2020年 03月 07日
野も村も花咲き彩るアックワロレート

オークにはまだ枯れ葉が残る一方、花があちこちで咲き始め、もうかなり春が優勢になっています。

4年前、2016年2月末にも一度訪ねたことのあるアックワロレート(Acqualoreto)を、久しぶりに訪ねたのは、この村がいいと勧めるサイトを夫が見つけたからです。わたしは、ブログの記事を書いたおかげで、村の名前を覚えていたのですが、夫自身は村の名を忘れていました。
手前に駐車してある車は、わたしの愛車、トヨタのアイゴなのですが、その下方の木の茂みをよく見ると、

白いバラの花が咲いていて、

石垣と道路の間のすき間から、スミレが育って、かわいらしい花を咲かせています。

こんなところにも、野の花がたくさん咲いていて、花の生命力と、春がもうすぐそこまで来ていることを感じました。

城壁に囲まれた中心街を歩くと、ゼラニウムも、もう外で元気に咲いています。

今写真を見返していて気づいたのですが、この木は石の塀を突き破って外へと育って、花を咲かせているように見えます。

この石の塔も、あちこちのすき間に、花が咲いて壁を彩っています。

中心街から遠くに見えた大きな松の木の方へと歩き始めると、白いアヤメが一輪、下方の緑の間に咲いていました。

道端の木の白い花が、青空に映えてきれいです。

アックワロレートは、ペルージャよりも南方、トーディからオルヴィエートへと向かう道路沿いにあるコルバーラ湖から、そう遠くない丘の高みにあります。ペルージャよりも暖かいためか、もうタンポポがたくさん咲いています。

ピンク色のスモモの花もきれいです。

菜の花も、もうつぼみが開き始めています。

大きな松の木を通り過ぎて、さらに少し歩いてから来た道をふり返り、村を背景に松を撮影していたら、「家を買いに来たんですか。」と、村の女性に声をかけられました。そういう目的で、この辺りを訪ねる人が少なくないのでしょう。

さらに歩くと、またも石の壁の間から育つ元気な植物がありました。夫に聞くと、イタリア語名がombelico di Venereとのことで、直訳すると「ヴィーナスのへそ」でおもしろいのですが、日本語では、学名をカタカナ読みして、ウンベリクス・ルペストリス(Umbilicus rupestris)と呼ぶようです。
このあとさらに進むと、舗装されていない土の道となり、町を歩くつもりで革靴を履いていたため、しばらく歩いて冒頭の写真の花のところまで歩いてから、中心街へと引き返しました。

趣のある町並みや風景、花を楽しみながら散歩することができて、うれしかったです。
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Tanti fiori in campagna e nel centro storico.
Sta arrivando la primavera.
Acqualoreto, Baschi (TR)
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関連記事へのリンク / Link all'articolo correlato
- 花が彩るおとぎの村、アックワロレート / Passeggiata ad Acqualoreto (28/2/2016)


石の間から顔を出すスミレの愛らしいこと。
ちまたは暗いニュースばかりで、特にイタリアの感染者数や死亡者数には驚くばかり。
でも、こんな風景を見る限りは、そんなことが嘘のようです。
どうぞお気をつけて。

椅子の塔の隙間に咲く黄色い花が気に入りました。冒頭の白い花もスミレも菜の花も!のどかな春の花々の咲くイタリアの田園風景を拝見して、ほっと一息ついた感じがします。
なーんちゃって(笑)
特にイタリアそれもウンブリア近郊の春は楽しめそうですね。
花粉症には悩まされますが。
石の建物から生えてくる植物、ローマのフォーラムの石の壁にケーパーペッパーの花が咲いていたのを見て感激したのを覚えています。あれ以来ケーパーの木を植えたくて。
イタリアはおそらく日本と同様平均寿命が長く、お年寄りが多く、医療福祉が充実しているがために、例年冬はインフルエンザで体調を崩して亡くされるお年寄りが増え、高齢者の多い我が義家族の親戚にもいる年が、これまでにもありました。表面に数字として出る感染者数や死亡者数が多いのは、そのためだと思います。
ありがとうございます。そちらもどうかお体を大切にお過ごしくださいませ。
女性の日、おめでとうございます。こちらこそうれしいコメントをありがとうございます♪
わたしも花粉症はつらいのですが、食事療法や日中最も花粉が飛ぶ時期に飛散しそうな植物の近くを通るのを避けるなど気をつけています。
ケッパー、ペルージャでも古い石垣にたくさん生えています。いつだったか市場で買ってきたのですが、なかなか育ってくれません。

