イタリア写真草子 Fotoblog da Perugia ウンブリア在住、日本語教師のイタリア暮らし・旅・語学だより。

美しく地震の傷深いカメリーノ

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 今日は昼食前に、いとこ夫妻がカメリーノ(Camerino)の中心街を案内してくれました。

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Camerino (MC) 11/8/2019

 緑の木々と噴水が美しい公園を通り、

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こちらの入り口から中に入ると、

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こんなふうにシビッリーニ山脈(Monti Sibillini)の山並みが見えるほか、カメリーノを取り囲む様々な山がきれいに見える見晴らしのいい場所がいくつもあります。

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 上の山並みは、この写真の奥に見えるアーチのところまで歩いて行くと、正面に見えました。2016年のイタリア中部地震は、シビッリーニ山脈周辺の活断層によって引き起こされたため、シビッリーニ山脈から近いこのカメリーノの町もまた大きな被害を受けました。

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 ドゥオーモほか、多くの教会が今も再建を待って、立ち入ることさえできず、

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 この写真で右に見える教会の鐘楼が崩れたために、左の建物が倒壊したものの、幸いそのときにだれも中にいなかったために、犠牲者が出なかったこと、今も立ち入ることができない区域が少なくないことを、いとこ夫妻から聞きました。また、あちこちで軍人さんたちが警備にあたっていました。

 1997年の地震後の再建のおかげで、犠牲者こそ出なかったものの、中心街には、完全に取り壊さなければいけないのに、今もそのまま建っている建造物も多いとのことです。このままでは、若者は外に出て行ってしまって町に戻らず、高齢者は亡くなってしまい、人口が少なくなってしまうと、町の将来を、いとこ夫妻もまた、被災地となった他の地域で出会った人たちと同様に心配していました。地震からもう3年の月日が流れようとしています。一刻も早い再建・復興を願うばかりです。

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Molto belli ma ancora con tante ferite profonde dei terremoti del 2016

il centro storico e periferie di Camerino e
i Monti Sibillini che si vedono dal paese marchigiano.
@ Camerino (MC) 11/8/2019
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Articolo scritto da Naoko Ishii

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Commented by ciao66 at 2019-08-12 13:16
美しい街が痛々しい姿に変わってしまい、街の象徴のドゥオーモにも立ち入りできないとは、とても残念なことですね。

 日本の震災の被災地でも復興を待つ間に、過疎地では過疎化がいっそう進行してしまうところも多く、問題となっています。

昔のカメリーノ の美しい姿が早く戻りますように!


Commented at 2019-08-12 16:11
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by hanashigai at 2019-08-12 17:46
イタリアでも地震被害の復興が進まない現状なのですね。
美しい町の風景が壊されたままの状態だけでなく、被災された方々が自分の村や町から離れなければならない事で、更に復興が遅れてしまう悪循環にあることに悲しみを感じております。
被災地の方々に深くお見舞い申し上げます。

日本の場合は古い建物が少なく(耐震性を理由に建替えてしまう事が多々あるので)、また阪神淡路大震災の教訓から耐震基準が大幅に上がり、耐震補強が施された建物も多いので倒壊被害は少ないようですが、イタリアの場合は街全体が歴史的文化財のような建物の集合体で、それらは耐震補強を施しにくい構造のようにも見受けられ悩ましいですね。
Commented by milletti_naoko at 2019-08-14 23:02
ciao66さん、ちょうどこの日、いとこ夫妻の息子も参列する結婚式があったのですが、カメリーノの数ある教会のうち、ようやく立ち入れるようになった唯一の教会で式が挙げられるとのことでした。

ありがとうございます。日本でもイタリアでも、被災地が早く安全に安心して暮らせる場所として再建されることを願っています。
Commented by milletti_naoko at 2019-08-14 23:18
放し飼いさん、地震関連の記事を他にもいろいろ読んでくださって、ありがとうございます。1997年のウンブリア・マルケ地震の被災から十数年建って、ようやく再建が終わったウンブリアのとある村を数年前に訪ねたとき、かつての住民の多くがすでに中心街から離れた郊外や他の市町村に居を移したことを村人から聞き、新しい石造りの村がゴーストタウンのように見えて、悲しく思いました。

1997年の地震後の再建に携わった建築家が、元の形や一般の教会の鐘楼とは形が違うものの、より耐震性のある再建案を提出したら、却下されてしまったと言っていました。本当に大切なのは、将来暮らす人々の命と生活だということを、公共機関ももっと意識して、再建の在り方を見直すべきであるとも心から感じています。
by milletti_naoko | 2019-08-11 23:37 | Marche | Trackback | Comments(5)