イタリア写真草子 ウンブリア在住、日本語教師のイタリア暮らし・旅・語学だより。

クリスマス色に華やぐオルヴィエート

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 昨日の午後は、崖下周遊トレッキングコースを歩くつもりでオルヴィエート(Orvieto)を訪ねたのですが、夫の提案で予定を変更し、こちらの木の板張りの遊歩道を通って、断崖の上に築かれた歴史的中心街に向かいました。

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Orvieto (TR) 14/12/2019

凝灰石(tufo)の切り立った岩壁の上に、凝灰石の石を積み重ねて城壁が築かれています。わたしたちは、その脇に設置された木道を歩いて、前方に見える城壁の入り口から、内部へと入ります。

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 夫の後について、いくつかの開いている教会に入ってみると、12月8日を過ぎているため、そのうち二つの教会には、もうプレゼーペ(presepe)が飾ってありました。プレゼーペは、イエス・キリストの生誕場面を再現する模型で、この教会では、オリーブではないかと思われる古木を使って、飾ってありました。

 上の写真の左下に、聖母マリアとヨセフ(イタリア語ではジュゼッペ)がいるのですが、二人の前にあるワラの上には、まだ幼子イエスの姿はありません。12月24日の晩のミサが終わって、クリスマス当日が訪れるまでは、イエス・キリストはまだ生まれていないので、その人形は置かない。そういう教会や家庭が時々あります。

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 町を歩くと、緑と白と赤のクリスマスの色に、きれいに彩られた店があります。

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 昨日は、断崖のすぐ上にあり、西に面したこの通りで、夕日が沈むのを見送りたいと考えていました。残念ながら、ここに着いたときにはもう日が暮れていたのですが、上の写真の右にあるかわいらしい白い家具も、

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やはりクリスマス(Natale)を意識してでしょう、緑の木や赤いポインセチア、小さな金色の光で飾ってあります。

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 少しずつ空がたそがれ、窓ガラスにその空の色が映る趣ある建物に施された明かりや街灯がともっていきます。

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 この教会のプレゼーペでも、牛とロバの前のワラの上には幼子イエスの姿がありません。12月25日になってから置かれるのでしょう。にも関わらず、主顕節(Epifania)である1月6日に到着するはずの東方の三博士(tre Re Magi)、救世主が生まれたと聞いて訪ねてきたはずの王たちがいるという矛盾がありはするのですが。

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 たそがれの空の下、昔ながらの黄色い街灯やイルミネーションの光が、

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凝灰石で築かれた町を照らし出して、風情があります。

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 この写真ではさらに、街灯の光が石畳の道に、クリスマスツリーの光が扉にも映って、きれいです。

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 レプッブリカ広場(Piazza della Repubblica)では、クリスマス市が開催されています。

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 義兄たちへのクリスマスの贈り物を買うのによさそうな店があったのですが、誰もいないので市場を一回りして、再び戻ってみても、まだ誰もいないので、昨晩買うのはあきらめました。

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 商店街の店のショーウィンドウにも、クリスマスの贈り物によさそうな商品が並び、クリスマス飾りが施されています。この店では、店頭に二本足で立つトナカイが、陽気に歌って、人を引きつけていました。前に人がいなくなるまで、しばらく待った後で、撮影した写真です。昨晩は夫も一眼レフカメラを持参していて、時々立ち止まってはじっくりと時間をかけて写真を撮っていたので、人に遮られずにトナカイを撮れる機会が来るまで、待つことができました。

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 左手のレストランのイルミネーションが、とてもきれいでした。広場の上に張りめぐらせたイルミネーションが、駐車された車の車体や窓ガラスにも映っています。

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 同じ広場も、立つ場所と撮影する角度を変えると、かなり暗く見えます。後方の塔の時計が、丸い月のようで、おもしろいなと思って撮影しました。

 この広場まで来れば、駐車場へと下る坂道はすぐ近くです。どういうわけか、昨年同様、今年もその坂道に、街灯はあるのに明かりがともっていなかったのですが、夫は懐中電灯、わたしは携帯電話の電灯機能を利用して、真っ暗な道を照らしながら、車を置いていた駐車場に、無事たどり着くことができました。

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Suggestivo il centro storico di Orvieto, città di tufo

illuminato dai lampioni e dalle luci natalizie.
Nel negozio canta la renna, sembra la luna l'orologio della torre.
Anche questa volta erano spenti tutti i lampioni dalla Porta Vivaria
al parcheggio davanti alla Necropoli etrusca del Crocifisso del tufo.
Per fortuna siamo riusciti a camminare nel buio fino al parcheggio
grazie alla pila e al cellulare senza incontrare fantasmi.
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Articolo scritto da Naoko Ishii

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ブログテーマ:今年のあなたはどう過ごす?みんなのクリスマス
Commented by pintaro23 at 2019-12-16 20:23
なおこさん、こんばんは。
キリスト教国のクリスマスを待ち望む様子は、粛々と落ち着きがありますね。
プレベーゼが精巧で大掛かりですね。
クリスマスマーケット・広場のシンプルなイルミネーションが、以前訪れたサン・ジミニャーノとよく似ていて旅の想い出が蘇りました。
石畳の細い路地が続く中世の面影を残す街は、どこも素敵です。
Sabio
Commented by milletti_naoko at 2019-12-17 18:16
Sabioさん、こんにちは。凝灰石で築かれたオルヴィエートの歴史ある素朴な町並みが、クリスマス飾りに彩られてきれいでした。日本各地の大がかりなイルミネーションに比べると、確かにささやかで、逆に落ち着きがありますよね。教会のプレゼーペは、毎年楽しみにしている信者の方も多いためか、おそらくは教区教会の方が皆で工夫して作り上げているのだと思います。サン・ジミニャーノの町もクリスマスにはこういう風情があったんですね。うれしいコメントをありがとうございます♪
Commented by hanashigai at 2019-12-18 16:57
町並みが西洋のそれなのでクリスマスイルミネーションが違和感なく馴染んでキレイですね♪
四枚目写真の通路は歩けますが、一枚目写真の通路は苦手です(笑)吊橋とかも苦手です^^;
Commented by milletti_naoko at 2019-12-18 22:54
放し飼いさん、日本で言うと、新しい年を迎える前、そしてそのあとの飾りに当たるイルミネーションなので、そういう意味でも、商店街はともかく、町や教会、人家ではある意味、Sabioさんが上のコメントで書かれているように粛々と落ち着きがあって、町並みの風情によく似合っているように思います。わたしも吊り橋は苦手で、冒頭の写真の通路も、歩いている間は下が見えないおかげで、歩けたようなものです。
by milletti_naoko | 2019-12-16 08:38 | Umbria | Comments(4)