イタリア写真草子 ウンブリア在住、日本語教師のイタリア暮らし・旅・語学だより。

嵐近づくオルヴィエート、チヴィテッラ・デル・ラーゴ

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 久しぶりに、オルヴィエート(Orvieto)崖下周遊トレッキングコース(Anello della Rupe)を歩きました。

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Anello della Rupe, Orvieto (TR) 23/8/2019

 昨年の冬から、もう何度も、凝灰石の岩壁の上に築かれたオルヴィエートの町を訪ねたり、その崖下周遊コースを歩いたりしています。おかげで、「この辺りを歩いて後ろをふり返れば門が見える」など、目にする風景を予測できるようになり、また、「近くから見ても、それはみごとな門だった」など、岩壁の上を訪ねたときの記憶と重ねながら、眺めを楽しめるようになりました。

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 5月に比べて、咲く花はぐっと少なくなりましたが、こんな風に道端に葦(canna)が生い茂り、緑が深くなって、夏らしい風景を楽しむことができました。予報では最高気温が30度で、湿度も高く、特に太陽が照りつける場所では、汗を流しながら歩きました。

 イタリア中部はどこも、1日中ではないものの雷雨があるとの予報が出ていました。天気が比較的よさそうに見えるマルケの海辺の天気予報を調べていたら、夫がこの崖下周遊コースを歩こうと言うので、オルヴィエートの天気予報を、三つの予報サイトで確認しました。ilmeteo.itでは、正午から小雨、午後1時から雨が降り、午後3時から雷雨になるという予報が出ていたのですが、他の二つのサイトでは、雷雨が午後4時からとなっています。

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Chiesa del Crocifisso del Tufo

 そこで、急ぎ足で歩いて、午後3時までに一周してしまえば、雷雨の前に車に戻れると考えて、オルヴィエートに行くことにしました。雷雨は早くとも午後3時からと考えていたのに、雷の音は、遠方ではあっても、歩き始めた午後1時頃から、すでに時々聞こえていました。途中で寄り道をして中心街を散歩しようと言う夫に、「どしゃ降りの雨になって雷が鳴り出したら困るので、わたしは車に戻る」と返事をし、結局夫も寄り道せずに、わたしといっしょに歩いていたのですが、あと約10分で車に戻れるというときになって、雨が降り始めました。

 ちょうど岩壁内に築かれたこの教会、Chiesa del Crocifisso del Tufo(訳すと「凝灰石の十字架上のキリスト教会」)の前を通りかかったときのことです。雷もゴロゴロ鳴っていたので、登山ストック代わりに手に持っていた傘は使わず、レインコートを着て歩きました。

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 初夏に訪ねたときには、わずかな花しか咲いていなかったバラが、道の両側に、きれいにたくさん咲いていたのですが、雨が強くなっていたので、すぐ傍らに咲いていた、こちらのバラだけ撮影しました。

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 崖下周遊を終え、凝灰石の階段を下りて、駐車場まで戻りました。石の上に雨が降ると、足もとが滑りやすくなって危ないのですが、幸いまだ降り始めたばかりだったので、無事に車まで戻ることができました。

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Panorama del Lago di Corbara, Civitella del Lago, Baschi (TR)

 ペルージャへの帰途につき、コルバーラ湖に向かうと、雨が小雨になり、やがてやみました。チヴィテッラ・デル・ラーゴでに寄って、昼食のパニーノを食べ、コルバーラ湖の眺めも楽しみました。

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 天気がよければ、オルヴィエートほか、隣のトスカーナ州やラッツィオ州の山や丘の上の村もよく見えるとのことなのですが、

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 雨が降っていたためでしょう。オルヴィエートも、わたしたちが来た道も、空が暗雲に覆われ、断崖の上のオルヴィエートの町は雨の煙に霞んで見えません。

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 遠くの町や山に、雨が激しく降り、風が吹きつける様子が、遠くからでもよく分かりました。遠くの灰色の空に、白い稲妻が走るのが時々見えて、嵐に取り囲まれた風景に、不思議な美しさがありました。そんなのんびりしたことを思えたのは、自分がまだ雨の降らない場所にいたからなのですが、そのうち風が強くなり、雷が鳴り出したので、雨が降り出す前に車に戻りました。

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 親戚の見舞いにと向かったトーディ(Todi)に近づいた頃から豪雨になり、稲妻や雷のただ中を進みました。手土産にジェラートを買おうと考えていたのですが、ジェラート屋のすぐ近くには駐車できる場所がなく、あまりのどしゃ降りに、結局手ぶらで親戚宅を訪ねることになってしまいました。豪雨はもちろんですが、雷もかなり近くで鳴っていたので、これは賢明な判断だったと思います。

 雨や雷にはらはらしながらではありましたが、久しぶりにオルヴィエート崖下周遊コースを歩けてよかったです。真夏には、夏の盛りの魅力もあることも分かりましたし、急ぎ足で回れば、駐車場から周遊コースへの往復も含めて、2時間弱で回れることも分かりました。

*******************************************************************************************************************************Acquqzzoni e fulmini su Orvieto, Monte Amiata, Civita di Bagnoregio.
Le nuvole nere impedivano la vista dei paesi e dei monti,
ma altrettanto suggestivo il panorama da Civitella del Lago
sul Lago di Corbara, anche qui il temporale stava per arrivare.
Per fortuna, siamo riusciti a finire il trekking lungo l'Anello della Rupe di Orvieto
prima che iniziasse a piovere a dirotto.
Civitella del Lago, Baschi (TR) 23/8/2019
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Articolo scritto da Naoko Ishii

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by milletti_naoko | 2019-08-24 23:58 | Umbria