2019年 09月 16日
夕日と月と白鳥のトラジメーノ湖


ペルージャからはやや遠いサンタルカンジェロへと、湖の南西の岸沿いの道路を走ると、夕日と湖、夕焼けがよく見えるところが、時々あります。

秋分の日が近づき、日が沈む位置がかなり南へと移動したため、日の入りを見るためには、桟橋の端まで歩かなければならなくなりました。さあ、これから桟橋を歩こうというとき、夫が「白鳥だ」と言います。視力のいい夫には、はるか前方にある桟橋の先端付近を飛ぶ

7羽の白鳥(cigno)が、見えたのです。
慌てて撮影したのですが、白鳥はあっという間に、桟橋の右から左へと飛び、カスティッリョーネ・デル・ラーゴのシルエットの前へと向かっていきました。

そして、9月になってもまだ客やキャンピングカーの残るキャンプ場の近くで、湖上へと下りました。

ひどく遠くからではありましたが、こんなにたくさんの白鳥が、一度に飛ぶのを見るのは、初めてでした。そして、約1か月前から姿を見なくなった白鳥が、まだここにいたことに驚きました。

夕日は、厚い雲の層へと沈み、そのあとは、雲のすき間から顔をのぞかせることさえありませんでした。

後ろをふり返ると、白い月が空にきれいに見えました。
漁師が漁を終えたのでしょう、船で岸辺へと向かっています。

夫が教えてくれたおかげで、飛んでいくアオサギ(airone cenerino)も、見て撮影することができました。

桟橋を歩いて岸辺に戻ると、金色の湖の傍らで、葦が秋の装いを始め、その左手では、猫が一匹くつろいでいます。

しばらく湖畔に残ったものの、空も雲ももう暗くなる一方だろうと、車で来た道を引き返すと、すでに沈んだ夕日に下から照らされて、空と湖が茜色を帯びました。名残を惜しみつつ、車内から湖の夕景を眺めました。
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Sette cigni volano sopra il Lago Trasimeno al tramonto.
Il sole si tuffa in un fitto strato di nuvole,
vola verso ovest anche un airone cenerino.
Ad est la barca di pescatore torna alla riva,
nel cielo la luna bianca sopra le colline.
Sant'Arcangelo sul Trasimeno, Magione (PG) 17/9/2019
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空の色も、いよいよ秋の始まりを告げるような雰囲気でしょうか。
七羽も一斉に飛び立っていく姿は美しいですね♪
此方では冬の間に琵琶湖で観ることができますが、冬山からの吹き下ろしが湖を渡って吹いてくる一年で最も寒い季節でもあり、僕的には難易度高い被写体です。
昨晩がかなり涼しく、鼻水ズルズルになってしまったので、今夜から軽めのダウン掛け布団を用意しました。今は猫の夏が潜って寝ています。
琵琶湖にはそんなに寒いときに、白鳥がやって来るんですね。それはどうかお大事にお過ごしください。イタリアも昨晩の雷を伴う豪雨のあと、ぐっと気温が下がるという天気予報がかなり前から出ていました。