イタリア写真草子 ウンブリア在住、日本語教師のイタリア暮らし・旅・語学だより。

うちにいよう 命を守ろう、イタリア 新型コロナウイルス対策で全土移動制限

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 3月8日の首相令にもすでに、北イタリアを中心とする封鎖対象となる地域のみならず、イタリア全国で不必要に移動しないようにという条項がありました。そのため、8日から9日にかけて、封鎖対象とはならないウンブリア州内での移動についても取り締まりや違反者に対する厳しい措置があるのだろうかと、何度かニュースで確認しました。警察の検問があっても、仕事や病気などやむを得ない事情や理由があればよいのですが、特に必要もないのに移動すれば罰金・禁固の可能性があるとニュースで報道されていたものの、9日月曜日夕方までの段階では、それは北部を中心とする封鎖地域に限られているようでした。昼のニュースでは、北イタリアでは、たとえばピエモンテの封鎖される地域との境では、警察が厳しく取り締まりを行っている様子、また9日朝にパルマの住民が、ボローニャ空港から海外旅行に行こうと車で移動中に警察の取り締まりがあり、訴えられたことが、報道されていました。一方、ウンブリア地方ニュースの記者が、封鎖地域の南端にあるマルケ州ペーザロ・ウルビーノ県との、ウンブリア州の境に行ってみると、今朝の時点ではまだトラックや自動車が自由に通行し、警察などが検問する気配はなかったようです。

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 今日、9日月曜の朝、カングーを引き渡し新しい車を受け取るためにペルージャのディーラーに行くと、店の人は、いつ閉店になるかもしれないという可能性をほのめかしていたものの、店内にはまだ他に車を見に来たらしい客がいて、道路やバールの駐車場にも、ふだんに比べて少ないものの、たくさんの車がありました。せっかく新しい車が手に入ったのだから、せめてはトラジメーノ湖に夕日を見に行こう、買い物に行こうと、最初は夫も言っていたのですが、行くことをやめたのは、同じ二世代住宅に暮らす義父母が高齢だからです。そのため、個人授業でうちに生徒が来ることも控えた方がいいだろうか、スカイプで授業ができないものかと、あれこれ方法を模索してみました。

 そうして、今夜、午後9時過ぎにいよいよ推理ドラマ、モンタルバーノが始まると思ってテレビをつけると、コンテ首相が画面に現れ、「まもなく出る首相令で、移動制限は北イタリアなど感染がすでに深刻な地域だけではなく、イタリア全土に広がることになる」ことやその理由について説明し、国民に理解をして法令に従うようにと伝えました。

 イタリア全国の州や医療関係者、災害防護庁などと絶えず協議を重ね、刻々と移り変わる感染状況を把握しながら、最良の対応策は何かと考え、それを日々国民に伝えていくコンテ首相、イタリア政府の姿勢に、わたしは信頼を抱いています。感染が広がらぬようにするためには、まずどう広まったかを突き止めることが大切と、経済や体面よりも、まずは国民の命を、高齢者やいくつもの病を抱える方など、特に健康に問題を抱える方の命を、人々の健康を優先して、執拗なほどに可能性があれば検査を重ね、隔離を行い、馬鹿正直と言えるくらいに、刻一刻と数字を伝えていき、最初に拡大が見られた地域で、封鎖の結果感染が収まる一方、封鎖をしていなかったミラノなどで感染が急増したのを見ては、人の命を守るため感染拡大を防ぐには、隔離・移動禁止しかないと判断してすぐに実行に踏み切り、今回も、経済的打撃が大きいことを知りつつ、まずは市民の命を守ることを第一とする一方で、経済的な救済措置も対策を考え、資金を用意・投入しています。今夜、コンテ首相は、「おじいさん、おばあさん、体が特に弱い方を守るために、犠牲を強いることは分かっているけれども、今回はやむを得ないと判断」し、自分の息子の世代に語りかけるように、「身勝手な行動は取らず、責任ある行動で、大切な人の命を守ろう」と、上からのお上からの呼びかけというよりは、感染で命が危険にさらされる人の立場に立ち、時にその人の息子として、あるいは若者たちの父として、家族に語りかけるように、国民へと語りかけていて、その言葉が心からの訴えであることが、そして、それが専門家たちと考えに考えた末の苦肉の策であることがよく分かりますた。

 ニュースなどでモンタルバーノのドラマが真夜中過ぎに終了し、今夜は記事を書き上げるのがそのあとになってしまい(記事中「今日」とあるのはイタリア時間3月9日月曜日のことです)、勢いに乗って書いているため、読みづらいところ、分かりにくいところがあるかもしれませんが、それはまた、朝読み直して訂正するつもりです。

 中国をはじめ、世界各国の感染状況や対策と結果を見て、感染を食い止めるためには、今は特に安全でない地域にも拡大が及ぶ前にと、こうした対策に踏み切ったのでしょう。ウンブリア州には、まだ感染者が少ないというだけではなく、感染の危険が高い場所が目に見えて分かりやすいこと、また命を最優先して対策を打ち出し、法令を出して、すぐに実施していく姿勢に、わたしは信頼を置いていて、安心ができると感じています。

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 この数日、広告の際には、感染を防ぐための手洗いなどの注意がしばしば繰り返されていたのですが、昨日あたりから、「うちにいましょう」というテレビや映画で人気のある俳優たちなどからの呼びかけが、頻繁に流れるようになりました。

 「若者たちも、皆で集まって何かをしたい、どこかに行きたいという気持ちは分かるけれども、それが大切なおじいさんやおばあさんの命を脅かす可能性があるのだから。」

 1月末から、メールやブログの鍵コメント、SNSなどで様々な問い合わせや質問があり、わたしも慌ただしいために、すべてにはお答えしきれていないのですが、今の時点でお伝えしたいのは、次のようなことです。

 おそらくイタリアに旅行や留学で来ている方は、たとえ新型コロナウイルスに感染したとしても、命の危険のない健康な方たちでしょう。ご本人たちには命の危険がなくても、けれども、人が動けば動くほど、たとえば、駅や空港、電車や飛行機の中など、多くの人がいる場所で多くの時間を共有すればするほど、その人が媒介となって、訪れる先々で感染を引き起こし、感染拡大が広がっていく可能性が、そしてゆくゆくは、だれかのとても大切な方の、いえ、とにもかくにも大切で尊いだれかの命が危険にさらされ、奪われることにつながります。

 すでに帰国が決まっていたり、行くべきところが決まっていたりして、感染を避けられるだけの距離を保つことができ、大勢のいる場所を避けることができるならいいのですが、そうでもなければ、どうか今はイタリアは危険だからと、イタリアからむやみに日本へと帰ってしまうと、また、せっかくイタリアに来たのだからと、捕まらなければと多くの人のいる場所にむやみに移動すると、そのイタリア政府が言うところの一人ひとりの無責任で自分勝手な行動が、イタリアで、そして日本で、行く先々で、大切な命が奪われる可能性を増やしていってしまいます。

 3月8日の段階で、今後どうなるか予測がつかないと、イタリアでは専門家が皆そう言っていました。ですから、もうイタリアにはいないではなくて、そうやって人が動くことが重なれば感染は拡大し、犠牲者は増えるし、逆に皆が用心をして責任ある行動を取れば、感染は必ず食い止めていけるはずです。

 個人的にいただいた質問や話の多数も念頭に置きながら、この記事を書いています。

 うちにいましょう。命を守りましょう。

 先週末には、3月7日に我が家に来るはずだった教区教会による復活祭の祝福も延期となり、翌3月8日中には、4月3日まではミサも葬式も結婚式も行わないと、イタリア司教協議会からも発表がありました。よほどのことがない限り、ミサには欠かさず参列していた義父母も、けれども、実は先々週から、感染を恐れてミサには出かけず、うちでローマ教皇のミサの生中継を見て、そういう形でミサを受けています。

 どうか日本でもイタリアでも、これ以上被害が拡大することがありませんように。検査で感染が分かれば、すぐに隔離となりますので、逆にイタリアの方が、たとえ目に見える患者数は増えても、安全ではないかと、わたしは感じています。お金がなくとも必要とあらば手厚い医療サービスを受けることができ、また、日本と同様平均寿命が高く、高齢者が多いために、また医療が手厚いために、他の国では亡くなっていたかもしれない方でも、ここまで生きてくることができたという方が多いために、イタリアでは感染者数や亡くなる方が多いのではないかとも思います。感染拡大を防ぐために、感染経路や感染者数を把握するべく検査を多数行い、それを可視化しているためであるのは、もちろんのこと。

 写真は、新しい車で、ディーラーから我が家に戻る途中に撮影したものです。このあたりを走ると、以前から丘の上に広がるペルージャの歴史的中心街の町並みが見えていたのですが、今日は、フロントガラスに曇りひとつないおかげで、ふだんにも増してきれいに見えました。

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#iorestoacasa
Restiamo a casa, non mettiamo in pericolo la vita delle persone.
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参照リンク / Riferimenti web
- 在イタリア国日本大使館 - イタリアにおける新型コロナウイルス感染関連情報 / Ambasciata del Giappone in Italia - Nuovo Coronavirus in Italia
- Ministero della Salute - Nuovo coronavirus
- Il portale dell'epidemiologia per la sanità pubblica - Coronavirus

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Articolo scritto da Naoko Ishii

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ブログテーマ:緊急事態宣言発令間近!海外在住エキブロガーのリアルな声
Commented by minoru2703 at 2020-03-10 10:17
イタリアは感染者数も多いですが死者数が多いのが気になります
もしかして変異しているのかも?
日本は政府の意図との噂もありますが検査数が少なく亡くなる方もあまり増えていません
医療崩壊を防ぐためなら意味はあるのかもしれませんが、単に検査が追いつかないのか検査するのが面倒なのかも?
いずれにしても用心に越したことありませんね
新型コロナは専門家でもまだ判らないことだらけです
Commented by 3841arischan at 2020-03-10 13:07
なおこさん、イタリアでの感染拡大は、日本のニュースでも大きく取り上げられていて、心配していました!
日本は、確かに、検査数が少なくて、感染者数をごまかすために???なんていう方もいることも事実ですが、亡くなった方の数が少ないので、感染していても元気な方が多いということなのかな?それも、外出するのは怖いかな?と思いながら過ごしています!
イタリア全土が封鎖ということには、正直なところ、ショックをうけています。でも、なおこさんの記事で、コンテ首相の演説内容を知れて、少し安堵しました(^^♪
日本も、安部首相が、行事、イベントの自粛要請、不用不急の外出はしないように呼びかけていますから、都市は閑散とした風景のニュースをみます、「今が瀬戸際だから、大事な時期」と繰り返し仰ってるので、日本も封鎖命令は出てませんが気持ちの上では、同じだと意識しています。
お互いにこの危機をのりこえ素晴らしい春爛漫の時期を迎えられますように祈りますm(__)m
Commented by PochiPochi-2-s at 2020-03-10 18:48
イタリア全土移動禁止には驚いています。
文章から察するにnaokoさんやご家族にみなさんは今の所大丈夫のようで
少しほっとしています。
でも、このコロナウィルス、本当のところはどうなのかしら?
そう思うことがあります。
なんでこんなところで感染するの?なんであそこでは感染しないの?
そう思うことが多々あり、政府も本当のところは隠したがるので疑心暗鬼。
不信感でいっぱいです。

お互いに気をつけましょう。
Commented by u831203 at 2020-03-10 20:49
いつもありがとうございます。
ニュースでイタリアのことを聞くたびに
夫となおこさんは大丈夫かな?と話していました。
詳しい記事を書いてくださったので状況もわかりました。
日本もイタリアも各国でも
コロナウイルスが早く収束することを祈っています。
Commented by paradiso-norina at 2020-03-10 23:49
まずはなおこさんとご家族が大丈夫そうなので安心しました。

本当にイタリアの状況を見て驚いています。
これからもっと範囲を広げてヨーロッパ全体に広がっていくのかどうなのかとても心配です。
暖かくなったら終息するという最初の見方は間違いで長引くだろうという専門家が出てきましたけれど日本ではあまり危機感のある発言をトップはしていない感じがします。
少なくとも自ら考え心から発しているようには思えません。
それだけにコンテ首相の発言は心動かされますね。

もう感染ルートがどうのこうのと言うよりも医療体制をしっかり整えて安心して治療を受けれるようにしてほしいのが今のところの願いです。

どうぞお気をつけて毎日をお過ごしください。
Commented by sunandshadows2020 at 2020-03-11 08:30
今朝起きて一番に見たニュースでイタリア全土封鎖対象とすることを知りました。コンテ首相の勇気ある決断に羨ましさを感じます。まだまだ各国では、そして我が国では経済重視のためかそこまで踏み切れないようです。
コロナウイルスが発生した時から移動しないが鉄則だったのに!1日も早い終息を願いながら。
Commented by yuki0901671 at 2020-03-11 08:45
こんにちは。
イタリアも大変なことになっているようで心配です。
昔、ローマでお世話になったコーディネーターさんはまだ若い夫婦で、どうしているか心配になります。日本では、コロナの疑いがあってもなかなか検査されない事態が発生しています。
今後が不安になりますね。学校もすべて閉鎖されていまして、非常勤の講師などは来期の契約が白紙状態で不安が増しているようです。
Commented by tawrajyennu at 2020-03-11 09:08
おはようございます。

イタリアの全土移動禁止のニュースには驚きました。
感染者が出たのは、日本より遅かったですが
感染者や死者の増加が、早かったですものね。
とにかく、なおこさんご一家が無事で何よりと思います。
知り合いがモデナにいて、一足早く封鎖になり、
小さいお子さんを抱えて、大変そうでした。
他の皆さんも書いていらっしゃいますが、
日本は、中国からの観光客がもともと感染源とわかっていながら、中国との関係から、
入国禁止に踏み切れなかったのが、広がった原因じゃないかと・・・・
そして、この状況をきちんと把握せずに
ライブハウスなどに行った人たちやその
ライブハウスを開いていた人たちによって
その数が劇的に増えました。
こんな時期だからこそ、自分たちだけのことを
考えずに、行動したいものだと思います。
医師が検査が必要だと判断しても、
保健所の判断で検査が受けられない状況は
異常だと思います。
きちんと検査をしたら、もっと感染者が増えるのではないかと危惧しています。
今朝のニュースで、日本は、大規模イベントなどの自粛を伸ばしました。
私もコンサートを企画していましたが、コロナの影響で中止しました。

一日も早い終息を願います。
Commented by milletti_naoko at 2020-03-11 23:26
みのるさん、ウンブリアはまだ感染者が少ないのですが、ミラノのあるロンバルディアの状況は深刻で、今日のニュースでは食料品・薬局以外の店やバールも閉鎖するべきという要望が州から出ているとのことです。移動制限の効果で感染拡大が収まることを願っています。
Commented by milletti_naoko at 2020-03-11 23:51
アリスさんもご心配くださったんですね。ありがとうございます。「イタリアでは、最初のうちは感染者と接触があり、感染の恐れがある人すべてに検査をしていたので、感染が分かった人のうち、咳や微熱など軽い症状も含めて何らかの症状が出ている人はその1割で、あとの9割はいっさい症状がなく、症状が出ている人のうち重いのはさらにそのごく一部なので、単に数字ばかりを見るよりも、その内容を見据えることが大切だ」と言うジャーナリストの話も聞きましたが、状況は刻一刻と変化して、イタリアでも検査の対象が変わってきています。問題は、子供や若い人は感染してもまったく症状がなかったり、ふつうの風邪やインフルエンザと区別がつかなかったりするため、そのまま出かけたり多くの人と接触したりしてしまって、そのために感染が広がり、結果的に高齢者や複数の病を持つ方の命を脅かすこと、奪うことにつながってしまうということのようです。

本当にどうか皆が穏やかな春の日々を楽しむことができる日が一刻も早く来ますように。
Commented by milletti_naoko at 2020-03-12 00:00
PochiPochi-2-sさん、わたしもまだ中・南部イタリアには感染者が少ない状況であえて全土移動制限に踏み切ったことには驚いているのですが、とにかく恐ろしく感染力が強く、またそれは感染していても何事もなく終わってしまう人が多いためでもあることが分かっているための措置であるようです。この首相令が週末に出る前に、感染が拡大していたリミニ県の友人たちが「いっしょに山で落ち合って歩こう」と言ってきて、「うちには高齢の義父母もいるのに軽はずみな誘いではないか」と内心心配していましたので、そういう「少しくらい」という思いから来る行動で、感染拡大を招かないためには、大切な措置だという気がしています。

感染していても無症状の人が多いためにかえって感染が広がりやすいようで、お互いに本当に、大切な人の、そして皆の命を守るために気をつけましょう。
Commented by milletti_naoko at 2020-03-12 00:38
秀子さん&まささん、こちらこそいつもありがとうございます。
わたしたちは元気です。義父母が高齢なので、どうか二人が感染する
ことなく、元気なままであってほしいと願っています。
本当に、世界中で早く新型コロナウィルス感染が収束しますように。
Commented by milletti_naoko at 2020-03-12 00:46
のりーなさん、ありがとうございます。それだけ感染力が強く、感染していても症状が出ない人が多い一方で、無症状でも他者に感染してしまうために、感染が拡大してしまっているのではないかと思います。

のりーなさんもどうかくれぐれもお体を大切にお過ごしくださいね。
Commented by milletti_naoko at 2020-03-12 00:56
お転婆シニアさん、先ほど読者の方からいただいたメールによると、中国では今もさらに厳しい封鎖態勢であるようで、あまりにも感染力が強いために、こうした思い切った決断が必要だったのではないかと思います。どうか一刻も早く収束しますように。
Commented by milletti_naoko at 2020-03-12 01:17
Niku0901さん、こんにちは。ラッツィオはまだ感染は一部に留まっているので、お元気でいられる確率が高いと思います。感染の可能性のある人が増えてくると、検査対象を絞る必要が出てくるとは思うのですが、疑いが高いのであれば検査をしないと、今後取るべき行動が分からず、さらなる感染を招きやすいのではないかと心配ですね。外国からせっかく就職が決まって日本に来たのに、この騒ぎで解雇されたというニュースも聞いて心配していますが、それもそうすると氷山の一角なのですね。わたしの教え子の中にも、月曜から決まっていた就職が、ウイルス騒ぎとそのための通行制限と不況で、どうなるか分からないという若者がいます。
Commented by milletti_naoko at 2020-03-12 01:28
タワラジェンヌさん、ちょうどインフルエンザが蔓延する時期と重なっているために、他国では表面に数字が出ていないのではないかと、今もわたしは感じています。確かにイタリアの人は北欧の人に比べて人と人との間の距離が少なく、しばしば集いますが、その距離の近さや集いの多さは、イタリア南部の方が北部よりも多く、また産業によるミラノと中国のつながりを言うなら、同じことがパリやベルリン、フランスやドイツの首都や産業都市にも言えると思うからです。

医師が必要と判断しても、保健所の判断で検査が受けられないとは、それでは感染がさらに広がる可能性が高くなるのではないかと、わたしも心配です。本当に一刻も早く収束しますように。
by milletti_naoko | 2020-03-10 09:59 | Covid-19 Italia | Comments(16)