2020年 03月 01日
女性写真展支える男性 女性たち、モンテファルコの聖母像


おいしい赤ワイン、サグランティーノで知られるモンテファルコ(Montefalco)の町には、「救済の聖母マリア」(Madonna del Soccorso)に出会うことがしばしばあり、

Complesso museale di San Francesco, Montefalco (PG) 7/11/2015
その多くが、聖母マリアがこんぼうをふりかざして、悪魔から子供を守る場面を描いているので、驚きました。実は、この絵の背景には、興味深い教訓があるのですが、それはまた次の機会にお話しすることとして、こういう聖母の絵の題を、イタリア語で、救済(soccorso)の聖母マリアと言います。
一方、昨日、多くの方が協力・参加してくれた女性写真展、Donna vede Donna「女が見る女」のペルージャでの開会式、そして、この写真展のパネル、ポスターやカレンダー、写真集の編集・作成や会場準備・片づけなど、多くの縁の下の仕事を引き受けることによって、男性写真家のステーファノが、わたしたち女性を支えてくれていることは、

「ステーファノが女性を支え、救ってくれる」と言えると思います。

中心になって企画を進め、皆を牽引してくれているマルコはもちろん、写真展を支える様々な市町村や協会、マスコミの男性たち、そして多くの女性たち、参加してくださった皆さんのおかげで、すばらしい開会式になりました。

ぜひ世に広めたい、伝えていきたい催しに、テレビカメラと共に参加してくれるアレッサンドロや、わたしたち展示に関わる女性の家族や友人たちにも、お世話になっています。

女性の明るさや美しさを伝えていきたいという写真展ですから、先の「救済のマリア」の絵のあるモンテファルコのサグランティーノのブドウの美しい紅葉の写真を添えておきます。

わたしも日本語の俳句とそのイタリア語訳で参加する女性写真展、Donna vede Donnaは、ペルージャの市立ペンナ宮殿博物館で、3月8日まで開催されています。入場は無料で、博物館はペルージャ中心街にありますので、女性の今までにない姿や美しさをとらえた写真、詩を、ぜひ鑑賞してみてください。
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Madonna del Soccorso - Montefalco
Dà a Donne del Soccorso Stefano - Donna vede Donna
Grazie mille a Stefano, Marco, Alessandro... molti uomini, molte donne :-)
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Mostra, Donna vede Donna ora a Perugia
29 febbraio - 8 marzo 2020 10:00-18:00 lunedì chiuso
al Museo civico di Palazzo della Penna
Via Podiani, 11 - Perugia
Inaugurazione Mostra venerdì 28 febbraio 17.30 Saolne di Apollo
Sorrisi, fermezza, chi genera e cresce come madre natura.
Bellezza delle donne colta e trasmessa dalle donne tramite fotografie e poesie con a sfondo il Lago Trasimeno. Mostra sostenuta da due grandi uomini ed enti locali pubblici e privati.
Ideazione e coordinamento: Marco Pareti e Stefano Fasi
Fotografie: Sara Belia, Roberta Costanzi, Elena Kovtunova, Antonella Marzano, Lorena Passeri, Rita Peccia, Antonella Piselli, Anastasia Trofimova, Renilda Zajmi.
Poesie : Sara Belia, Naoko Ishii, Graziella Mallamaci, Mariapia Scarpocchi, Marina Sereda.
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モンテファルコ / Montefalco
- サグランティーノの赤深く / Foglie Rosse del Sagrantino, Montefalco (23/11/2014)
- 赤く燃ゆ~ワイナリー写真講座 / Foliage del Sagrantino. Workshop Fotografico in Cantina (7/12/2014)
- 聖母にこん棒 / Madonna con il bastone, Montefalco (2/9/2015)


たくさんの魅力的な女性写真家さんたちを支えたのは、男性写真家の方というのは嬉しいですね(^-^)
また、旦那様の親友のマルコさんの協力も素晴らしいです☆
モンテファルコの、聖母マリアさま、このような悪魔から子供たちを守るという絵を私は見たことがないような?
優しいマリア様の絵に癒されます♡背景の事、楽しみに記事お待ちしています(^^♪
司会をし、展覧会の運営を牽引しているマルコは、作家、ジャーナリストとしても活躍している人で、昨年夏に初めて出会ったので、夫の親友のフランコとはまったく別の人なんですよ。マルコもステーファノも、わたしたちが持ち、できる可能性を引き出してくれて、ありがたいことだなあと思います。
この聖母マリア像、初めて見たときはびっくりしました。記事を楽しみにしてくださって、そうしてコメントを、ありがとうございます♪
素晴らしい活動の輪が広がり、多くの人の心に残りますように。
救済のマントを広げる聖母マリア、スペインの酒場の入り口に描かれていたのを見たことがあります。
お酒に溺れる人間を救うためでしょうか?
それとも、ワインはキリストの血であるというポジティブな発想で描かれたのでしょうか?
ワインの名産地モンテファルコでよく見かける、という記述で俄然気になってきました。
こん棒にこめられた意味もまたぜひ教えてくださいね。
こういう聖母像が、なんと酒場の入り口に描かれていたんですね! お酒を愛する人にも加護あれということでしょうか。マントを広げた聖母の絵は、あちこちでところどころ見かけるのですが、モンテファルコではどういうわけか、この棍棒をふりかざした珍しい聖母の絵が、いろいろな教会などに描かれているので驚きました。
こん棒の意味というよりは、この絵が語る逸話が興味深いので、またいつかぜひ近いうちに記事にできたらと考えています。