2019年 12月 26日
クリスマス ミサの言葉と義父母ダイヤモンド婚
クリスマスだった今日の教会のミサの、この説教の言葉が心に残りました。
「クリスマスは、天上と地上が接合するまれにない機会です。幼子イエスが、守られ愛される必要のある赤子として生まれてくることには、意味があるのであって、聖母マリアが、胎内で大切に育んだように、わたしたちも、単にクリスマスだけではなく、腹立たしいこともあれば、悲しいこと、苦しいこともあるそういう日々の暮らしの中で、自分たちの中の幼子イエスを、光を、大切にしていかなければならないということなのです。」
わたしはカトリック教徒ではないのですが、この「幼子イエス、光」を、わたしたち一人ひとりの中にある神性、優しさ、慈しみの心、愛情と考えながら、聞きました。
「祝祭日だけ教会に来てミサに参加するのではなく、日々の暮らしの中で」という言葉も、大切なのは、何か特別な機会だけではなく、辛いことも、苦しいこともある日々中でこそ、己の在り方が問われるということではないかと思いました。
自分の言葉や思いには、愛や優しさがあるかどうか。
そういう問いかけを常に発して気をつけることが、己の光を守ることにつながるということだろうかと思いつつ、説教に感銘を受けたのですが、そのミサの帰りの車の中で、たわいもないことで夫とけんかをしたりして、お互いにまだまだ修行が足りません。
今日は、朝10時からのアッシジ郊外のサンタ・マリーア・デッリ・アンジェリ教会のミサに参列し、帰宅してから、贈り物や義父母宅での昼食の準備をしました。昼食には遠い親戚も招待していたため、何かと慌ただしく、写真を撮ることができなかったのですが、食事の内容は9年前とほぼ変わりませんので、クリスマスの食卓に興味のある方は、2010年のこちらの記事をご覧ください。今では姪たちが成長して、わたしたちにゲームで遊んでくれと言う代わりに、食事のあとはソファーで眠っていました。
義母が、昔の写真を取り出して、わたしたちといっしょに見ては、「最近は、カメラや携帯電話の中に写真があるばかりで、手に取って見られないので残念だ」と言うことが時々あったので、
今年は義父母に、近年撮影した義父母や義弟家族といっしょの写真の中から、20枚ほど選んで大きく現像し、貼ったアルバムを贈りました。
10月に義父母の結婚60周年を祝ったところだったので、その写真数枚を最初に貼っておいたら、特に義母がとても喜んでくれました。写真を現像せずに、学校の卒業アルバムのように、冊子のアルバムをオンラインで注文して作って贈ったことは、これまでにもあったのですが、義母の言葉を聞いて、昔ながらの写真を貼ったアルバムの方がよいだろうと感じてはいました。膨大な数の写真を撮影し、保存しているので、まずは写真を探し出すことがひどく大変だったのですが、義母の笑顔を見て、本当によかったと思いました。
60年の時を経て、今も新婚さんのように優しい瞳で見つめ合い、笑顔の若々しい二人がすてきだなあと、写真を選びながら、つくづく感じました。
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"Custodiamo e nutriamo la luce dentro di noi nella vita quotidiana."
Ieri alla messa di Natale alla Basilica di Santa Maria degli Angeli.
"Facciamo crescere i semi di amore, gentilezza dentro di noi,
non solo nei giorni di feste, ma negli atti di ogni giorno."
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お写真からも、お二人の絶妙のハーモニーが伺えます。
Auguri❤️
来年も、どうぞ良いお年をお迎えください。
ご家族の皆様と良いクリスマスをお過ごしですね♪
私も24日の夜半のミサに参列し、司祭の言葉は、今日なおこさんがお書きになられた司祭のお言葉とほぼ同じ内容でした。昨年もミサに行きましたが、今回は別の司祭でもあり、また私もいろいろと学びの多い一年でしたので、今年のクリスマスのミサはとても心に響きました。東京のような場所におりますと外界はめまぐるしく変化していきますが、何よりも大切なことは未熟ながらも心の充足と平安を見つけていくことなのかなと思いいたっております。
家族を大切にするイタリアの方々の生活は素晴らしいです。
どうぞ引き続き良い休暇をお過ごしくださいますように!
一つひとつの家事やおつきあいを、ていねいに心を込めて、時間をかけてされているまほろばさん、すばらしいなあと感嘆しながら、記事を拝読しています。