2020年 01月 06日
夕空の美しい村のプレゼーペ、コルチャーノ


わたしたちがコルチャーノに着いたときにも、幸い、まだ空がきれいなピンク色をしていました。

夕焼け色が残るたそがれの空の下、趣ある中世の町並みを歩いていきます。

コルチャーノの歴史的中心街では、毎年クリスマス(Natale)を祝って、イエス・キリストの生誕場面を再現するプレゼーペ(presepe)が、町の通りや広場と等身大の人形を使って、設置されます。
幼子イエスが生まれ、聖父母と共にいる小屋は、今年はコルチャーノの中心広場にありました。

広場の反対側を見やると、教会の鐘楼の上に、彗星が輝き、中世の職業や店が再現されています。

数年前までは、夫がこのコルチャーノの合唱団に属していて、例年12月26日の晩には、ペルジーノの祭壇画があるこの教会で、その合唱団、コラーレ・テティウムが、数々のクリスマスの歌を歌っていました。
そのため、かつては毎年、クリスマスにはコルチャーノを訪れ、まずはプレゼーペを見てから、合唱団のコンサートを聞いていました。その合唱団が解散して数年になるのですが、昨晩は、二人で当時のことを懐かしみながら、そして今はもうそのコンサートがないことを寂しく思いながら、プレゼーペを訪ねて歩きました。

東方の三博士が、彗星を頼りに砂漠を旅して、ようやく幼子イエスにめぐり会えたのは、1月6日の主顕節(Epifania)であるとされています。
三博士は、まだ旅の途中であることを表すためか、ほかの人形からは離れた場所に、人形や天幕がありました。

人がいなくなるまでしばらく待ってから撮影した城門の向こうの空は、青がかなり深くなっていたのですが、

南西を見やると、まだ空と地平線近くに桃色が残っていました。
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Blu Natale a Corciano.
Ancora in viaggio i tre Re Magi,
nel cielo ovest rimane il color rosa.
Corciano (PG) 4/1/2020
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naokoさんご夫妻は 本当に心豊かな日々を
過ごされていつなあと思います。
イエスの誕生を祝いに三人の博士が
訪れたことは 幼稚園や日曜学校の聖劇や聖書で
学びましたが それが6日だったのですね。
ところで 東方の国とは どこだったのでしょうね?


昨日のミサで、コンゴ出身の神父さんが、三博士は三人とは聖書には書かれていないので推測でしかないこと、当時の政治状況から考えて、どこの国からと考えられるかなど話されていて、興味深かったです。
新年やクリスマスの時期には、世界中で皆が様々な形で祝い、祈っているのですよね。合唱団が解散してしまったのですが、うちの夫と義弟は、創立時からもう25年以上、合唱団で歌っていたんですよ。