イタリア写真草子 Fotoblog da Perugia ウンブリア在住、日本語教師のイタリア暮らし・旅・語学だより。

友のうちで夕食 あれからもう16年

 笑顔いっぱいの4歳の女の子が走るようにどんどん野の道を歩いていくあとを追うように、今日は夕方、沈もうとする日が空を茜色に染める頃、ペルージャ郊外の緑の中を、友人と夫と歩きました。 

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Perugia 23/10/2019

 夕食に誘われたから明日久しぶりにうちを訪ねようと、夫から聞いたのは昨夜のことでした。水曜の晩はぼくの好きなテレビ番組があると夫が言うと、友人は、「娘たちがまだ幼くて早く寝るから、番組に間に合うように帰宅できるよ。」と夫に言ったそうです。

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 4歳の双子と8歳の長女、3人の元気なかわいい少女たちと、話したり遊んだりして、そうして、その間に、友人と夫が買いに行ったピザを、いっしょにテーブルを囲んで食べました。はじけるように快活な、そうして我先にと話し出し、見てもらおうとする3人の女の子たちに、幼かった頃の姪たちを思い出しました。けれども、友人夫婦によると、こんなにそろいもそろって、3人ともが一斉に絶えず動き回り話し続け、長い間元気炸裂であり続けることは、ひどく珍しいのだそうで、幼い子供たちなりに、わたしたちを歓待してくれていたのかもしれません。

 昔教えた日本の高校で、ある年教えた学年に、双子が3組いたことを思い出しつつ、またずっと両親の愛情と関心を一身に集めてきたのに、今は幼い妹たちに親の注意が向きがちであるのを感じているだろう8歳の少女を思い、同時にこちらに呼びかけ続けて、話し続ける3人の女の子たちに、誰か一人だけに関心が向かい続けないように、誰か一人を長い間放っておかないようにと意識しながら向かい合っていたら、友人夫婦との会話を続けるのは、今夜はなかなか難しかったです。

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 そういう事情で、うちの中では落ち着いて写真を撮る余裕がなかったのですが、夕食前に、友人宅の庭を訪ねてから、近くの野の道を散歩したときに、この3枚の写真を撮影しました。夕食のピザの後のデザートは、夫のお手製のチョコレート、ココナツパウダーで包んだお菓子で、友人夫妻にも、子供たちにも好評で、おいしかったです。

 少女たちが就寝準備をしなければいけないのに、わたしたちがいるので、はしゃいでしまっていたこともあり、午後9時前にはあいさつをして、帰宅しました。

 そうして先ほど、この記事を書こうとしていて、ふと思い出しました。2003年12月に、わたしが夫と初めて出会ったのは、そう言えば、今夜訪ねたこの友人のこの家ででした。当時わたしは、ペルージャ外国人大学で、外国人へのイタリア語・イタリア文化教育を専攻とする学士取得課程に編入したばかりでした。そして、その当時親しくしていた友人のスペイン人女性は、共同アパートで、ウンブリア州庁に勤める若いイタリア人女性、イタリア語・イタリア文化講座に通う韓国人女性、ドイツ人の女学生の3人と共に暮らしていました。

 今夜の友人も夫もウンブリア州庁に勤めていて、この若いイタリア人女性をよく知っていたため、2003年12月6日の晩、今夜の友人が自宅で旅行のスライド上映会をしたとき、招待した友人の中に、夫とこのイタリア人女性がいたのですが、彼女は自分が試験直前で行くことができないからと、代わりにわたしたち、スペイン・韓国・日本の3人組で行くようにと言ったのです。スペインの友人は今夜の友人をよく知っていたため、韓国の女性はイタリア語で話せる絶好の機会と考えたため、そうしてわたしは、イタリア人同士の自由な会話を録音できるいい機会だと考えて、それぞれ別の理由から、この日のスライド上映会に出かけたのでした。

 その頃ちょうど、大学の応用言語学の授業で、イタリア人同士の自由な会話を、当事者たちに気づかれないように録音して、その会話を書き写し、会話のメカニズムを分析して十数ページのレポートを書くという課題が出ていたのです。そういう会話をどうやって録音したものかと、半ば途方に暮れていたところでした。招待主だった今夜の友人だけには、会話を録音する許可をもらっていました。

 大学を卒業したら帰国するつもりでいたわたしが、そうして将来の夫となる人とその晩会うことになったわけですから、人生とは不思議なものです。夫と出会ったのは、ああこの家だったのだと、今夜うちに帰ってからふと思い出し、少女たちの元気さと無邪気さと共に、当時の懐かしい思い出も、心に帰って来たのでした。

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Passeggiata con mio marito, il nostro amico e sua figlia.

La bimba di quattro anni cammina, corre veloce
ed è subito dietro la siepe.
Sorrisi e tante energie di tre bambine adorabili,
piacevole serata a casa dei nostri amici
dove ho incontrato per la prima volta mio marito
nel dicembre di sedici anni fa.
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- 出会いのきっかけ
- 災いに潜む幸せの兆し2、引越と始まり

Articolo scritto da Naoko Ishii

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Commented by nonkonogoro at 2019-10-24 08:27
ご主人さまとの 出会いの思い出のお家なのですね。(^^)/

女の子が三人いると
本当に賑やかでしょうね。
私にも姪の子供が二人いますが
彼らがいると 大人の会話は なかなかできないですね。
どうしても 皆の神経が子供に集中してしまいますもんね。

naokoさんご夫婦は お友達と楽しく交流されていて
いいですね。 
Commented by 3841arischan at 2019-10-24 16:54
なおこさん、人生とは
不思議な縁で結ばれているものですね~♡
今も、そのご縁のあるお家の方と親しくされていると
いうのがなおこさん御夫婦の良いところなのでしょうね~
3人のお嬢さんたちが、幼いなりにお客様(なおこさん達)に気遣いされていたというのもまた可愛らしい出来ごとで記憶に残る思い出になりましたね(*^_^*)
Commented by milletti_naoko at 2019-10-25 16:56
のんさん、絶えず動き回り話し続ける少女たちの元気にびっくりしました。姪たちが幼い頃はふだん見ない大人の前では恥ずかしがって隠れるようにしていたのですが、この少女たちはまるでいつも会っているかのように、屈託なく話しかけてくれました。

こちらの方は友人や家族、親戚とのつきあいを大切にしているなあと、感じることがよくあります。大事なことですよね。
Commented by milletti_naoko at 2019-10-25 17:07
アリスさん、人と人との縁は不思議だなあとつくづく思います。この友人と、湖に時々夕食を食べに行く友人たちのうち、男性は、夫が独身だった頃、よくいっしょに映画を見に行ったり、ピザを食べに行ったりしていた仲間で、夫とつきあい始めた頃は、わたしもわたしの友人たちと共に、夫たち3人組といっしょに出かけることもよくあったんですよ。

人なつっこい、元気いっぱいの愛らしい女の子たちでした♪
Commented by tawrajyennu at 2019-10-26 14:13
naokoさんとご主人さまとのなれそめは、どんなだったのかしらと
思っていました。
この家で出会ったのですね。
もしも、イタリア人女性の代わりに行かなかったら・・・出会いもなかったのですから、人生とは、不思議ですよね。
私も、夫とは、たまたま関東と関西から出発した、スイス・フランスへのスキー旅行で知り合ったんですよ。
Commented by milletti_naoko at 2019-10-27 23:25
タワラジェンヌさん、もともと、このイタリア人女性と知り合うことになったきっかけも、本来通う必要になかったイタリア文学の授業を、先生が違うからと再度受講して、スペイン人女性と親しくなったことがきっかけでした。出会いや縁って、不思議ですね。

タワラジェンヌさんとだんなさまとの出会いもすてきですね。
by milletti_naoko | 2019-10-24 06:41 | Umbria | Trackback | Comments(6)