イタリア写真草子 ウンブリア在住、日本語教師のイタリア暮らし・旅・語学だより。

中世の村・古城ゆかしイッザリーニ、トーディ

 先日、野の花も木の花も美しいアックワロレート(Acqualoreto)を訪ねた日のことです。目的の村に向かって見晴らしのいい道を進んでいると、趣のある古城が見えたので、寄り道することにしました。イザッリーニ(Izallini)という小さな村です。

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Izzalini, Todi (PG) 6/3/2020

 車を置いて、このイッザリーニ城(Castello di Izzalini)の鐘も時計もある塔のもとまで歩いていくと、塔の右下に

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かなり細い入り口があり、そこまで登っていけるように階段もあります。城の内部への入り口か何かだろうと思っていたら、夫が入ってしまったので、後を追うと、

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入り口の向こうには村が広がり、石畳の道が続いていたので、驚きました。

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 しばらく歩いてふり返ると、塔と小さな入り口が見えて、入り口の向こうには、わたしのアイゴがのぞいています。

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 さらに少し進むと、奥の方には城壁の門があり、わたしのすぐ右手前方にもアーチがあって、中に入れるようになっています。

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 夫がいる城門の方に向かって歩き、ふり返ると、城の長方形の壁が見えます。

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 城門の外に出て、門のアーチとその向こうに見える町並みを撮影してみました。

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 城壁の外を歩くと、天井に描かれた模様がきれいで、壁画のある礼拝堂のような小さな建物がありました。

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 何かの作業に使うであろうハシゴなどが脇に立てかけてあったので、修復作業を行なっている途中、あるいは行おうとしているのではないかと思います。

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 眺めがよく、スミレがいっぱいに咲く庭のある館があり、その庭が壁の小さなすき間から見えました。

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 このあと訪ねたアックワロレート(Acqualoreto)の村も、遠い緑の丘の上に見ることができました。

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 ごく小さな村なので、写真を撮ったり風景を楽しんだりしながら歩いても、30分もしないうちに一めぐりして、城の塔が見えてきました。

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 日の光に、花も木の葉も輝いて見えます。

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Da Google Maps

 思いがけず訪ねることになった、この趣ある小さな村、イッザリーニ(Izzalini)は、トーディからオルヴィエートの方へと流れるテベレ川や、その川沿いの道から南の高みへと登ったところにあります。すぐ近くにあるアックワロレートは、テルニ県の町、バスキの村なのに、このイッザリーニは、ペルージャ県の町、トーディの村で、ペルージャとテルニの県境になっているのも興味深いです。すぐ近くには、テベレ川のダム湖であるコルバーラ湖(Lago di Corbara)もあり、ここからオルヴィエートへと進む道中からは、テベレ川やその渓谷、美しい湖が見えるところがいくつかあって、眺めもきれいです。

 4月3日を過ぎれば、移動制限が終わりますように、そして、春のウンブリアをはじめとするイタリアの美しい自然や町を、再び訪ねられるようになってほしいと願っています。

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Izzalini, lovely medieval village of Todi, Umbria, Italy.
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関連記事へのリンク / Link all'articolo correlato
- 野も村も花咲き彩るアックワロレート / Paese fiorito, Acqualoreto (6/3/2020)

Articolo scritto da Naoko Ishii

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Commented by AU3OGR at 2020-03-13 06:55
なおこさん

のどかですね〜。
本当に素敵な場所です♪
石造りの建物は風格があって良いなぁ〜。
イタリアのコロナ蔓延のニュースは日本でも
報道されていますが
美しい花を見るとコロナとは無縁の場所に見えます。
一日も早く終息するよう願っています。

Commented by milletti_naoko at 2020-03-13 08:57
AU30GRさん、緑に囲まれた趣のある村で、車内からだったので、写真は撮りませんでしたが、この村へと向かう道中も、緑や花盛りの木々、遠くに見える山がとてもきれいでした。

どうか世界で1日も早く収束しますように。
Commented by minoru2703 at 2020-03-13 11:05
中世の建物がそのまんま残ってるのは凄いですねえ
日本だと木造だし立て替えた神社や寺ならあるけど・・・
人ももちろん住んでるんでしょうね?
Commented by 3841arischan at 2020-03-13 13:16
なおこさん、アックワロレート(Acqualoreto)、
地図で確認してみました~
私が3年ほど前に訪ねたオルビエ―トからも近く
コルバ―ラ湖という湖からも近い素敵なところですね☆
ここの城門の中に、小さな街が広がっているのが雰囲気が有ります♡
城門の外になおこさんの車が見えるくらい、小さな街なのですね!
すみれが咲いてるお庭が可愛くて、見せていただいて、こういう時期だからほっとします(^^♪
Commented by higurete at 2020-03-13 19:01
なおこさん、こんにちは。

行ってみたいですね。
こんなひなびた風景のイタリアが好きです。
コロナが終息をした頃、この記事を参考にイタリアへ行ってみたいです。
長期にイタリア滞在して。
Commented by suzu-clair at 2020-03-13 21:23
石畳の雰囲気が素敵な、可愛らしい村ですね。
ふと立ち寄った場所でのほっとするひととき、
いいものですね。

安心して自由に移動できる春の訪れが待ち遠しいですね。
少し前の記事の、コンテ首相の、感染による命の危険にさらされる人の立場に立った、心からの国民への言葉、
こういう国民の心を動かす語りかけのできるトップの存在は頼もしいなと感じました。
残念ながら日本のトップからは、今のところそういう信頼を得られるような政策も発言も見られなくて、こういう危機的状況の中こそ民度を問われるのだなと感じていますが。
お互い、なんとか、この大変な今を乗り越えて、
世界中の人々が、安心して笑顔で過ごせる日が再び戻ってくることを願いたいですね。

Commented by milletti_naoko at 2020-03-14 00:28
みのるさん、長年の間に少しずつ構造を強化したり、もし過疎化で人が暮らしていない間に屋根や壁が崩れたりした場合には、その崩れた部分を建て直したりしてはいると思うのですが、基本的な構造は昔のままだと思います。昔むかしは、それが一番手がかかならい方法であったため、そうして、近年では、歴史的環境的外観を守るための改築や修復の条件が厳しい市町村が多いからです。

人が住んでいる家もあちこちにあり、城の近くには旅行者が宿泊できる部屋がいくつもあるようでした。
Commented by milletti_naoko at 2020-03-14 00:34
アリスさんのコメントを拝読して、最後に地名を紹介したために誤解を招いてしまったなと、冒頭にもこの村の名前、イッザリーニを追加しました。記事が分かりにくくなってしまってすみません。先日の記事で訪ねたアックワロレートに行く途中に、興味を持って寄ってみたのです。

わたしたちがペルージャからオルビエートに行くときは、たいていトーディの手前からてベレ川沿いの道を通り、コルバーラ湖を見やりながら向かっていくんですよ。アリスさんもひょっとしたら、オルビエートからアッシジやスペッロに向かわれるとき(その逆かも)近くを通られたかもしれないと思ったのですが、観光バスは見たことがないので、遠回りになっても高速道路の方を進んだ可能性が高いと思い直しました。

ありがとうございます。わたしも野スミレを見ると、うれしくなります♪
Commented by milletti_naoko at 2020-03-14 01:46
haruさん、こんにちは。こういうひなびた緑豊かで昔の面影が残る村が、イタリアにはウンブリアに限らず、北から南まで数多くあります。

イタリア旅行のご参考になりましたら幸いです♪ ウンブリアはトスカーナよりも概して物価も安いですし、観光客にも温かい人が多いと思います。
Commented by milletti_naoko at 2020-03-14 01:50
すずさん、びっくりするほど緑が豊かで眺めがよくて、忘れられたように隠れて存在する、とても趣のあるかわいらしい村でした。

コンテ首相が就任したときには、政治的状況もあり、ほとんど期待していなかったのですが、首相も政府も二十の州の責任者たちも、どうすれば国民のために最もよいかを真剣に考え、専門家とも協議を重ねて毎晩遅くまで働いていてくれて、すばらしいなあと感嘆していますし、この人、この政府なら信頼できるという安心感があります。

おっしゃるとおりです。どうか一刻も早く世界中の皆の顔にほほえみが戻ってきますように。
Commented by sunandshadows2020 at 2020-03-14 08:59
素敵な古い街ですね。
イタリアには至る所にこのような小さな町が山の上にあって修復しながら保存しているのを羨ましく拝見しています。
ウンブリアに家を借りて数ヶ月住んでみたくなりました。
Commented by milletti_naoko at 2020-03-14 22:58
お転婆シニアさん、わたしも昔からの町並みや小さな集落が今も大切にされ、人々が暮らしている様子、すてきだなあと思います。

いつかぜひじっくりと滞在して、ゆっくりと回られてくださいね。ウンブリア州には、自転車での巡礼コースやかつての鉄道の跡を通る自転車コースなどもあるんですよ。
by milletti_naoko | 2020-03-13 03:10 | Umbria | Comments(12)