2019年 10月 21日
紅葉にキノコにょきにょき秋の森、ラヴェルナ
参詣路の途中で、門をくぐって修道院を頂く断崖の下へと向かうと、岩壁を取り囲む木々が、赤や黄色、オレンジ色に色づいています。夏の間、野のそこかしこに咲いていたマツムシソウが、残り少なくなったものの、まだかわいらしい花を咲かせていました。
岩壁の下を通って、ブナの森に入ると、日当たりのいい入り口付近には、秋咲きの自生のシクラメンが咲いていました。
最初に見かけたキノコが、ひどく大きいので驚きました。
森には、ブナの木々の間に、松やモミの木と共に、カエデも生えています。遠くに他の木々の間に見えたり、また、てっぺんの葉だけが赤く、下方の葉はまだ緑だったり、黄葉のカエデが多かったりはするのですが、赤やオレンジの紅葉も、時々見かけました。
倒れた木にも、たくさんのキノコが育っています。
苔の間からも、小さなキノコたちが顔を出しています。
緑の苔に白いキノコ、黄色い落ち葉と枯れ葉の、色の取り合わせもきれいです。
この崖下を回って修道院に向かう周遊コース、anello basso del Monte Pennaを、わたしはおそらく、すでに数十回歩いているのですが、この写真の場所は、苔むす岩とブナの木々がとりわけ美しいので、コースのお気に入りの場所の一つです。岩の上にも地面にも落ち葉がつもり、ブナの葉が黄色、オレンジ色に見えて、秋の風情が感じられます。
例年は、黄葉がみごとなブナの木を見かけることが多いように覚えているのですが、今日見たブナの木々には、黄葉した葉もある一方で、病気なのか枯れてしまったのか、茶色い葉もかなりあるものが多かったように思います。
こういうひどく珍しいキノコも見かけました。撮影するだけで、採ったりはせず、今日は様々なキノコを見かけたのですが、記事ではそのごく一部をご紹介しています。
倒木がキノコを育て、落ち葉が森に栄養を与えるということに、自然の営みの奥深さをすばらしさを感じました。
森の出口が近づくと、それまでは足元の地面も落ち葉も湿っていたのに、出口近くでは、地面を覆う枯れ葉が乾いているためか、落ち葉が足の下で、かさかさと音を立て始めました。
岩壁の端を回り、坂道を下ると、カエデの紅葉は、木々の奥にあったり、高い木のてっぺんにあったりして、近くからは見えないのですが、その木の頂から落ちた赤やオレンジ、黄色など色とりどりの葉が、トレッキングコースを彩っています。
今年も秋色の聖なる森を歩くことができて、うれしかったです。
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Gli alberi iniziano a vestirsi d'autunno
nel bosco sotto il Santuario della Verna.
Stanno finendo i fiori di scabiosa,
ora fioriscono i ciclamini autunnali.
Multicolori le foglie cadute
dalle quali spuntano i funghi di qua e di là.
Chiusi della Verna (AR) 20/10/2019
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何度か見せていただいていても、年によって違うと思いますから2度と同じににはならないと思うのです☆。
毎年紅葉時期になると観察していたらそのことに気がついて、そうするととても、その年の紅葉が愛おしく感じます♡
例え、その年の紅葉がイマイチであったとしてもです!
きのこの種類や生える場所も多少は違うかと・・・
おもしろいキノコを観察するだけでも秋を感じられて素敵な森歩きですね~(*^_^*)
最後の鮮やかな「敷紅葉」も綺麗です。
キノコにょきにょきの素敵な森で歩けるのは、とてもいいひと時でしたね!
黒トリュフには夏採れるものもあるのですが、白トリュフやおいしい黒トリュフの季節はこれからで、ウンブリア各地でトリュフ祭りが開催されます。