2020年 01月 28日
たそがれの二日月と日本語能力試験N1受験の結果

まだピンクが残る桜色の空を撮影しようと、カメラを手に窓を開けたら、満ち始めたばかりの月に、思いがけず出会うことができたのです。

昨日は、空のピンクや雲の形に独特の風情があったので、窓から見える空がいい色をしているなあと思ったときに、

窓を開けては、夕空を愛でて、写真を撮っていたのです。そうして、この写真を撮ったとき、ふと右手に目をやると、

木の上の空に、細いほそい月が見えたのです。

今日の夕方も、ひょっとしたら三日月が見えるのではないかと、楽しみにしていたのですが、西の空は雲に覆われていました。

月は見えませんでしたが、今日も、日曜の町の丘の上の夕空は、きれいでした。
今晩は、日本語能力試験のN1を、まずは試しに受けてみた教え子から、結果を報告する電話がありました。N2に比べて格段に難しく、N2合格から少なくとも2年はかかるだろうと、N2の合格が分かった1年前から本人とも話していたのですが、やはり試験は、言語知識(文字・語彙・文法)と読解で、点が取れていませんでした。一方、話す速度が速く、難しすぎたという聴解問題は、初めてにしてはよくできていたようです。結果を知って、「これはしっかり勉強しなければ」と本人も感じたのでしょう。木曜に予定していた授業の時間を長くしてほしいとのことで、わたしも了承しました。
最近は、過去の試験問題を実際に若者が解いてみて、授業中に答え合わせをし、問題文中の漢字や語彙、文法なども押さえながら授業をしていました。今後も、そうして学んだ語彙・漢字・文法の定着を図るべく、毎回の授業の初めに、前回の授業で解いた問題の全文を読めるかどうか確認し、文そのものの内容が把握でいているか、既習の語彙・漢字・文法が定着しているかを見定めてから、先に進んでいこうと考えています。文章や会話を軸に授業を進め、その中で語彙・漢字・文法を学んでいけば、一番着実に、力をつけていくことができると、日本の高校で国語を教えた経験からも、確信しているからです。音読を通して、本人もわたしも、学習ができていない語彙や漢字が把握できますし、読むという行為自体も、定着に一役買ってくれることでしょう。
他にも、関連する新聞記事や文学作品を紹介する、絵や写真などの視覚教材を活用するなど、授業を工夫して、月が満ちていくように、若者が着実に少しずつ力をつけていく手助けができればと考えています。
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Falce di luna bella e sottile
sopra la collina della Città della Domenica
domenica dopo il tramonto
Perugia 26/1/2020
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素晴らしいですね。
夕焼けの色も優しい色で良いですね。
教える難しさ、それに応えてくれる生徒さんで良かったです。
生徒さんも良い先生に出会えて嬉しいでしょう!
斜面にオリーブが一面に植わった丘の上に、実は子供たちが楽しめる遊園地やレストランがあり、見える家のシルエットは、実はその大きなおおきなレストランの建造物なのですが、遠いので、おとぎ話の家のように見えます。そうして、この丘が、その向こうにあるミニメトロのレールや道路、駐車場やサッカー競技場をうまく隠してくれて、風景全体が何だか絵のようで、空や雲の色も夕焼けの頃はしばしば美しい色を見せてくれるので、うれしいです♪
やる気のある生徒さんが多くて、ありがたいことだなあと思います。
温かいお言葉を、ありがとうございます♪