秋色の光注ぐ山を頂へ、ラヴェルナ ペンナ山

　10月26日土曜日も、紅葉を求めて、ラヴェルナ修道院に向かいました。十字架と教会の向こうに見える森も、木々が色づいています。

Santuario della Verna (1128m) , Chiusi della Verna (AR) 26/10/2019
　ラヴェルナ修道院は、エミリア・ロマーニャとトスカーナの２州にまたがるカゼンティーノ森林国立公園（Parco Nazionale delle Foreste Casentinesi）の広大な森の南東の端にあり、聖なる森（Foreste Sacre）とも呼ばれる森林は、紅葉がとりわけ美しいことでも知られています。


　今回は、修道院からペンナ山（Monte Penna）の頂上へと登り、別の道を通って再び修道院へと下る周遊トレッキングコース、anello alto del Monte Pennaを歩くことにして、まずは教会脇の長い階段を登っていきました。ここからなら、ちょうど教会も広場に立つ十字架も見えるからと、ふり返って撮影していたら、突然教会の鐘が鳴り始めたので、驚きました。


　修道院からペンナ山頂へと通る森は、大半がブナ（faggio）の木で、黄葉が進んでいます。枯れた葉も、上から降り注ぐ日の光に、オレンジ色に輝いて、きれいです。


　こんなふうに、紅葉の美しい木々にも、時々出会いました。


　きれいだけれども恐ろしい毒キノコも生えています。


　山頂への道も、もう何度も歩いているのですが、倒木があったり、以前とはコースが若干変わっていたりするためもあって、どちらの方向に進んでいいか迷うことも、時々ありました。この写真の左手にある石に記された赤と白が、イタリア山岳会（Club Alpino Italiano、略称CAI）の道しるべです。途中で道しるべを見失い、別の場所を通って、風景がきれいだからとふり返って写真を撮っていて、本来はここを通るべきだったのだと気づきました。


　ブナの黄葉が美しく、修道院を頂く崖の下を回って歩く周遊コース、anello basso del Monte Pennaに比べて、日当たりがいいこともあり、足元の落ち葉が、始終かさかさと小気味のよい音を立てていました。岩壁の下を歩くコースは、つい先日歩いたばかりなので、わたしは頂上を目指したのですが、夫は岩の下の森の方を歩きたいというので、それぞれが自分の好きなコースを回りました。

　ラヴェルナ（La Verna）は、アッシジの聖フランチェスコが聖痕を受けた地であり、トスカーナにあるために、訪れる信者や巡礼者、観光客も多いので、この二つのトレッキングコースは、安心して歩くことができます。


　頭上の木の葉が、日の光に金色に、オレンジ色に輝くので、その光に自分も包まれながら歩いているような、そんな気がしました。


　登りが急な箇所もいくつかあったので、頂上のそばに建つ礼拝堂が見えたときには、ほっとしました。

Panorama dalla cima del Monte Penna (1283m)
　いつになく天気がいいので、ペンナ山の頂上からは、遠くの山々まできれいに見晴らすことができました。わたしが山頂に着いたときは、ボローニャから来たという団体の登山客が、約２、３０名、休みながら、眺めを楽しんでいました。このあとは山を下り、夫と待ち合わせて、修道院のバールでパニーノを作ってもらい、いっしょに食べました。

　この週末、土曜から日曜にかけての深夜に夏時間から冬時間に変わるので、今夜は１時間睡眠時間が短くなってしまうと思い込んでいたら、実は１時間余分に眠れるのだと知って、ほっとしています。今朝出発前には、相変わらずエキサイトブログなどのページを開くのに苦労していたマックブックから、今夜は問題なくいろいろなブログのページを開き、こうして投稿することもできているので、このまま問題なく使えますようにと願っています。

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Dal Santuario della Verna verso la cima del Monte Penna
attraverso gli alberi con foglie dorate.
Mi sembrava di camminare avvolta dalla luce arancione.
Anello alto del Monte Penna, Chiusi della Verna (AR) 26/10/2019
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Articolo scritto da Naoko Ishii

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