2020年 03月 11日
スカイプで初オンライン日本語授業、イタリア移動制限につき
外国語学校でドイツ語を教える同僚でもある少年の母君と、WhatsAppのメッセージと通話で互いに連絡を取りつつ、あらかじめスカイプをダウンロードして使えるようにはしておいたものの、二人ともパソコンの前に陣取ってから実際に授業を始められるまでに、2、30分ほどかかりました。画面を共有できる方法を互いに模索するうち、それが最善の方法かはわからないのですが、スカイプ会議の招待をわたしから送り、少年の母君が受けるという形で、何とか授業を始められる準備が整いました。
スカイプで授業をするにあたって、一番気になっていたのは、生徒の書いた文字や作文をわたしが確認することができるかどうか、そして、教科書、『まるごと』の音声教材をわたしがパソコン上で再生したときに、その音声が少年にもきちんと聞こえるかどうかでした。
こんなふうに、少年が画面にぴったりとプリントをくっつければ、書いた字や文が読めたので、幸い、きちんと書けているかどうかを確認することができました。ちなみに、「へやにねこがいっぴきいます」までは先週の授業で終えていて、ひらがなの「ほ」の右の部分で、縦線が上に突き抜けて「ま」になってしまっているので、正しく書くようにと教えたのも、やはり先週の授業中のことでした。
今日までの宿題として、画面の右上の語彙表に見える「テーブル」・「りんご」・「ピザ」について、絵を見て文を書くことを宿題にしていました。文字はていねいに書けていて、「〜があります。」は書けているのですが、りんごはみっつあるのに、「ひとつ」と書いてしまっているのが残念です。そうして、りんごの数に注目させて、ではどう言うべきかと尋ねると、「りんごがみっかあります。」という答えが返ってきました。
先週の授業が3月3日だったため、「さんがつみっか」という言い方を復習し、「みっか」「よっか」と「みっつ」「よっつ」の共通点に着目させて、助数詞を導入したのですが、かえって、「みっか」と「みっつ」の混乱を招いてしまったようです。
教科書、『まるごと』の70ページには、四つの文の音声を聞いて正しい答えを選ぶ問題があります。音声を聴いて解けば聴解問題、聴かずに解けば文法問題となります。その問題を、聴解問題として解いたあと、その問題に出てくる人の名前と部屋の中にあるものを表す言葉を使って、会話練習と作文練習をしました。音声教材は、わたしのマックブックで再生しても、生徒にきちんと聞こえたようで、ほっとしました。教科書には「よしださん テレビ 1 テーブル 1 エアコン 2 ベッド ×」と書かれています。まずは、わたしの方から、「よしださんのいえにはエアコンがありますか。」と口頭で尋ね、返事を確認して、さらに「エアコンはいくつありますか。」と質問し、「ふたつあります。」という答えを引き出しました。それから、「よしださんの家にはエアコンがふたつあります。」という文を声に出して言うように、それからプリントに書くように言いました。
書いた文を確認すると、「エアコン」の「コ」が「ユ」、「ン」が「ソ」になってしまっているので、それぞれどうしたら正しく書けるかを説明したのですが、そういう説明はやはり、口頭だけで説明するよりも、目の前でわたしが書きながら言った方が分かりやすいと思います。二つ目の文では、「ありません」の「せ」が「サ」になってしまっているので、その間違いも指摘して、書き直すように言いました。
その後さらに他の聴解問題などをいっしょに学習してから、お互いの家や部屋について質問したり答えたりする練習をして、次の授業までに、自分の家と部屋について日本語で書くことを宿題にしました。
途中で、少年の飼い犬が少年の近くにやって来たようで、姿は見えないのですが、ワンワンと鳴くのが聞こました。会話練習には「いえにペットがいますか。」という質問もあったので、ちょうどよかったかもしれません。
オンラインでの授業は初めてなので、どうなるだろうかと心配していたのですが、互いに満足のいく授業ができて、ほっとしました。
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#iorestoacasa Prima lezione giapponese via Skype
Ha partecipato anche il cane dell'allievo con abbai.
Il che va bene, visto che l'allievo ha dovuto dire in giapponese anche:
"A casa mia c'è un cane." La frase, "Abbiamo un cane" è formulata
- tradotta letteralmente - spesso in questo modo in lingua giapponese.
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日本語の授業、スカイプでされたのですね。
所属している日本語教室は、市の教室にならって
2週間教室はお休みになっています。
個人でも教えているので、どうしようかと思いましたが、教室同様、2週間はお休みにしました。
でも、あまりお休みが続くとせっかく覚えたものを忘れてしまう可能性があるので、個人レッスンを再開しようかどうしようかと悩んでいます。
スカイプで、やってみるのも良いですね。
私はブログ放置の後は主にスタディプラスで勉強記録をつけているだけです。しかし教材を登録しその勉強時間をクリックだけなので私のようないい加減な人でも長いお休みを挟みながらも続けています。競争心がなくでも誰か頑張っている人がいれば続けられるかも...という人には向いています。あ、けっして回しものではありません。
去年は母が亡くなったり、その前は日本に戻り教員を少しやってみたりとなかなか語学は上達できませんが、今年は頑張ろう...と思った矢先にこの騒ぎです。
でもお互いFestina lente(これで合っていますか?)でいきましょう!!そしてお体を大切に。
勉強をこつこつ続けていくことは難しいけれども大切ですよね。それぞれに学校や大学、仕事と両立しながら、日本語を長く勉強し続けて、着実に力がついている生徒たちを見て、なおさらにそう思います。日本の高校で教えていた頃は、夜遅くまで、そして週末も働かなければいけないことが少なくなかったのに、それでも英語やイタリア語を勉強する時間が捻出できたわけですから、まずはやる気が大切だと、反省だけはしているのですけれども。
ありがとうございます。お互いに少しずつ少しずつ、こつこつと頑張っていきましょう。どうかお体を大切にお過ごしくださいね。