2019年 12月 09日
窯で焼くパン・ピザ・ビスケットおいしい夕べ

道を間違えてと言うより、似たような地名の村と場所を間違えてカーナビに入力したために、別の場所に行ってしまった友人たちは午後2時頃に到着し、食事と後片づけ、おしゃべりのあと、夕食の会場である下階に向かうと、壁を伝って育つブドウや森の木々の黄葉がきれいです。

満ちゆく月が、灰色の空の間に見えて、うれしかったです。

ピザ窯の中で燃える火が揺らめき踊り、広間も体も温めてくれます。

パン生地が十分にふくらんだので、窯で焼いている間に、夫が準備したピザ生地を切り分けて、玉にしていきます。

パンが焼き上がってから、ピザを焼き始めるまで、1時間以上時間が空くので、その間に火力を利用して焼き上げようと、友人たちが思いついて、ワインや香草など、うちにあるものを使って、ビスケット作りを始めました。
わたしは、掃除と片づけと写真撮影、何か足りないものがあったときの材料調達係をしていました。

ビスケット(biscotto)の準備が終わろうという頃、残りの友人たち3人も到着し、

パン(pane)も焼き上がったからと、

夕食までにフランコが、下階のトイレの壁に、暖房器具を取りつけてくれました。

8時前から続々と義家族や招待していた知人が到着し、まずは、夫の焼きたてのパンをブルスケッタ(bruschetta)にして、食べました。細切りにしたパンを窯で両面焼き、ニンニクをすりつけて、塩をふりかけ、今年の新オリーブオイル(olio di oliva nuovo)を味わうために、パンの上にたっぷりと回しかけます。
昨年はまれに見る豊作だったペルージャとミジャーナの我が家のオリーブは、今年はほとんど実がならず、わずかな実も蠅の被害に遭っていたために、この新オリーブオイルは、スペッロとトレーヴィのよさそうな搾油場で購入したものです。パンも新オリーブオイルも、どちらもとてもおいしいと、皆が喜んでくれました。

食べたり、焼けたピザを切り分けて、皆に配って回ったりと慌ただしく、手に油が残りがちだったこともあり、写真が少ないのですが、ピザ作りは主にフランコと夫が担当してくれました。

フランコがピザ玉を伸ばして、上に具をのせ、そうして準備ができたピザを、夫が窯に入れて焼いていきます。

トマトソース、モッツァレッラ、ゴルゴンゾーラ、サルシッチャ、ツナ、タマネギ、アンチョビ、生ハムなど、多様な具のいくつかを選んでのせたピザ(pizza)が、次々に焼き上がります。

義父は社交ダンスを踊るのが上手だと評判で、踊るのも大好きです。女性の友人たちが、ぜひ義父に教えてもらおうと、次々に義父と踊っていきます。

18世紀のそれは大きな窯で焼き上げたパネットーネ(panettone)を、チェルヴェーテリ(Cerbeteri)で購入していたのですが、そのパネットーネがとてもおいしいと、友人たちが喜んでくれました。このチェルヴェーテリの店、Antico Forno a legna Piergentiliについては、後日詳しくご紹介します。

余ったピザの生地で、小さなパンを作って焼いて、今朝それぞれが、ジャムやハチミツなどを塗って食べました。ウンブリアでは塩気のないパンを食べる慣習があるので、少し塩気があるのが気になりましたが、ふっくらおいしく焼けていると、好評でした。
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Arde bel fuoco nel forno a legna,
cuoce il pane, i biscotti, le bruschette e poi le pizze.
Pane di Luigi, biscotti di Rosi,
bruschette con olio nuovo, pizze di Franco e Luigi,
tutto molto buono, serata piacevole. Grazie mille a tutti.
Ottimo anche il panettone cotto nel forno del Settecento
dell'Antico Forno a legna Piergentilini di Cerveteri,
di quest'ultimo racconterò di più in un altro articolo.
Migiana di Monte Tezio, Perugia 7/12/2019
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なんて素晴らしい!!!おうちの中にピザ窯があるのですね!
焼き立てのピザの美味しそうなこと・・・こちらまで香りが伝わってくるようです。ご家族やお友達とさぞさぞ愉しい時間だったことでしょう・・・ご主人様が焼かれるパンも美味しいのでしょうね・・・これぞ本物の生活、という感じで素晴らしいと思います。パネットーネもお店によってお味が違うのでしょうね。。。ドイツのシュトレンもそうでした。皆それぞれに好みのお店があるものですよね。アドヴェントの時期は、家族やお友達との温かい時間が続きますね♪
今年のオリーブはならなくて、購入されたのですね!
そういう年もあるとは思います・・・
でも、購入された新オリーブオイル、美味しそう~♡
焼き立てのパンのブルスケッタ、たまらないと思いました~♫
窯焼きのピザは、プロも顔負けの出来栄えなのでしょうね~
手作りの良さは、ピザにこそありあそう~♡
お家ピザだと、好きな具を好きなだけ乗せられて良いですね♡
美味しそうなお写真、拝見出来ただけで、満足しました~♡
ドイツのシュトレンもですか。パネットーネも味やつくり、材料が、店や業者によってかなり違います。まほろばさんもこの時期は、ドイツにお住まいだった頃のことを思い出されることが多いことでしょうね。
こうやって作ると、ピザを作って焼く夫とフランコは、ゆっくり熱いうちにピザを食べる余裕がないのですが、それでもこうして喜んで引き受けてくれるというより、自らピザの会をしようと言い出してくれるので、ありがたいです。