イタリア写真草子 ウンブリア在住、日本語教師のイタリア暮らし・旅・語学だより。

肉を避け大地の恵みで健康に Heal Summit 2

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 庭では、リンゴに続いてブドウも実り、お義父さんがハシゴに登って収穫したブドウを、わたしたちにも分けてくれました。

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10/10/2019
 粒は小さいですが、甘くておいしいです。

 畑では、夏のレタスが終わり、キャベツがまだ小さいので、今日はフダンソウの葉を収穫しようと思っていたら、お義母さんが、まだサヤインゲンがあるわよと教えてくれました。

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 最近では、朝晩すっかり冷え込むようになり、秋の幸のブドウが実ったのですが、日中は暖かい日が続いているからか、夏のサヤインゲンがまだまだ収穫できているのです。

 月曜から始まったHeal Summitは、今日が4日目なのですが、出遅れて参加したわたしは、今日の夕方ようやく三つ目、第3日の最初の映像を視聴しました。マーク・エマーソンの講話では、食がいかに健康の鍵を握っているかが、具体的に分かりやすく説明されていて、興味深かったです。

 有機栽培の野菜や果物を中心とした食生活を心がけ、肉は避けて豆類を食べ、加工食品や精製食品、コレステロールの多い食品や油脂を避ければ、体が本来持つ免疫機能を十分に高め、病気を撃退する体を作っていくことができるというのが、話の主旨です。わたしたちは、菜食主義者の友人も多く、夫もヨガや薬草、農業に興味があり、二人で様々な薬草学講座に通ったこともあるので、こういうことは、これまでにも読んだり耳にしたりしたことがあったのですが、どんなふうに体に害を与えるのか、どんなふうに身体はもともと自らを健康な状態に保つ力を持っているのかなどが、数字や実例と共に、説明されていたので、知識としては知っていたつもりのことを、今回改めて、心で本当にそうなんだと、感じることができたように思います。

 長くにわたって穀物を栽培し、収穫して食糧としてきたわたしたち東洋人は、西欧の人々に比べて腸が長いため、穀物を消化するにはいいけれども、肉は有害成分までかなり摂取してしまうので、肉は体に悪いと、ずいぶん昔に読んだこともあり、わたしは長い間、肉食は週に2度ほど、そして食べても量を控えてきました。

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Museo nazionale del paleolitico, La Pineta, Isernia 17/7/2019

 それなのに、この夏、モリーゼ州イゼルニアの旧石器時代博物館を訪ねて、ホモ・エレクトゥスが生肉ばかりを食べている場面が多く描かれていたので、本来人間は肉も食べるべき生き物なのではないかという気がしてきて、以来、以前よりも肉を食べるようにしていました。でも、「昔は毎日すぐに肉が手に入って食べられたわけではなく、肉が見つかるまでには何日も待たなければならず、また肉を得るためには命がけで狩猟をしなければいけなかったのであって、そういう時代と今とでは、必要とする食料も肉の量も異なる」というマーク・エマーソンの言葉を聞いて、なるほどと思いました。

「わたしたちの体が本来持つ免疫機能、病気を撃退し健康を維持する機能が、十分に働くためには、自然や大地が本来与えてくれるもの、加工・精製されず、有害な除草剤などの農薬を含まない食物を食べる必要がある。こうした避けるべき食物が心身の健康に害をもたらし、長い歳月をかけて病気をもたらす一方、病の原因となる食物を絶ちさえすれば、身体は回復していくのだ。」

 他の本に手を出して、読みさしてしまったディーパク・チョープラの著書に通じるものが多いので、また読み続けようと、そういう気にもさせてくれました。

 ベジタリアンやビーガンならよいのかというと、そうではなく、たとえば大豆や豆腐は体によいけれども、肉の代替食品として加工されたハンバーガーは、週に一度ならよいけれども、それ以上はかえって害になるなど、心に留めて意識したい教えも多くありました。

 うちの庭や畑で採れる果物や野菜を改めてありがたく思い、わたしや夫をはじめとする家族の健康のためにも、これからはいっそう食生活に気をつけようと思いました。精製された小麦や米などは、栄養分などが取り除かれてしまっているという話は、これまでにも何度も聞いたことがあり、一時は心がけてできるだけ玄米を食べるようにしていたのですが、夏は暑いので、鍋で長い間玄米を炊くのが大変だったこともあり、最近はつい白米ばかり食べていました。今日、マーク・エマーソンの話を聞いて、健康のために、これからはもっと玄米を食べるように心がけようと、改めて決意しました。寒くなると今度は、長い間玄米を炊くと、湿気がうちの中に困るという問題はあるのですが、口にするものが健康にとっていかに大切かを、今日は再確認できたので、この冬は積極的に玄米を食べるようにするつもりでいます。

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Articolo scritto da Naoko Ishii

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Commented by hanashigai at 2019-10-12 14:36
スーパー等で売ってる形が揃った規格品のような野菜果物は、多くの場合で味も香りも物足りない印象を受けます。自家栽培の物は形が不揃いでも傷があっても、本物の野菜果物というのを強く感じますよね!何の影響で何故にああも違うのか?が分からないし不思議です。
ちなみに僕はお肉(赤身多め)もよく食べますし魚も野菜も大好きです。やはりバランスよく食事する、噛む時に歯ではなく顎に力がいる肉は、それだけでも意味がありそうだと思いました。
Commented by ciao66 at 2019-10-12 19:06
庭で採れたブドウ、畑のさやいんげん!次々と新鮮な美味しいものが!羨ましい限りです♪
 バランスよく肉も野菜も、というのがいいのでしょうね。筋肉を維持するためにも野菜だけではだめで肉も必要だと、耳学問ですがスポーツクラブのインストラクターから聞きました。
 我が家でも何度かに一回は玄米食ですよ!炊飯器を玄米メニューにセットすれば簡単なのです。
Commented by milletti_naoko at 2019-10-12 19:12
放し飼いさん、講師陣はアメリカの人が多いので、肉やスナック、ファーストフードを毎日大量に食べて、成人病や肥満、ガンなどに苦しむ人が多いアメリカの現状を反映しての内容だと思います。イタリアでもガンの権威の医師が菜食主義を唱えてはいるのですが、この講座では多くの人ができれば控えたほうがいいとは言っているものの、まったく食べないようにと言うのは、特にガンなどの病状を食事療法も取り入れて改善していこうという場合であるように感じています。

バランスのよい食事が、おっしゃるように大切だと思います。
Commented by milletti_naoko at 2019-10-12 19:18
ciao66さん、新鮮な大地の恵みが食べられて、ありがたいです。肉を避けると言うのは、アメリカの講師人が多いので、朝からベーコンエッグで、毎日3食大量の肉を食べている人も少なくないアメリカの人を念頭に置いて話しているからではないかと思うのですが、イタリアでも週に2度ぐらいの方が健康によいという話はよく聞くんですよ。ただ、イタリアでもレストランなどで肉料理が出るときは量が多いので、日本のように野菜と共に少量を食するとなると、もっと頻度を増やしてもいいのかもしれません。玄米、鍋で炊くと蒸気が立ち込めて夏は暑くなり、冬は湿気がこもる上に、24時間水に浸しておかなければならないので、先の見通しが立たずにつけなかったり、つけたのに外食になったり義母が何か作ってくれたりして時間が経ちすぎたりするので、敬遠しがちだったのですが、今後はしっかり玄米を食べるようにしたいと思います。
Commented by otenbasenior at 2019-10-13 09:04
私もなるべく野菜や豆類の食事に切り替えようとしています。
でもビーガンの人達のようにビタミンB12を取らなければならないなら肉類も少々加えて良いと思っています。
太古の人間は狩の収穫があるまで食べられない、つまり絶食の時間も長かったとか。それを基本にして16時間絶食とか24時間、さらに48時間と伸びていき最高21日絶食まであるそうです。
玄米は炊く前に水に浸しておいたり発芽させたりすると炊飯時間が短くて済むと思います。
Commented by milletti_naoko at 2019-10-14 03:04
お転婆シニアさん、ビタミンB12がいかに大事かという話もありましたし、断食の話もありました。完全に肉を断つというのは、おそらくHeal Summitでは、特にガン患者などに他の療法と並行して行うべき食事療法として触れられていたように思います。肉については、最近では食肉となる動物が、ホルモン注射をされたり、あるいは狭い非衛生な小屋の中にぎゅうぎゅうづめにされて育ったりしがちであると、動物自体が健康ではなくホルモン漬けになっているために、食べると体にもたらされる害にも言及していました。

玄米はイタリアで購入する有機の玄米だと、24時間水につけても、鍋で炊くと4、50分かかるように思うのですが、それでもまったくつけない場合よりはずっと早く、かつ柔らかく炊きあがる上、消化にもいいと聞いているので、できるだけ24時間は水につけておくようにしています。
Commented by tawrajyennu at 2019-10-19 16:32
こんにちは♪
食べ物と体の関係というのは、本当に大切なことだと思いますね。
そして、有機栽培・無農薬栽培の野菜たちは、味が断然違うと感じます。
それと、旬の野菜を食べるということも味の違いを感じる瞬間ですね。
自分で野菜を作るようになって、そうした違いを特に感じるようになりました。
野菜だけだとたんぱく質不足になりますから、肉や魚も食べないといけませんが、naokoさんが書かれているように、ホルモン漬けになっていたり、汚染された海で取れた魚のことを考えると、豆類を食べるということは、理にかなっていますよね。
日本では、アトピー性皮膚炎になる子ども達がいつの頃からか、とても増えていますが、私の子どものころは、そうした皮膚炎は聞いたことすらありませんでした。
それも、食物に含まれる添加物などの影響ではないかと私は思っています。
私は、発芽玄米というのを時々、お米に混ぜて焚いています。
Commented by milletti_naoko at 2019-10-19 17:51
タワラジェンヌさん、こんにちは。畑で虫に食われたキャベツや虫に食われていない実の方がずっと少ない庭のリンゴに、店で並ぶ野菜や果物にはどれだけ農薬が使われているのだろうと恐ろしくなりますし、こちらに来てから、日本の食品にいかに多くの添加物が使われているかに、改めて驚くようになりました。イタリアで初めて通った私立の語学学校に、オランダ人のクラスメートが多く、皆とても背が高いのに驚いていて、数年前に会ったオランダ人の修道士の方がやはり背が高いので、わたしが何か言ったからか、数十年前にはオランダ人はヨーロッパで最も身長が低かったのに、牛へのホルモン注射のために身長が急に高くなってきたことが分かり、問題になっているのだと聞いて、愕然としました。

アトピー性皮膚炎、わたしは3歳下の弟がかかっていたのですが、以前はなかったのですね。玄米を24時間水につけてから炊くようにしているのですが、発芽したその芽がちょうどいい頃合いに炊くように気をつけています。
by milletti_naoko | 2019-10-11 04:27 | Molise | Comments(8)