2020年 01月 04日
古代相撲・墓、プレゼーペと大聖堂、オルヴィエート
Orvieto (TR) 3/1/2020
まるで相撲のような出で立ちで取り組む二人の男性を描いた壺があったので、びっくりしました。
この考古学博物館には、オルヴィエート周辺の古代エトルリア文明の遺跡から発掘された出土品が展示されているのですが、古代エトルリアでも、裕福な人々や有力者は、舶来の高価な品、古代ギリシャの壺や皿などを珍重し、墳墓などに供えていました。紀元前520〜500年のものと推定されるこの古代ギリシャの壺も、そうした供えの品のひとつです。
今日の午後、オルヴィエートの北西の断崖(rupe)の下にある凝灰石の十字架のエトルリア墳墓遺跡(Necropoli Etrusca di Crocifisso del Tufo)を訪ねたとき、この墳墓遺跡の入場料は3ユーロなのですが、国立考古学博物館との共通入場券が5ユーロで、博物館が午後7時まで開いていると聞いたので、博物館も訪ねることにしたのです。共通入場券は当日限り有効なのですが、国立考古学博物館は入場料が4ユーロで、興味深い展示があるので、お得です。
この紀元前6〜5世紀の墳墓遺跡では、凝灰石の石を積み重ねて築いた一つひとつの墳墓の内部に入ることもできます。
紀元前の墳墓遺跡に、「凝灰石の十字架」という名が冠されているのは、墳墓遺跡の後方にそびえる断崖のそう遠くないところに、凝灰石の壁に彫られた十字架があるからです。(詳しくはこちらの記事)
けれども、今日オルヴィエートに行くことにしたのは、カーヴァの井戸(Pozzo della Cava)の内部に設置されたプレゼーペを、夫が見たがっていたためだったので、墳墓遺跡の次には、カーヴァの井戸を訪ねました。
紀元前6〜5世紀に築かれた古代エトルリア時代の井戸を利用して、16世紀に掘られた井戸は、その歴史も構造も、そして展示も興味深いのですが、今夜はもう遅いので、この記事では、クリスマスの期間中、内部に設置されていたみごとなプレゼーペ(presepe)の一部だけご紹介しておきます。
カーヴァの井戸を出たときには、すでに日が沈んでしまっていました。国立考古学博物館に向かって歩くと、ドゥオーモの右上に白い半月が見え、地平線近くの空がピンク色をしていて、きれいです。博物館は、ドゥオーモの反対側にあります。
考古学博物館を訪ね、冒頭の写真の壺をはじめとする様々な出土品などを見てから、駐車場に向かうために、再びドゥオーモの傍らを通り、後ろをふり返って撮影したのがこちらの写真です。
イタリアでは、1月の国民の祝日は、1月1日の元旦(Capodanno)と1月6日の主顕節(Epifania)だけなのですが、今週は、夫は有給休暇を取って休みですし、わたしも、生徒が帰省していたり旅行に出かけていたりで授業がありません。二人とも少々体調を崩していたので、昨日はゆっくり休み、今日はオルヴィエートを訪ねました。今日訪ねた場所について、詳しくはまた後日、記事にしたいと考えています。
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Lottatori di sumo dipinti sul vaso greco del Vl sec. a.C.
ritrovato nel sito archeologico etrusco
nelle vicinanze di Orvieto!
Museo archeologico nazionale di Orvieto, Orvieto (TR) 3/1/2020
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ご体調大丈夫ですか 年末の多忙の疲れが出たのかもしれませんね 無理をなさらないように お大事に masa
温かいお言葉をありがとうございます。