イタリア写真草子 Fotoblog da Perugia ウンブリア在住、日本語教師のイタリア暮らし・旅・語学だより。

瞑想をさそう緑の芸術の森、Il Bosco della Ragnaia 1

 どこまでもどんよりと暗い雲が、ペルージャの上空を覆い、寒いほどだった今朝は、日が照って暖かいところへと、天気予報とにらめっこして、トスカーナ州シエナ県のある村へと向かいました。そうして、ここもよさそうと立ち寄った村で、近くに瞑想と芸術の森、Bosco della Ragnaiaがあることを知り、訪ねてみました。

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Bosco della Ragnaia, San Giovanni d'Asso (SI) 5/10/2019

 立ち止まってははっと考えさせる言葉や、小さな彫像に飾られた壺、

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四角の秘めた可能性と美しさを存分に教えてくれる森に設置された石の造形美術が興味深く、

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そのすべてを包み込み、歩くたびに何か心を驚かせるものを見せてくれる緑の森を、夫と二人、約2時間、歩いて訪ねました。

Il Bosco della Ragnaia
SP 60 del Pecorile - 53020 San Giovanni d'Asso (SI)
Sito: Il Bosco della Ragnaia - HOME
FB : Facebook - Il Bosco della Ragnaia

 おそらくは、この森で夢中で写真を撮るうちに、カメラケースのファスナーつきポケットから、カメラの予備バッテリーが落ちてしまい、数時間後に別の村で気づきました。バッテリーならもう一つあるからと、たくさん写真を撮り、さあ交換しようと思ったら、バッテリーが入っていたポケットのファスナーが開いてしまっていて、ポケットにはバッテリーがなかったのです。床やコンクリートの上に落ちれば音がするはずですから、花を写そう、字を読もうと、しゃがみ込んだり、姿勢を変えたりすることの多かった、森の中で落としたのだと思うのです。カメラケースの構造と、夢中で写真を撮影してしまう習慣から、いつかはこういうことが起こるかもしれないと思っていました。実際、1年ほどの間、代替バッテリーをなくしたものと思い込んでいたら、我が家の庭に落としていたのに気づかずにいたのを、この夏、夫が見つけてくれたばかりなのです。

 バッテリーをなくしたのは、写真はもっと選んで撮りなさい、今そのときに自分の目で見て心で感じ、いっしょにいる人と、その場と思いを共有することの方をもっと大事にするようにしなさいという天のささやきかもしれません。

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Tramonto al Lago Trasimeno, Torricella, Magione (PG)

 そう思いながらも、帰りに立ち寄ったトラジメーノ湖で見た夕焼けが、今日は何とも言えず美しく、特に日が沈んだあとに空の雲がピンクになり、穏やかな湖面にきれいに映っていたのを、写真に残せなかったのが残念です。その分、カメラばかりをすぐに構えるよりも、目と心で十分にその美しさを感じることができたようには思うのですけれども。

Il Bosco della Ragnaia
SP 60 del Pecorile - 53020 San Giovanni d'Asso (SI)
Sito: Il Bosco della Ragnaia - HOME
FB : Facebook - Il Bosco della Ragnaia

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Piacevole passeggiare nel Bosco della Ragnaia
,
si nascondono le sorprese in diversi angoli del parco.
Parole da meditare, opere belle e interessanti,
alberi e piante verdi e suoni dell'acqua delle fontane.
Al ritorno suggestivo il tramonto al Lago Trasimeno a Torricella.
Bosco della Ragnaia, San Giovanni d'Asso (SI)
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関連記事へのリンク
- 瞑想に言葉がさそう美しい森、Il Bosco della Ragnaia 2

Articolo scritto da Naoko Ishii

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Commented by ムームー at 2019-10-06 09:42 x
なおこさん
おはようございます
何とも言えない森ですね
バッテリーのこと、そうですね
心に留め置くことも必要ですね
湖の夕陽の美しさに見入ります
綺麗な雲の様子、絵を見てるような感じ
琵琶湖に沈む夕日も感動しますが
なおこさんが写されるお写真には
いつも愛がいっぱい感じられます
素敵な色合い~美しい太陽♪
見せていただいて嬉しいです
Commented by 3841arischan at 2019-10-06 12:44
Bosco della Ragnaia、ほんとに美しい彫刻の森ですね~
日本で言うと、箱根にある彫刻の森美術館のようですね~
いや、ここのが自然に近いから、なお幻想的に見えます。
美しい森と彫刻ありがとうございます(^^♪

バッテリーは、残念でしたね^^;
でも、自分の目でしっかりと見れたのは良いことだと思います(*^_^*)
Commented by hanashigai at 2019-10-06 20:11
こんばんは
昨晩からグッと冷え込んだ京都ですが、今は澄んだ夜空に半月が輝いてます。
美しい森で芸術を楽しみながら贅沢な時間を過ごされましたね。
カメラバッテリーをなくしてしまったのは残念でしたが、なおこさんの感じられたように意識して「もう一度来なさい」と言うことのような気がしました。

「いっしょにいる人と、その場と思いを共有する」のはとても大切ですし共感します。
例えば僕は一緒に過ごす人が他にいる時は写真に集中できないので、自然に殆ど撮らないモードになりますが、それは意識してる撮らないのでなく「ろくな写真が撮れないから」です。
なおこさんはご夫婦で仲良く様々出かけられたり、また大勢の皆さんと集まったりされて、その時の写真がどれも素敵なのは、ご主人やご友人の方々と過ごすお時間が素晴らしいからだと思います。なので今のままマイペースでも良いのだと思いました。
Commented by ciao66 at 2019-10-06 20:17
不思議な雰囲気の森ですね。
壺に登った人と犬!
瞑想にふさわしく
ヨガをするといい瞑想ができそう?

開いたファスナーは要注意ですね!
私も良くやらかします。
他山の石どころか自山もまた石だらけ
落ち着いてバッグは開けたら閉めるよう
気を付けたいと思います。
Commented by otenbasenior at 2019-10-07 12:47
バッテリーを紛失したのはとても残念でしたが、一度(二度?)経験しておくと次は大丈夫ですよね!

私もスマホで写真を撮るとき、写真を撮らなければじっとその被写体を眺めるチャンスがあるのに写真をとったらもう安心してそれ以上眺めないということが頭をかすめるのです。トラジメーノ湖は私の胸にその画像がくっきりと残っています。
Commented by milletti_naoko at 2019-10-07 17:40
ムームーさん、こんにちは。この森を訪ねながら、京都で訪ねた禅の庭、特に大原の宝泉院で並べられた石と緑の造形の美しさに、どこか通ずるものがあるように感じました。

温かくありがたいお言葉をありがとうございます。この日は鏡のように空を映す湖も夕焼け色に輝く空も、何とも言えずきれいでした♪
Commented by milletti_naoko at 2019-10-07 18:42
アリスさん、彫刻は小さく少ないのですが、レンガや石の配置、木の刈り込み方や配置も趣深く美しい世界を作り出していて、それが森の中にあるので、なおさらいいなあと思いました。こちらこそ、コメントをありがとうございます。

ブログも書き続けていきたいし、そのためにもいい写真は撮りたいけれど、むやみやたらに写真を撮りすぎると「今ここ」を感じて向き合う時間が「ながら」になってしまうのだなと感じていて、あまりにもしばしばたくさん撮影しすぎるきらいのあるわたしは、時間や機会、枚数の制限を自分で設ける必要を感じました。
Commented by milletti_naoko at 2019-10-07 19:02
放し飼いさん、こんにちは。長い間多くの歌人たちが月を見上げては愛で、歌を詠んだ京都で見られる半月は、美しいことでしょうね。

友人たちといっしょの時は、せっかく来てくれた記念に撮影しようという思いもあるのですが、夫と出かけるときに写真ばかり撮りすぎるのは、いっしょの食事中に他の人と電話ばかりしているのに通じるものがあるような気がふとしているのです。まあ、夫は一眼レフが重いのでめったに携帯しないものの、撮影し出すとそれこそ撮影にすっかり夢中で、いつもの森を別々に歩いたりはするのでありますが。
Commented by milletti_naoko at 2019-10-07 22:06
ciao66さん、壺もこんなふうに小さな彫像がさりげなく添えらえていると、見るのが楽しみです。

早撃ちガンマンのように、これはと思う景色に出会うとさっと手元を見ずに開けてしまうので、うっかり予備バッテリーが入っているファスナーの方を開けてしまい、それに気づかずにいたのだと思います。ciao66さんにも、そういうご経験がおありなんですね。ファスナーと言えば、気づいたら貴重品も入っているリュックの上の方のチャックが開いていて、幸い何も落ちてはいないのですが、焦ることが時々あります。わたしもこれからはもっと気をつけます。
Commented by milletti_naoko at 2019-10-07 22:06
お転婆シニアさん、一度落としたことがあるのに、その経験を生かせなかったのが残念です。カメラケースの構造から、そしてわたしが撮影に夢中になると手元を見ずにファスナーを開けてしまうことから、バッテリーが落ちてしまう可能性は、ある意味常に存在していたのです。内ポケットが深いからめったなことでは落ちないと油断していました。

ありがとうございます。写真に収める時間と、夫と共に自分の心に焼きつける時間のバランスがきちんと取れるようにしたいなと思っていますが、これはきれいと思うと、ついカメラに手が伸びていけません。
Commented by tawrajyennu at 2019-10-10 09:05
おはようございます。
本当に幻想的で、美しい森ですね。
苔むした石がなんともいえない雰囲気を作っています。
こうした所をのんびりと散歩するのは、心が洗われる気がします。
バッテリーを落としたのは、残念でしたね。
一緒にいる人とその場を共有するというのは、仰るとおり、とても大切なことだと思います。
ブログやFBなどしていると、ついつい写真が撮りたくなったりするのですが、その場の雰囲気で撮らないときもあります。
そうすると、その場の景色も人との会話も充分楽しめるし、心に残るような気がします。
Commented by milletti_naoko at 2019-10-10 20:05
タワラジェンヌさん、思いがけず出会った森で、楽しみながら散歩をすることができました。あまりにも広いので、2時間では訪ねきれていないので、また足を運びたいなと考えています。

おっしゃるとおり、いっしょにいる人との時間や今目の前にある景色を自分が感じることももっと大切にしなければと感じています。子供の運動会の応援で、子供が走る姿を見ずに、ビデオで録画する親について書かれた文を、もう20年以上も前に読んだことがあるのですが、未来や記録のために撮っておこうという思いから、でもそのときしかない瞬間をしっかりと見て感じられなくなってしまっていたら残念だな、と。
by milletti_naoko | 2019-10-06 08:30 | Toscana | Trackback | Comments(12)