イタリア写真草子 Fotoblog da Perugia ウンブリア在住、日本語教師のイタリア暮らし・旅・語学だより。

瞑想と幸せと健康と、アッシジ瞑想講座終了

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 先週金曜の晩に始まったアッシジでの瞑想講座が、昨晩終了しました。初日だった金曜に、始まりの儀式のために、次回は一人につき、果物と茎の長い花を二つずつ、そして、まったく使ったことのない新しい真っ白のハンカチを一枚持って来るようにという指示がありました。真っ白なハンカチは今どき果たして売っているのだろうかと疑問に思いつつ、土曜の朝に必要な品を準備するべく、まずは衣料品店を訪ねたら、透かしで入っている直線のデザインがそれぞれに違う白いハンカチが、3種類あったので、助かりました。

 日曜の朝、会場の受付で係の人に提出した花と果物、ハンカチは、他の人たちが持参したものと共に、花は花、果物は果物、ハンカチはハンカチで、まとめて置かれていました。

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 いったいどんな儀式なのだろうと思っていたら、三つとも、どれか他の人が提出したであろうもののうち、果物も花もハンカチも、一人当たり一つずつ、確か講座が終わって会場から出るときに、受け取りました。いったいどういう意味があったのだろう、何か祝福の儀式のようなものがあったのだろうかと、わたしは不思議に思ったのですが、夫は、師に捧げる贈り物だろうと言っています。

 花は、わたしたちは我が家の庭に咲いていた花を2輪ずつ持って行ったのですが、会場を出るとき、講師の先生自らが、わたしと夫に、花を一輪ずつ手渡してくれました。絞り模様のバラが好きな夫は、まさにそういうバラを受け取って、うれしそうでしたし、わたしも、受け取ったカーネーションのピンクが、何とも言えずきれいな色で、うれしかったです。日曜に帰宅して、すぐに花瓶に挿した花が、それから4日経った今も、きれいに咲いていて、見るたびにうれしくなります。

 「現代のわたしたちは、あれこれと願いがあり、あれが手に入れば、我がものになれば幸せになれると思いがちですが、実際には、願いや欲望が満たされても、それでは飽き足らずに、さらに別のものがほしくなるもので、際限がありません。また、手に入ったら逆に、盗まれるのではないか、失うのではないかと、かえって落ち着いていられなくなる可能性もあります。そもそも、あれがほしい、これがほしいという願いは、自分自身が本当に心から望んでいるものでしょうか。過去にどこかで何か、誰かの影響を受けてそういう願いを持つようになっただけではありませんか。わたしたちは、自分の幸せのために必要なものは、すでにすべて手にしているのであって、ただそれに気づけば、そのことを常に意識して生きていければ、それで幸せでいられるはずなのです。」

 「きちんと深い瞑想ができればたどり着くことができる、心の奥底にある愛と幸せ、光に満ちた存在、それがわたしたちなのです。海の表層の波も、成分を見れば、大きな海と変わりがないように、わたしたちも、今表層で知覚している自己のその奥では、他の人、他の存在との境界のない宇宙そのものなのです。」

 こうして書くと、何か突拍子もないように響くかもしれないのですが、ディーパク・チョープラの瞑想講座で学んだことや飯田史彦氏の著書などで読んだことと重なる話が多いので(詳しくはこちら)、わたしはそうだなあと、心から共感しましたし、会場の人も皆、感銘を受けているようでした。

 数百人も受講生がいるのに、毎回きちんと皆にそれぞれの状況や質問、自宅で瞑想をしたか、どうだったかなどを紙に書くように言い、それにさっとでも目を通して、助言をくれて、教え方もフィードバックも、しっかりとしていて、講師自身がそれまでに培ってきた経験と自信から、わたしも夫も、「今はまだ難しいけれど、いつかは自分もきっと、深い瞑想をしっかりとすることができるようになる」と、感じることができました。

 大勢の受講者が瞑想の効果を聞かれて答えて書いた中に、昨晩は、「久しぶりに出会った知人から、顔につけるクリームは何を使っているのと聞かれた」と答えた人もいるようで、心身がエネルギーに満ち、健康によい上に、肌にもいいそうですから、それが目的でしているわけではありませんが、講座初日の翌日から始めた1日2度の瞑想を、夫ともども、できるだけずっと続けていきたいと考えています。わたしには、まだまだその効果は出ていないのですが、「きちんと瞑想ができれば、頭が明晰に、心が穏やかになり、体がエネルギーに満ちるので、2度の瞑想にかける約40分以上の時間を逆に生み出すことができるのです」と講師の先生は言い、実際にそういう経験を語る受講者も何人もいました。

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 わたしも夫も、つい何でもあれこれと考えてしまう性質であるためでしょう。Omというマントラを繰り返し、思考のない世界に入る必要があるのに、つい何かしら考えてしまいます。けれども、「こんなことを考えていてはいけない」というのもやはり思考であって、「いけない」と思うと逆にその思いにとらわれてしまうので、考えが浮かんでも、ああ浮かんだなとそれにとらわれず、考えを追い払うのではなく、心の中で唱えて繰り返すマントラに集中することが大切なのだとのことです。

 抗うのではなく、力を抜くこと、心がとらわれるときには、そのとらわれることがいけないと思うのではなく、それはそういうもなのだと受けて流すこと。それは、瞑想だけではなく、暮らしや人生の様々な場面でも通じるところがあって、おもしろいなと感じました。

 今は、思考と思考の間の、マントラも思考もまったくない世界には、わたしはほとんどたどり着けていないのですが、先生が言うように、「これまでの5日間で、せいぜい合計2時間瞑想したかどうかでしょうから、大切なのはこれからずっと続けていくことで、そうして初めて効果が真に出てくるもの」なのだと信じて、瞑想に励みます。一部の人が見たような光や、感じたような幸福感も、わたしにはまだ遠いのですが、時々手が熱を持ったり、頭が揺れ動くように感じたりすることがあり、それは先生が言う、エネルギーが上へと上昇していく状況を、体でそんなふうに感じているのではないかと思います。

 瞑想を始めたら、偶然か必然か、驚くような意外なことが起こるという事例も、過去の受講者には多いんですよと、先生は言います。ミジャーナの山の家の状況にも動きがあった上、昨晩は、会場で話をしていて、約10年前に一度会ったきりの、けれども、夫の遠い親戚のだんなさんであり、かつ、わたしがよく知る友達から聞いていた人でもある男性と、久しぶりに出会って、びっくりしました。

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I pensieri spuntano fuori uno dopo l'altro, devo concentrarmi e ripetere mantra. Il maestro ci dice: "Non cercate di scacciare via i pensieri, perché in questo modo siete più presi dai pensieri."
Non è facile per niente, ma spero e credo di riuscire a meditare bene un giorno con tenacia e insistenza.
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Articolo scritto da Naoko Ishii

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Commented by papricagigi at 2020-01-24 14:40
5日間も続けて瞑想講座を受講されたのですね。それもアッシジ、という美しい場所で。ご主人と一緒に受講されて、これからも一緒に続けていこうと思われていることが素晴らしいです。私と相方も一日に一度、夕方に20分続けています。眠ってしまうことも多いのですが… それでも、するべきことに流される一日の中で一度立ち止まってみる、という意味では心の健康に良いもののように思います。
Commented by milletti_naoko at 2020-01-24 20:53
papricagigiさん、長い間お二人で瞑想を続けていらっしゃるなんて、すばらしいですね。本当にしっかりと瞑想ができるようになれば、心身の毒素も取り除くことができるそうなので、修行に努めたいと思います。会場で手伝っていた約40人の方もすべてボランティアで、自分たちがかつて助けられたからと、進んで手伝ってくださっていたのだそうで、少しずつ皆がより軽やかな心で生きられる、だから、よりよい世の中にしていける、そのためならと無料で開催してくれた講座、本当にありがたいなと思いました。
Commented by sunandshadows2020 at 2020-01-26 02:00
素晴らしい講義ですね!
大勢の人々は今も物欲、金銭欲を抱えていてあればあるほどもっとというのが常だと思います。そして手に入れたら今度はそれを手放したくないので守りの体制に一生懸命です。
仏教の教えで『足るを知る』、時々思い出しながら生活しています。
3つの品を用意して3つのものを受け取って帰る、物は回りものと受け取りました。
Commented by milletti_naoko at 2020-01-27 19:55
お転婆シニアさん、驚くほど大勢の人が参加していて、イタリアにもそれだけ心の平安を求める人、ストレスに苦しむ人が多いのだと思いました。仕事が多忙、ストレス等、先生が読み上げる用紙に、そう書いている受講者も少なくなかったのです。

足るを知る、そしてあるもので喜べること、大切だなあとわたしもつくづく感じています。なるほど、おっしゃるとおり、皆で出し合うこと、贈り合うことで、物や心、愛やエネルギー、豊かさもめぐって行くのでしょうね。
by milletti_naoko | 2020-01-24 05:23 | Salute | Trackback | Comments(4)