2020年 01月 26日
古代エトルリア墳墓とスフィンクス、トスカーナ キウーシ

中でも、最初に訪ねた紀元前5世紀の墳墓、Tomba della Scimmiaは、壁画が色鮮やかに今もきれいに残っていたので、感嘆しました。
1846年に発見されたこの地下墳墓は、1873年に造られたというこの長いながい階段を下って、ガイドさんの後について訪ねました。

ただし、この写真は、墳墓を出るために階段を登っているところを、下から撮影したものです。「サルの墳墓」と名づけられているのは、壁画にサルが描かれているからです。
キウーシはトスカーナとウンブリアの州境にあり、ペルージャからは車で1時間弱で行くことができるのですが、これまでは、チェトーナやアミアータ山、オルチャ渓谷などに行く途中に前を通るばかりで、そのたびに、地下墳墓や町が気になっていました。

気になっていたのに訪ねなかったのは、道路沿いにあった墳墓は、どれも入り口が閉まっていて、訪ねるには、キウーシ国立エトルリア博物館に行って尋ねる必要があったからです。
そこで、今日はまず中心街にあるキウーシ国立エトルリア博物館(Museo Nazionale Etrusco di Chiusi)に行って、午後2時半からのガイドつき地下墳墓訪問を予約しました。

地下墳墓訪問の前後に、博物館を訪ねました。古代エトルリア文明にも、スフィンクス(sfinge)の像があったのだと驚きました。

博物館員のガイドで、三つの地下墳墓を訪ねたあと、町立博物館『地下の町』を、やはり館員ガイドつきで訪問しました。
地下にずらりと並ぶ様々な古代エトルリアの骨壷や、

個々の墓の入り口を閉じるのに用いられていたという巨大な屋根瓦のような瓦を、ガイドの説明を聞きながら見て、とても興味深かったです。骨壺にも大きな瓦にも、その墓に眠る個人の名が、主にエトルリア語で記されているのですが、瓦の文字が骨壺の文字に比べて雑で間違いも多いのは、字が読めない場合も多かったであろう墓堀り人が、瓦に名前を記していたからだそうです。
他にも見どころは多かったのですが、今晩は帰りが遅くなり、時間がありませんので、詳しくはまた後日ご紹介するつもりでいます。今日は天気も夫とわたしの体調も今ひとつだったので、近くの町を訪ねようとキウーシに出かけたのですが、見るべきものや、興味深い発見が多くて、行って本当によかったです。
Museo Nazionale Etrusco di Chiusi
Via Porsenna, 93 - 53043 Chiusi
Tel. : 0578 20177
Email : pm-tos.museochiusi@beniculturali.it
Sito : Polo Museale della Toscana - Museo Nazionale Etrusco di Chiusi. Necropoli di Poggio Renzo e Tomba del Colle
FB : Facebook - Museo Nazionale Etrusco di Chiusi - HOME
Museo Civico "La Città Sotterranea"
Via Il Ciminia, 2 – 53043 Chiusi (SI)
Tel. : 0578 20915
Email : museocivicochiusi@gmail.com, info@prolocochiusi.it
Sito : ArcheologiaToscana.it - Museo Civico "La Città Sotterranea" di Chiusi
Pro Loco Chiusi - Museo Civico "La Città Sotterranea"
Comune della città di Chiusi - Museo Civico “La Città Sotterranea”
↑ 町立博物館のオンライン情報は、一つで情報が把握できるサイトが見つからなかったため、三つリンクを載せています。一つ目は住所と電話番号に疑問が残るのですが、入場やガイドつき訪問の日時の案内が詳しく、二つ目は携帯電話の番号が一つ目のサイトと違うので疑問があり、ページ内のリンクが無効なので、掲載されたメールもアドレスが存在しないのではないかという疑いもあるものの、他のサイトにはない地下の湧き水の天然池の写真があります。三つ目のサイトは、写真はないものの、入場・訪問できる日時や料金が記載されており、キウーシの町役場のサイトなので、変更があった際に情報が更新されやすいでしょうし、電話やメールも現在も有効である確率が高いと思います。fondazione Musei Senesi にも案内ページがあるのですが(リンクはこちら)、すぐ近くにある同じ町内の別の博物館と説明や情報がごっちゃになっていて、分かりにくいため割愛しました。
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Begli affreschi con colori ancora vivaci nella
Tomba della Scimmia del V secolo a.C.,
sfinge etrusco con un sorriso misterioso.
Cunicoli sotterranei pieni di urne cinerarie etrusche,
grandi tegole con i nomi in lingua etrusca
utilizzate per chiudere gli ingressi delle camere delle tombe.
Tutto a Chiusi, non molto lontano da Perugia.
@ Tomba della Scimmia, Museo Nazionale Etrusco di Chiusi
& Museo Civico "La Città Sotterranea"
Chiusi (SI) 25/1/2020
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ガイドつきツアーになっているのも、説明があると記憶に残ると思うので良いと思います(^-^)
発見されたのも150年以上前なのに綺麗に保存されていて、イタリアの方の文化度の高さを感じます☆
素晴らしいものの紹介ありがとうございました♡

発掘されてどんどん増えるのかも?
一つ一つが芸術的なお墓というのも凄い文化水準だったのだろうと想像しました。
瓦の文字が適当だったのも、まぁいいかと、墓の主たちもおおらかな気質だったのかなと想像しましたが・・・。
こちらこそ、うれしいコメントをありがとうございます♪
驚くほど鮮やかな色が今も残っていて、驚きました。すぐ近くにある別の地下墳墓では、対戦中に人々が戦火を逃れて過ごしたこともあるらしく、空気に触れたためもあってか、長年の間にでしょうが、壁画が色あせて、消えかけていました。みるみるではないものの、やはり長い間残していくためには、いろいろと保存のための配慮が必要なようです。
権力のある人や貴族のお墓は壁画があったり、骨壺にも装飾が施されていたりするのですが、一般庶民はたとえ骨壺があっても装飾のないものだったようです。
瓦の文字、後から恐らくは子孫が訂正してあるものもあって、興味深かったです。
地下墳墓に埋葬するために備えられていた品は、大半は盗まれてしまったようですが、墳墓や壁画がきちんと残っていて、驚きました。
古代エトルリアの歴史、興味深いですね。