イタリア写真草子 ウンブリア在住、日本語教師のイタリア暮らし・旅・語学だより。

幸せと聖人・ネアンデルタール人の洞窟、ベルヴェルデ考古学自然公園

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 今日は午後、昨日ウンブリアに来たロマーニャの友人と夫と共に、トスカーナの緑に包まれた庵を二つ訪ねました。宗教も問わず、年齢も問わず、人であれば誰もが受け入れられて、自分を見つめ、皆の中でよりよい自分らしい生き方が見つかるまで過ごすことができるというその庵は、庭も屋内もそれはていねいに細やかなところまで手と心がかけられていて趣があり、二つ目の庵の方が、「まずは自分が日々暮らすところから大切に、いつもきれいにきちんとしておくところから、人生も……」とおっしゃって、後半は覚えていないのですが、気持ちよく、上を向いて人生を生きていたいと思ったら、まずは暮らしている家をもっと居心地のよい、うれしくなるような空間にすることが大切なのだということを、改めて感じて反省しました。一つ目の庵は写真を撮れず、二つ目の庵は、数年前には写真撮影はしないように言われていたため、今日は撮影したものの、公表がはばかられるため、写真は載せませんが、その代わり、二つ目の庵のすぐ傍らにあった森と洞窟の写真を添えておきます。

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Parco Archeologico Naturalistico di Belverde, Cetona (SI) 26/9/2019

 わたしたちが先日登った、トスカーナ州シエナ県の山、チェトーナ山(Monte Cetona)の北東の斜面にある庵の傍らには、大きな洞窟が散在する美しい森があり、ベルヴェルデ考古学自然公園(Parco Archeologico Naturalistico di Belverde)の一部となっています。

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Grotta di San Francesco

 そのうち最も大きい洞窟は、短い期間ながらアッシジの聖フランチェスコが過ごしたという言い伝えがあるために、聖フランチェスコの洞窟(Grotta di San Francesco)と呼ばれ、この洞窟の近くに、5万年前、旧石器時代にネアンデルタール人が定住していたとのことです。鉄柵のある洞窟の中を、今日は外からのぞいたのですが、ガイドつきで洞窟の内部も訪問できるとのことなので、いつかこの考古学自然公園を再訪して、内部も訪ねられたらと考えています。

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Bel bosco e grandi grotte una delle quali
ospitò San Francesco
per un breve periodo secondo la tradizione.
In questa zona si insediò l'uomo di Neandertal 50,000 anni fa.
Suggestivo e interessante il Parco Archeologico
Naturalistico di Belverde, Cetona (SI) 26/9/2019
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Articolo scritto da Naoko Ishii

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Commented by otenbasenior at 2019-09-27 12:06
最初の画像は苔むした日本の風情を彷彿させますね。
洞窟を登っていけるように階段も、歴史を感じる場所ですね。
内部もぜひ観たいものです。
Commented by milletti_naoko at 2019-09-28 04:47
お転婆シニアさん、日本庭園をふと連想するような苔むした岩や枝ぶりの美しい木、イタリアの森ではよく見かけるんですよ。いつかきっとガイドつきの訪問もして見たいです。
Commented by hanashigai at 2019-09-30 12:24
遡って拝見しております(汗)
洞窟の奥に階段が造られているのに驚きました。ネアンデルタール人構築したのなら、当時の彼らは優れた知能を持っていた事になりますし、とても興味深いです!
Commented by milletti_naoko at 2019-10-01 16:58
放し飼いさん、12世紀から13世紀を生きたアッシジの聖フランチェスコも過ごしたと言われる洞窟ですから、後世に人々が築いた階段かもしれません。いつかガイドつきで訪問し、近くにある博物館も訪ねて、なぞを突きとめるつもりでいます。
by milletti_naoko | 2019-09-26 23:57 | Umbria | Comments(4)