2019年 10月 13日
聖人を雨から守った巨木訪ねて、Faggio di San Francesco
アッシジの聖フランチェスコ(San Francesco d'Assisi、1182-1226)が旅行中に山を歩いていたとき、激しい雨が降ってきたので、このブナ(faggio)の木に身を寄せると、聖人を嵐から守ろうと枝を折り曲げたという言い伝えがあるために、このブナは聖フランチェスコのブナと呼ばれています。
渦を巻くかのように、ねじれるように四方に伸びる巨木が、緑の葉をたくさん茂らせていて、ブナの美しさと生命力に感嘆しました。
下方に向かっても枝が長く伸びるブナを、横からも下からも愛でられるようにという配慮からでしょうか、すぐ近くに斜面を下れるように手すりが設けてあります。岩がちで急な斜面ではありましたが、夫について細道を下ったおかげで、
まれに見る枝ぶり、そして幹ぶりがよく分かる、こちらの写真を撮影することができました。
わたしは、数年前と同じように、山や森を歩いて聖フランチェスコのブナを訪ねたいと考えていました。初めてわたしがこの巨木を見たのは、2013年2月で、山に雪が積もっていたために、そのときは雪道を長い間歩いて、ブナを訪ねたのです。
ところが夫は車で進めるところまでは車で行こうと考えていたようで、聖フランチェスコのブナという道路の案内標示にしたがって、こちらの二つの十字架が見えるところまで車で進み、道端にブナへの道しるべが立っていたので、そこで路傍に駐車しました。道しるべには、車道をさらにまっすぐ進むように書いてあったのですが、夫が歩いていく方を見やると、写真の右手の十字架に、聖フランチェスコの巨木の名と絵が印刷されていて、十字架の下方に森の中へと入っていく道があります。わたしたちは、この森を通る道を歩いて、5分で巨木に到着したのですが、実は、もしそのまま道路を進んでいても、
すぐにこちらの小さな教会に着き、
教会近くにあるこちらの木の門を通って下っていけば、すぐに聖フランチェスコのブナを訪ねられるようになっていました。駐車場もあるので、ここまでは車で来ることもできます。
案内看板には、巨木が聖フランチェスコのブナと呼ばれる理由が、イタリア語で書かれています。
前回わたしが巨木を訪ねた6年前は、冬だったために、ブナが葉を落としていたので、昨日訪ねた聖フランチェスコのブナが緑に満ちているのを見て、感慨深いものがありました。
いつになく大規模という台風、どうか大きな被害が出ず、皆さんが無事に過ごすことができますように。
*****************************************************************************************
Bello e maestoso il Faggio di San Francesco.
Secondo la tradizione protesse il santo dal temporale,
piegando i suoi rami.
Faggio di San Francesco, Rivodutri (RI)
*****************************************************************************************
↓ Cliccate sulle icone dei 2 Blog Ranking, grazie :-)
くるくる、まるで藤のように四方八方に延びているのは
珍しいし、生命力がみなぎるのを感じます~☆
6年前の雪景色も素敵ですが、緑の葉がいっぱいのこの時期がやはり木の魅力を感じられて良いですね~(*^_^*)
車で近くまで行き、そこから歩くと言うのも魅力です(笑)
森にさす光が爽やかに葉の緑を演出し、光が溢れる描写にされたことで巨木の生命力も感じられるように思いました。
久しぶりにキャンプをしたくなってしまいました♪
金曜は狩猟が禁じられているので、森を歩くのも楽しみにしていたのですが、車で近くまで行ったおかげで、このあと聖なる渓谷を歩くことができて、結果的にはよかったです♪