2020年 01月 01日
美しいエトルリア墳墓と城とイノシシ、チェルヴェーテリ
その階段を降りていき、墓の深さが分かるようにと、後ろをふり返って撮影したのが、この写真です。
前に見える地下墳墓を、ガラス越しに見やると、古代エトルリアの人々が日々利用していたであろう道具などが、柱や壁に浮き彫り(rilievo、複数形はrilievi)で施され、その鮮やかな色彩や形が、現在も残っています。紀元前6世紀半ばのものと推定されるこの墳墓が、Tomba dei Rilieviと呼ばれるのは、おそらくそのためで、ですから「浮き彫りの墳墓」と訳していいのではないかと思うのですが、定かではありません。
墓の入り口の近くに立つ案内看板には、古代エトルリア文明の最も重要で有名な墳墓の一つであると、説明がありました。壁や柱の浮き彫りで表された日々使いの道具が、古代エトルリア時代の人々の日常生活を知るための貴重な資料となっているそうです。
古代エトルリア文明の主要な出土品や墳墓が数多く発掘された、このバンディタッチャのエトルリア墳墓遺跡(Necropoli Etrusca della Banditaccia)は、ラッツィオ州ローマ県にあるチェルヴェーテリ(Cerveteri)の町の北西にあります。
12月5日、温泉宿に泊まった翌日は、この墳墓遺跡に行く前に、まずチェルヴェーテリの町にある考古学博物館を訪ねたのですが、凝灰石(tufo)で築かれた城壁や町並みが、思いがけず美しかったので、驚きました。
しかも、左手の女性の頭をかたどった壺など、興味深い出土品の多い国立チェリーテ考古学博物館(Museo Nazionale Archeologico Cerite)は、
なんとこの中世に建てられた城、ルスポリ城(Castello Ruspoli)の内部にありました。
そして、この堅固な城の前に、どういうわけか、イノシシ(cinghiale)の像がありました。
イノシシ年であった今年もまもなく終わり、新しい年が訪れようとしています。
来る年が、どうか皆さんにとって、うれしいことの多い、すてきな年でありますように。コメントやいいねをくださるブログ仲間や読者の方はもちろん、今年は、ブログを通して通訳の仕事の依頼もいくつかいただき、直接お会いしたり、言葉を交わしたりすることがなくても、ブログを楽しみに読んでくださって、応援してくださる方がいるのだと、改めて感じ、ありがたいことだと感謝しています。新年もどうかよろしくお願い申し上げます。
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明けましておめでとうございます。新年もどうかよろしくお願い申し上げます。
Buon anno con questo articolo sulla necropoli e il museo etrusco di Cerveteri. Ora è arrivato l'anno del topo, ed è andato via quello del cinghiale la statua del quale troverete nell'ultima foto dell'articolo.
Stasera ci troviamo a Rimini, risponderò ai vostri gentili auguri e ai messaggi quando sarò tornata a Perugia.
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わたしも、人柄も伝わる美しい絵があり、二人三脚で温かく綴られている、お二人の記事を楽しみにしています。
こちらこそ、新年もよろしくお願い申し上げます。