イタリア写真草子 ウンブリア在住、日本語教師のイタリア暮らし・旅・語学だより。

ふっと時間を忘れてしまう

 我が家での個人授業の途中に、ティーポットに熱湯を注いで、お茶やハーブティーを準備したのに、その後で授業に夢中になって、気づいたら必要以上に分数が経っているということが、恥ずかしながらしばしばあります。

 授業中は、時計はわたしの背後、生徒からは前方に見える位置にあるため、生徒に、お茶が入れられる時間が来たら言ってくださいねとお願いしてはおくのですが、しばしばお互いに時間やお茶のことを、すっかり忘れてしまいます。この記事に書いたことを機に、タイマーが必要であることをしっかりと心に刻んでおきます。

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Ingresso al castello dei Duchi di Montevecchio, Castel Viscardo (TR) 24/3/2018

 よくよく考えてみると、この場合、忘れてしまっているのは、時間よりも、お茶を用意したということそのものかもしれません。

 一方、今日の13歳の少年の授業では、午後5時までの授業のはずだったのに、午後5時半までだと思い込んで、そのまま授業を続けていて、少年の母君に、「10分遅れては来たけれど、もう1時間をかなり超えて教えてくれているけれど……」と言われるまで、1時間半近く経ったのに、気づかずにいました。

 授業は時間配分も考えた上で、学習プリントを準備して進めているのですが、今日は、答え合わせだけしてさっと終えるはずだった形容詞についての宿題に、思いがけず間違いが多かったので、正しい活用や使い方が定着するようにと、予定を変更して、形容詞を使った会話練習を、授業の最初にじっくりと時間をかけてしていました。ちなみに、その間違いの一つは、「あたらしいです」と「あかるいです」の混同でした。

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 さらに、先々週までは授業が3時半から4時半までだったのに、先週からは4時から5時までとなったので、少年との授業は、「半まで」という思いこみがどこかにあったのです。「授業は4時からのはずだったけれど、二人が来たのが4時10分だから、本来の予定よりも10分遅く授業を終えよう」と考えていたのに、すっかり勘違いをして、5時27分になっても、「5時40分までは授業をしよう」と、漠然と考えていました。

 学校の授業の場合は、「〜時…分までにここまで終わらせる」と、細かい学習活動・内容ごとに目安の時間を書いて、その日に学習すべきことを終えられるようにするのですが、個人授業の場合は、我が家に到着するのが、渋滞などの理由で遅れたり、あるいは早くなったりすることが少なくないため、そういう時間の記載もできません。今後は、いつ終わるかという正しい時間を、まずはどこかに書くなりして、しっかり念頭に置き、確認しながら授業をしなければいけないと思いました。それだけ、わたし自身が授業に夢中になっていたということではあるのでしょうけれども。少年の母君は、「必要以上に教えてもらったら、申しわけないから」と言い、少年は、「ぼくはいくらでも授業が続いてもよかったのに」と言ってくれてはいたというものの。

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 今夜も瞑想講座があったので、夫とアッシジに行きました。講師の先生からは、「瞑想を18分行い、最後の3分はゆっくりと瞑想から戻るように」と言われています。今晩は、「あと時間がどれだけ残っているかと時計を見ては、瞑想に集中できないのではないですか」という受講者からの質問に対して、先生が、「時間を気にするということは、意識が深いところではなく表層にあるので、時計を見てすぐに瞑想に戻れば、まったく問題ありません」と答えていました。

 瞑想ではなく日本語の授業中でも、時間を忘れるということはそうすると、それだけ授業に没頭しているということではあるのですが、瞑想のときに、くつろぎつつも意識をしっかり保っていなければいけないように、授業も、熱心にしながらも、時間についての意識をきちんと持っておかなければいけないと、今日は改めて感じました。あまり時間を気にしすぎると、それはそれで、生徒に失礼になりそうにも思いはするのですけれども。

 時間の話ということで、時計がある写真を探していたら、オルヴィエートの近くにある村、カステル・ヴィスカルド(Castel Viscardo)の写真が見つかりました。城の入り口の門に、まるで教会のように十字架と鐘があり、しかも時計があるのは珍しく、おもしろいと思い、この3枚の写真を選んで、記事に添えることにしました。

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Troppo spesso mi capita di lasciare

il te o la tisana in infusione per troppo tempo durante lezione.
L'orologio è dietro le mie spalle,
chiedo all'allievo di tenere conto del tempo insieme a me
ma siamo entrambi troppo concentrati nella lezione e
ci ricordiamo del tè un po' troppo tardi.
Dalla prossima volta utilizzerò il timer.
Foto: l'ingresso al castello con l'orologio
Castel Viscardo (TR) 24/3/2018
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Articolo scritto da Naoko Ishii

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by milletti_naoko | 2020-01-22 08:34 | Insegnare Giapponese