2019年 11月 05日
90日過ぎたら無効か罰金通知、イタリア 速度違反

特産のおいしいチーズを農家から購入しようと、夫が考えていたためです。旅行が終わって、出勤した際に、自らの誕生日を祝って、皆に軽食をふるまう際に、旅の土産のチーズがあればという思いからでした。
10月15日にわたし宛に届いた速度違反の罰金通知は、この日、カンポ・インペラトーレから山を下り、ペルージャに向かって、リエーティ付近を通っていたときのものでした。(記事はこちら)飛ぶものが多くて困っているときに、150ユーロ近い出費となり、残念に思いつつも、このとき運転していた夫が、これを機に、もっと速度を守ってくれたらと考えていました。そうして、その翌日だったか、罰金の話を聞いた義弟が、「速度違反が7月なら、90日を超えての違反通告だから無効なんじゃないの」と言ったのですが、違反は7月21日ですから、10月15日には、まだ90日を過ぎておらず、夫はすぐに罰金を支払いました。

ところがなんと、罰金通知のあの忌まわしい薄緑の封筒に入った書留が、10月22日にも再び届いたのです。該当する車がアイゴなので、わたし宛ではあったのですが、中を確認すると、違反はやはり速度違反で、同じ7月21日の、カンポ・インペラトーレに向かっている途中に、速度違反取締装置がとらえた写真によるものでした。運転していたのはやはり夫で、悲しいかな、もし寄り道をしなければ、通らなかったはずの道路での違反でした。
今回は、制限速度が時速70kmのところを、時速79.6kmで走行したため、違反が軽微で、罰金はすぐに払えば約50ユーロで済み、点数も引かれないため、運転者を申告する必要もありません。

ここで問題となったのは、違反が7月21日で、違反・罰金通知を受けたのが10月22日だけれども、違反から通告までに90日を超えているから、罰金が無効になるか否かということです。ただし、無効にするには訴える必要があるので、たとえ無効になる可能性があっても、それほど高い罰金でないのであれば、払ってしまった方が面倒がないと言えます。

調べてみると、違反した日から90日を過ぎて通告をした場合には、確かに裁判所に訴えれば、違反は無効との判決を得られるそうなのですが、ただし、関係当局は、90日以内に違反通知の書留を郵便局に委ねればいいのであり、違反者が受け取るのが90日を超えてからになっても、それは無効の対象とはならないとのことです。
どういうわけか、今回の罰金通知には、どこかに記載があるべき郵便局に委ねた日付が記載されていません。7月21日から数えて90日目は、10月19日土曜日であり、わたしが郵便を受け取ったのは、10月22日火曜日です。ただ、前回のリエーティからの罰金通告は、10月8日に出されたものを、1週間後の10月15日に受け取っていますから、リエーティより遠いアブルッツォ州からの郵便は、おそらくわたしが受け取る1週間以上前に出されたことでしょう。それに違反は違反ですから、さっさと払ってしまうように、夫には言い、夫もすぐに支払いを済ませました。最初に届いた罰金よりも金額がはるかに少ないことが慰めです。ちなみに、最初の違反については、違反によって減点となるため、通知から60日以内に、誰が運転していたかを郵便書留で届け出る必要があります。この通知は、まだ夫が送付していないので、急ぐように催促し、今週は何かと慌ただしいので、もし来週になってもまだ出していないようであれば、わたしの方で書いて送るつもりでいます。

二度目の違反通知を受け取って、すぐに記事を書くつもりで、いろいろ調べて、写真もすでに選んであったのに、記事を書くのが今夜になってしまいました。
違反を受けてすぐに、まず思い浮かんだ題名で、この記事を締めくくりたいと思います。
度重なる罰金悲しい秋の夕暮れ
*****************************************************************************************************
Sempre bello Campo Imperatore.
I ricordi del viaggio d'estate ci tornano con la notifica della multa.
*****************************************************************************************************


日本だと15km以下で切られることはまずないです
ここは、5月~6月には確かお花がいっぱいのところが近いのではなかったでしょうか?
速度違反の取り締まりが、こういう田舎の道路でもあるのですね~^^;
取締装置、日本では、それに対抗して反応する装置を売っていて、車に取り付けていますが、イタチごっこで、機械に反応しない装置に置き換えられたりしてます(笑)
まあ、速度違反をせずに運転するのが一番なのだと私も考えますが、70キロのところを79キロでつかまえるとは、厳しいですね~
日本だと10キロまでは見逃してくれて10キロを越えたら、つかまえられるそうです!(あくまでも夫の言うことですが・・・)
スピード違反取締機に二度も同じ日にかかるとは、しかも片一方はそんなに飛ばしたわけでもなく9kmだけオーバーとは!それは測定の誤差の範囲のような気もしますが・・・なかなか厳しいですね。
私もたまに運転しますので気を付けたいと思います。
それはともかく。眺めの雄大な様子に、ここはイタリア?と思ってしまいました。いいところですね♪
イタリアでは基本的に、取締装置がある場合は、数キロメートル手前に案内表示があって(ただし表示があっても取締装置がない場合もあります)、取締装置がはっきり見えるように設置されていることが多いのですが、たまに隠れていたりしますし、速度制限表示自体が分かりにくい場合もあるんです。夫はそんなに飛ばす方ではなく、基本的には制限速度プラス10kmほどで走っているのですが、制限速度が分からなかったり、何もない直線道路だったりすると、違反になってしまうのです。
速度違反の取締があったのは、アブルッツォのグラン・サッソに登って行く直前と、降りてからまもなくなので、どちらもかなり田舎を走る道路ですが、そうなんです。取り締まりがこういうところでもあるんです。日本では今はそういうイタチごっこが繰り広げられているんですね。
そう言えば、愛媛のとある高校で、警察の方をお呼びして交通安全の教職員への講習をお願いしたとき、も何キロメートルまでの超過なら見逃してもらえますかと質問したつわものがいて、10kmまでならと答えてくださっていました。ただし、もう20年以上前の話です。
どの辺りを走っていたときかは、違反通告にも記載されているのですが、それではどういう場所か分かりにくいので、当日の違反時刻前後の写真を見ていたら、この記事に載せた写真が出てきました。測定の誤差の範囲、そう言えば、そういうこともあり得ますよね。こちらでは法的には5km超過まではとがめないことになっているんですが、過去にはやはり夫が、7km超過で罰金を払ったこともあるんですよ。
10キロ未満で場金とは!!
日本の場合は10キロ~13キロならセーフですし、例えば15キロオーバーで捕まると予めメーター誤差分を差し引いて数値を出してるので、実際は17~18キロオーバーで走ってたと言う具合なようです。
超過速度によって罰金はもちろん、反則切符点数も引かれるので、なるべくより厳しく処罰される一歩手前で検挙するようです。