ゆくグライダー、スバージオ山 アッシジ_f0234936_633990.jpg

 先の写真は、この写真の一部を切り取ったもので、この写真に見える横に長い台形の形をした山が、スバージオ山です。

茜色の山に空ゆくグライダー、スバージオ山 アッシジ_f0234936_6362176.jpg

 飛行機はこのあと、空港へと向かって進んでいきました。

茜色の山に空ゆくグライダー、スバージオ山 アッシジ_f0234936_637646.jpg

 その数分後に、今度はかわいらしいフィアットのチンクエチェント(CInquecento)が走っていたので、こちらも思わず撮影しました。イタリアで道路を走っていると、こんなふうに昔懐かしいチンクエチェントに出会うことが、時々あります。

******************************************************************************************
Vola un aliante sopra il Monte Subasio

verso il cielo e i monti tinti del colore del tramonto.
Prima volava un aereo sopra il centro storico di Assisi,
mentre andavamo su E45 verso il Subasio.
******************************************************************************************

Articolo scritto da Naoko Ishii

↓ 記事がいいなと思ったら、ランキング応援のクリックをいただけると、うれしいです。
↓ Cliccate sulle icone dei 2 Blog Ranking, grazie :-)
にほんブログ村 海外生活ブログ イタリア情報へ   

Commented by ムームー at 2019-08-06 09:32 x
なおこさん
こんにちは
町並みや山が見えてすばらしいですね
グライダーも写しにくいのにお上手ですわ
心が動くものが見えると思わずぱちぱち
わかりますわぁ
いつもありがとうございます
Commented by mamako48722 at 2019-08-06 10:38
なおこさん、初めまして。
いいねをいただき有り難う御座いました。
こちらへお邪魔したら、素晴らしい夕景とグライダーに見惚れてしまいました。

イタリアで語学を勉強され、今は日本語も教えておられるのですね。
これからもどうぞ宜しくお願いします。
Commented by PochiPochi-2-s at 2019-08-06 11:19
グライダーの写真を見ていて思い出しました。
戦争前青年学校の教師だった父がグライダーの免許を持っていて、
四国でよく滑降訓練をしていたと聞いていたからです。
グライダーからの景色はどう見えるのだろうかと思いながら写真を拝見していました。
Commented by hanashigai at 2019-08-06 12:10
高原を飛ぶグライダーが旋回していく様子が優雅ですね。空の色も良い演出です♪。
動力機関がないのでちょっと怖いですけど(笑)
高速道路をまたいで飛んでいく場面、こちらだと伊丹空港に降りる旅客機で同じような場面に遭遇しますが、運転中なので撮れたことがないです。

そして薄いブルーが綺麗なチンクエチェントはアバルト!
ちゃんとオイルパンにもアバルトの文字が刻まれていて格好良いなぁ♪
友人が乗っていたチンクエと殆ど同じ仕様です。
Commented by milletti_naoko at 2019-08-06 22:05
ムームーさん、こんにちは。ありがとうございます。走る車から飛んでいくグライダーを撮るという至難の技を、カメラが何とか成し遂げてくれて助かりました。どこに飛んでいくか分からないので、ズームなしで撮影した写真のグライダーが写っているところを、記事に載せる前に切り取っています。

こちらこそ、いつもありがとうございます♪
Commented by milletti_naoko at 2019-08-06 22:09
黄葉さん、こちらこそコメントをありがとうございます。つい着やすさを優先して、今ある服で暮らしがちなのですが、おしゃれが気にならないわけではないので、ご自分のこれが好きをきちんとお持ちで大切にされていてすてきだなと、拝読しました。

こちらこそこれからもよろしくお願い申し上げます♪
Commented by milletti_naoko at 2019-08-06 22:14
PochiPochi-2-sさん、お父さま、なんとグライダーの免許をお持ちだったんですね! グライダーからの眺めはすばらしく、きっと夕焼けに染まる美しい山や平野、湖を見下ろすことができたのではないかと思うのですが、山頂近くからもそれに似た眺めが楽しめたように思います。

イタリアの歴史の授業で、グラン・サッソのカンポ・インペラトーレのホテルに幽閉されたムッソリーニが、音を立てないalianteで脱出したときの様子を、かつてペルージャ外国人大学の先生が、黒板に図も書いて詳しく説明してくださったのですが、この記事を書くに当たって辞書で調べてみて、初めてそれがグライダーのことだと知って、なるほどと思ったわたしです。
Commented by milletti_naoko at 2019-08-06 22:25
放し飼いさん、まだ日が高いときに、足や車で登ったことはこれまで何度かあるのですが、空の色がこんなにきれいなときに登ったのは初めてで、感動しました。動力機関がないと言えば、スバージオ山頂では、パラグライダーは見かけることが多いんですよ。降りた場所からどうやって移動するのだろうと、町や森へと急降下していくパラグライダーを見るたびに思うのです。ご自分が運転されていると撮影できませんよね。わたしは最近、午後10時のミサの後、午後11時半に空港付近を通りかかると、離陸したばかりのロンドン行きの飛行機が道路の真上を通ることを、経験と検索から知ったのですが(それまではいきなり飛行機が目前に現れて、カメラが間に合わなかったのです)、この日の朝はミサのあとうちに直行したために、時間が早すぎて飛行機を見られずじまいでした。グライダーにしても、飛行機にしても、夫が視力がいいのでありがたいのですが、おいおい、もうちょっと前を向いて運転しようよとも思うわたしでありました。

チンクエチェント・アバルトという別タイプのチンクエチェントがあるんですね! 確かに下のプレートにもそう書かれていて、調べてみてなるほどと思いました。さすが放し飼いさん、すばらしい! あちこち走っていて見かけるチンクエチェントも、よく見るとそうすると微妙な違いが色以外にもあるのですね。
by milletti_naoko | 2019-08-05 23:39 | Umbria | Comments(8)