イタリア写真草子 ウンブリア在住、日本語教師のイタリア暮らし・旅・語学だより。

ローマ公園さんぽ・昼食とイエスズメ、ボルゲーゼ公園

 昨日はローマで、国立エトルリア博物館を 訪ねたあと、ボルゲーゼ公園(Parco della Vila Borghese)を、しばらく散歩しました。

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Galleria Nazionale d'Arte Moderna, Roma 29/10/2019

 今年7月14日に、参院選の投票のためにローマの日本大使館に行ったあと訪れた国立近代美術館(Galleria Nazionale d'Arte Moderna)の前にある石段を登って、公園の緑の中に入っていきます。

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 前回歩いた真夏の日曜には、家族連れや観光客が多かった公園は、秋の平日だった昨日も、夏ほどではないものの、たくさんの人が歩いていました。こちらの池も、ボートに乗る人を避けて撮影しています。

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 秋になってドライフラワーとなってしまった花もあるものの、ブーゲンビリアが今も勢いよく咲いているのを見て、うれしかったです。

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 夫が、昼食に何か温かいものが食べたいというので、よさそうな店を探しながら歩きました。

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 黒板に書かれたピザという言葉に、夫が食べようと決めたのは、こちらの店です。

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 8ユーロのピザは、ふだんイタリアのピザ屋で見かけるものよりも、かなり小さめではありましたが、夫が頼んだピザを一切れ味見するとおいしかったです。

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 この数か月、夕食後から16時間の間は、固形物を口にしないようにするダイエットを続けているわたしは、朝から夫と共に出かける週末などは、それでも夫といっしょに朝食と昼食を食べています。そういうときの朝食は、ふだんは、バールで食べる菓子パンとコーヒーです。昨日のホテルのビュッフェ形式の朝食には、そういうイタリア風の甘い朝食に加えて、なんとごはんや様々な野菜や豆、卵料理、そして、果物もあったので、夫からは「昼食だね」と言われるほど、朝食をたくさん食べていたので、まだま空腹を感じていませんでした。

 そこで、店頭に山盛りの果物と野菜があるのを見かけたので、野菜と果物の生搾りジュースを頼みました。7ユーロという料金は、ウンブリアよりずっと高く、また、何を入れるか自分で選べないのは残念でしたが、たっぷり入ったおいしいジュースだったので、うれしかったです。

 メニューにはサービス料が明記されていなかったのですが、わたしが外国人でもあるので、こういう店は、本来はないサービス料でも高く請求してくるかもしれないなと心配していたら、サービス料なしの会計だったので、ほっとしました。ここでコーヒーを飲むと高いから、ホテル近くのバールなら、おいしそうなお菓子がたくさんあるので、そこで何か食べてコーヒーを飲もうと考えていたのですが、そのバールに行ってみると、コーヒーは1ユーロのそのバールは、お菓子は生クリームとイチゴの載った小さいお菓子が、3.5ユーロで、しかもテーブルに座って食べるとさらに料金が加算されるとのことなので、カウンターに立ったまま食べました。ウンブリアなら座って食べても二人分が5ユーロほどでしょうに、会計が8ユーロで驚きました。値段表は壁に貼ってあったのですが、お菓子のすぐ近くに値段があるわけではないので、どのお菓子がいくらするか分かりにくくもあったのです。

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 さて、公園内にあるこの店でわたしたちが椅子に腰かけたとたんに、イエスズメ(passero)の雌鳥が、テーブルの上に急に飛び降り、わたしのすぐ目の前に現れたので、びっくりしました。スズメはけれど、わたしがカメラを構えたときには、テーブルにはまだ何も食べ物がないのを悟ったのか、自分がいるから餌をちょうだいねと伝えたかっただけなのか、近くの石垣に飛び移り、そこからこちらをじっと見つめていました。

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 2羽の雌鳥たちが、そうやって大胆にテーブルの上に飛び移ったり、夫やわたしが投げてやったピザの端の部分を食べに来たりするのに対し、雄鳥は2羽からそう遠くない位置にいたものの、テーブルにもピザの端っこにも近寄らず、じっと様子をうかがっているようでした。

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 パンくずと違って、パリパリに焼けたピザの端は、かたいので食べるのが難しいからか、雌鳥たちは、食べるのに苦労していました。

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 かと言って、小さく砕きすぎても、食べる意欲が湧かないようです。こんなふうに、つぶらな瞳やしぐさがかわいらしいいえスズメたちの様子も観察しながら、遅い昼食を終え、チェックアウトの際に荷物を預けていたホテルへと向かいました。

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Passerotta, compagna del nostro pranzo

nel Parco della Villa Borghese.
In Giappone i passeri mangiano i chicchi di riso crudo,
a Roma la passera mangiava volentieri il bordo della pizza.
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Articolo scritto da Naoko Ishii

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Commented by 3841arischan at 2019-10-31 07:31
なおこさん、ボルゲーゼ公園でのひととき、とても素敵な秋のお写ん歩でしたね~(*^_^*)
公園の中にはこうしたお店があるのですね~
確かにローマの食事料金は高価ですよね☆
私たちは、海外旅行で短期間の滞在だから多少高くてもですが、日常のなおこさんたちには感覚が違いますよね!
ピザが美味しそうです~ローマの料金と思えば安価と思いましたし、サービス料が入らないのは良心的でしたね。
お宿の朝食も、種類が多く、良心的なところで、そういうのは泊まらないとわからないことですよね!
ボルゲーゼ公園はまだ訪ねたことがないので、参考になりました(*^_^*)
Commented by ciao66 at 2019-10-31 08:33
美しい公園の中の気持ちよさそうなカフェテリアですね。ウンブリアよりもずっと高いというのはローマの観光地価格なのでしょうが、イエスズメとのふれあいが有って良かったですね!拝見してほっこりとしました♪

 前回のヴィラ・ジュリアの見事な彫刻も拝見しましたよ。エトルリア人の美術センスは独特で素晴らしいですね!ローマに滅ぼされてしまったという歴史があるだけに尚更そう感じます。
Commented by milletti_naoko at 2019-10-31 20:33
アリスさん、広大な公園なので、あちこちに食べ物屋さんがあります。以前に巡礼でローマに到着して、友人たちと滞在したときには、店にもよるのでしょうが、それほど値段の差を感じなかったのですが、やっぱりローマは首都ですから、観光客が多い中心地は特に料金が高いのだろうなと思いました。ホテルの朝食8ユーロは、そういう事情も考えると、結果的にお得だったと思います。広い公園なので、まだ一部しか訪ねられていないのですが、あちこちに噴水もあり、春や夏には花も咲いていて、すてきな公園です。
Commented by milletti_naoko at 2019-10-31 20:43
ciao66さん、物価は、今年カプライア島に行って、その高さに驚き、モリーゼに行って安いのにおいしいのがありがたく、ローマでまた高いのに驚きました。日本も東京は、わたしが暮らしていた愛媛県とは比べ物にならないほど物価が高いでしょうから、観光地価格、そういうことなのでしょうね。サービス料が含まれていないのに、椅子を後ろに引いてくれて、テーブルに運んでくれて、テーブルクロスこそありませんでしたが、サービスもよかったです。

エトルリアの遺跡や博物館はこれまでにも何度かイタリア各地で訪ねたのですが、やはり首都ローマには、特に主要なみごとな出土品が、驚くほど多く展示されていて、見応えがありました。
by milletti_naoko | 2019-10-31 06:14 | Lazio | Comments(4)