イタリア写真草子 ウンブリア在住、日本語教師のイタリア暮らし・旅・語学だより。

喜びに今を生き時に縛られぬよう、フランス語瞑想講座

 時計とにらめっこしながら、すべきことと時間に追われて、焦燥に駆られて過ごすのではなく、人生で最高の時はいつでしたかと聞かれて、今ここだと答えられるような、喜びに満ちた、己の内面が充実した今を過ごせるようにしましょう。

 ディーパク・チョープラの21日間フランス語版瞑想講座、『Pour que chaque moment compte』が昨日から始まり、オンラインで無料で受講できます。1日遅れで今晩聞いた初日の講座では、冒頭で、こんなことを言っていました。まずは、ディーパク本人が語る英語の言葉があってから、フランス語訳が続くので、フランス語学習をすっかりさぼっているわたしでも、何とか内容を理解することができます。

 時に追われるのではなく、自らのものとするには、時間を管理するのではなくて、時計を見るのではなくて、己の内面がどうあるかを見なければならないという言葉は、何だか禅問答のように抽象めいたところがあります。

 心を動かし、よりよく生きていくための指針をくれるディーパクの瞑想講座は、これまでに何度も受講しているのですが、初日は、約10分の短い時間の中に、あれこれと内容を盛り込もうとするためか、こんなふうに一度聞いても腑に落ちないところがあることが多く、2日目、3日目と続けて受講するうちに、なるほど、そういうことだったのかと分かってくるので、今回もそうなのではないかと思います。

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Lago Trasimeno al tramonto visto da San Savino, Magione (PG) 17/8/2019

 ただ、わたしたちが自らの行いや在り方を評価するときは、数量であれ時間であれ、他者との比較であれ、自らの外に基準を求めがちだと思うので、今においても人生においても、大切なのは己が心でどう感じているか、自ら精いっぱいに感じて、集中できているかということが大切だということであれば、そのとおりだという気がします。

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 何ができたかではなく、今自分がどう感じているか。満足しているか、喜んでいるか、充実した今を感じられているか。行いではなく、在り方こそが大切だということも、ついないがしろにしがちですが、そうだと思います。

 こう書いていて思い浮かぶのは、メリー・ポピンズが子供たちが片づけを楽しんでできるようにと、「薬でも少しの砂糖で甘くなるように、おもしろくなさそうなことでも、少しの砂糖があれば」と、魔法を使って楽しく片づけができるようにする場面です。(歌と映像はこちらの記事

喜びに今を生き時に縛られぬよう、フランス語瞑想講座_f0234936_7522455.jpg

 渡辺和子さんの随想に書かれていた300枚の皿の話も頭に浮かびます。

 アメリカかどこかの修道院で、300枚の皿をテーブルに並べなければいけなかったときに、どんどん皿を並べていっていたら、他のシスターが、「あなたは時間を無駄にしている。ただ皿を並べていくのではなくて、その皿から食べる一人ひとりの幸せを祈りながら並べていきなさい」と言ってくれた

と書いてあったのは、『愛をこめて生きる―“今”との出逢いをたいせつに』だったでしょうか。

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 目の前のこと一つひとつに心をこめ、喜びの心で取り組んでいき、目の前の人ひとりひとりに、愛をもって応じていけということだろうか。

 1日目の講座を受講して、そんなことを思いました。

 先週月曜日から、英語版の21日間瞑想講座(受講登録のためのリンクはこちら)も始まっているのですが、結局まだ1日分も聞けずにいます。例年、複数の講座を受講しようとして、結局あぶはち取らずになることが多いので、今回はフランス語講座をしっかり受講することに専念しようと考えています。

 フランス語を聞いて理解できる言葉が少しでも増えるようにと、今回も、朝メールで届く、その日の講座の内容の要約を、ノートにできるだけていねいに書き写してみました。フランス語で何と言うかと問われても答えられないであろう言葉でも、読むと意味が分かる言葉が幸い多いので、こうやって書き写しながら、記憶の底に埋もれつつあるフランス語の復習をしていくつもりでいます。

 写真は、今年8月にトラジメーノ湖畔の村、サン・サヴィーノから見た夕焼けです。(記事はこちら)瞑想講座で使っている写真と空の色が似ているように思ったので、この写真を選びました。

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Importanza di sentirsi felici e realizzati qui e ora

anziché correre sempre stressati dai doveri e programmi.
Insegnamento di Deepak Chopra nel primo giorno del
corso di meditazione di 21 giorni in francese,
"Pour que chaque moment compte".
https://deepakchoprameditation.fr/
Foto: Tramonto al Lago Trasimeno visto da San Savino, Magione (PG) 19/8/2019
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参照リンク / Riferimenti web
- 21 Jours de Méditation avec Deepak Chopra
- Oprah & Deepak's 21-Day Meditation Experience

関連記事へのリンク / Link agli articoli correlati
- 楽しく学ぼう片づけよう / Felicità, ingrediente importante per i propositi dell'anno nuovo (2016/1/18)
- 夕焼けに湖燃える村祭り、サン・サヴィーノ / Al tramonto alla Sagra del gambero e del pesce, San Savino (2019/8/17)

Articolo scritto da Naoko Ishii

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Commented by PochiPochi-2-s at 2019-11-14 14:32
> 行いではなく、在り方こそが大切だ

「心の在り方」
大切だとは思いながら、日々、難しいなぁと思いながらの生活です。
例えば「絵を描く」というその行為だけでも難しいです。
自分はなぜ絵を描くのかという点です。
(女性は絵を描くことそのものに興味があるのではなく他人との競争になりがちです)

美しい夕焼け!
見ているだけで心が豊かになるような気がします。
Commented by milletti_naoko at 2019-11-16 19:22
PochiPochi-2-sさん、まあ、女性の心に、絵を描くのに競争心がわいてくるなんて! それはそれで上達しようという励みになる点もあると思うのですが、絵を描くことそのものの楽しみが見えなくなると、本末転倒になってしまいますよね。

ありがとうございます。この日の夕焼けはとりわけきれいでした。
by milletti_naoko | 2019-11-13 08:09 | Francia & francese | Comments(2)