2019年 12月 30日
写真展も年も新たな始まりへ、女性写真展「女が見る女」後片づけ

San Feliciano, Magione (PG) 29/12/2019
今日日曜は、皆と会場だった博物館に集まって、写真や説明、詩のパネルを取りはずし、会場の後片づけをしました。この写真は、片づけが終わって解散する前に撮影してもらった記念写真です。

わたしも、二人の女性写真家の作品に、日本語の俳句とそのイタリア語訳を添えるという形で、この女性写真展に参加しています。参加していますと現在形なのは、今後もペルージャやトラジメーノ湖周辺の市町村をはじめ、イタリアの他州、そして他国でも展示が行われることが、すでに決まっているからです。

まずは展示パネルを取りはずして、車に運び込み、展示のために壁に開けた穴を、白い化粧しっくいで埋めていきます。穴を埋めた周囲の壁も白くなってしまうために、その白をスポンジでふき取っていきます。
中心になって企画・運営をし、支えてくれたのは男性二人で、その一人、マルコが、白い化粧しっくいの上から、壁と同じグレーの塗料を塗っていきます。マルコの横にいる二人は、わたしが俳句とイタリア語訳を担当した女性写真家で、二人とも名前がアントネッラです。

わたしたち女性は、低い位置のしっくい跡をきれいにしたり、

高い位置のしっくい跡を取り除くために、脚立や椅子の上に乗ったりしていたのですが、

背の高い男性は、こうして手を上に伸ばして、さっと作業をこなしていました。
この写真のステーファノも、企画・運営に携わり、写真の監修やカレンダーの制作などを引き受けて、写真展を支えてくれました。

壁に両手を当てて、忍者のポーズを取ってみたり、冒頭の写真では、パネットーネの箱を帽子のように人の頭にのせてみたり、お茶目なところもあります。

わたしも片づけに参加したことが分かるようにと、アントネッラが写真を撮影してくれました。ペンキで汚れても大丈夫なように、そして、ひどく寒い日だからと、上下ともトレッキング用の防寒着を着こんでいます。
後ろ姿ばかり撮影するのもいかがなものかと、

こちらは、マルコとロベルタが話し合いをしているところをとらえて撮った写真です。

途中から、リータも駆けつけてくれました。

人数が増え、要領も分かってきたので、作業がはかどります。しっくいの白い跡が、きれいに取れたかどうかは、しばらく待って乾いてからでないと分からないため、じっと待つ時間も必要でした。

会場となった漁業とトラジメーノ湖博物館(Museo della Pesca e del Lago Trasimeno)のフェデリーカも、展示のために、そして展示中、後片づけにと、大きな力を貸してくれました。

できあがった女性写真展、「女が見る女」の来年のカレンダーには、2021年度の小さいカレンダーを、展示会場の準備や開会式の様子を写した写真のコラージュが取り囲んでいるページがあります。
企画・運営をしてくれた人、写真展の開催のために支援をしてくれた地域の協会、録画映像や新聞記事、ラジオやテレビ放映を通して写真展を多くの人に知らせてくれた人々、わたしは展示会場の準備には参加できなかったのですが、その際にパネルの運び込み、取りつけを担当してくれた人たち。多くの方の協力があって初めて、こういう催しができるのだと、改めて感じています。

こちらは最後に撮ってもらったもう一枚の記念写真です。冒頭の写真との大きな違いが一つあるのですが、皆さん、すぐお分かりですね。

博物館は、トラジメーノ湖のすぐそばにあります。片づけがおわったあと、3人の女性写真家と湖と、記念写真を撮影してもらいました。
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Finisce ma inizierà di nuovo l'anno ed è così anche per la mostra, Donna vede Donna.
Oggi la squadra al lavoro al Museo della Pesca e del Lago Trasimeno.
Grazie mille, Federica, Marco, Stefano, Claudio, Roberta, Antonella & Antonella, Rita
e tutte le altre persone che hanno sostenuto e stanno sostenendo la mostra.
San Feliciano, Magione (PG) 29/12/2019
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内容も素敵でしたがなおこさんが訳した詩も素敵でした~♡
お片付けも手伝われたのですね~
わきあいあいとしていて素晴らしいです~
記念写真もなかなか良いですネ(^-^)
博物館の場所もトラジメ―ノ湖畔というのもいいなあ(^_-)-☆
写真展の片付け、お疲れさまでした。
今後もあちこちで、写真展が続くのですね。
展示をするために、壁に穴を開けるのですか?
ちょっと日本では考えられないので、驚きました。
目立たないようにきちんと修復するのは大変そうですね。
色々な方の協力のもとでの写真展、これからもたくさんの人が会場に足を運んでくれますように!
今年1年お付き合い下さってありがとうございました。
よいお年をお迎え下さいね。
来年もどうぞよろしくお願いいたします。
※生っていうのは例えばオリジナルプリントとかを展示会場で見ることだったり、制作現場を訪ねてみたりする事です。
こんなふうに展示の後片付けをするのも楽しいですよね。
学生だった頃は教授の制作助手をしてたので搬入・搬出も行ったり刺激的だったなぁ♪
ほんの数か月前に初めて会ったばかりなのに、同じ目標に向かって、同じ目標のために共に時間を過ごしていくうちに、親しさが増していくのもありがたいことだと思います。
漁業とトラジメーノ湖の博物館なので、博物館はすぐ外も、そして内部も、トラジメーノ湖の風景や鳥たちでいっぱいなんですよ♪
女性の優しさ、日々のささいなことに喜びを見出せる心、包容力・忍耐強さなど、男性視点の女性の写真では見過ごされがちな様々な女性の姿に焦点を当てて描いていて、伝えるメッセージも多いすばらしい展覧会だと思います。これからの展示を通して、より多くの人にその心が伝わり、世の中がよい方に変わっていってくれることを願っています。
こちらこそ1年間ありがとうございました。タワラジェンヌさんにとって、すてきな新年となりますように。こちらこそ、来年もよろしくお願い申しあげます。
思い出カレンダーの記事を書いたときに、デジタル映像としてパソコンに保存するだけではなくて、印刷をして手元に置いておくことがとても大切だと、展覧会仲間の写真家に教えてもらいました。作品でも自分たちの思い出の写真でも、実際に形としてあるものを目にすること、大切なのですよね。