イタリア写真草子 ウンブリア在住、日本語教師のイタリア暮らし・旅・語学だより。

制限が厳しくなる中さんぽ買い物、ペルージャ

 今朝、畑に野菜を採りに行くと、オリーブ畑で育ちに育ったルーコラ(rucola)に、花がたくさん咲いてきれいです。

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 葉はまだおいしく食べられることを知っていたので、根もと近くの葉を何枚か収穫しました。

 もっぱら義父が手がけている我が家の畑では、果樹は果物めあてに植えられているため、

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スモモ(prugno)の花が咲き始めてきれいなのですが、花を愛でるのも写真を撮るのも、なかなか大変です。

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 幸いまだ身近に、また親戚に感染者が出ておらず、ウンブリア州は、今のところは他州に比べて感染者数が少ないのですが、それでも地方ニュースを追うと、数が確実に増えてきているためか、今日は義父がマスクをしているのを初めて見たので驚きました。それも、家族の他にはだれもいない畑で農作業をするためにです。

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 暮らす町で散歩や買い物、仕事に行くためでさえ、自己宣誓書を書いて持ち歩かなければいけない、あるいは警察の取り締まりにあって求められれば記入して提出する必要があり、虚偽の宣誓は犯罪とみなされかねないとの厳しい移動制限に、ウンブリア州内でも様々な関係機関に質問が殺到しているようで、地方ニュースではしばしば、そうしたよくある質問に対しての関係当局からの回答を教えてくれます。

 感染や東洋人差別を避けて、食料品の買い物をずっと控えていたわたしも、昨日は駅前のコープに買い物に行きました。行きは道路にあまりにも車が少ないので驚きました。スーパーに着いたときには、買い物客も少なかったのですが、わたしが店を出る頃には、正午が近づいたためか、客の数は増えていました。ただ、店内が広いためもあり、客同士が互いに距離を取るように努めていたためか、幸い特に列に並んで待つ必要もなく、店内に入ることができました。レジの前に並ぶときだけは、前の客との間に距離が確保できるようにと、床にテープで示されている線を越えずに待つようにお願いしますと、店員から指示がありました。一方夫は、義父母に頼まれて我が家の近所のスーパー、Pamに行ったのですが、店の入り口に前の客との間に間隔を取って並ぶ必要があり、夫が着いたときには、前に7、8人いたそうです。

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 地方ニュースで示される回答によると、くじや煙草を買いに行くのも禁じられていて罰金対象になるそうで、住居から離れた場所での水やりや養蜂などの農作業も、仕事であればいいけれども、仕事でないのであれば控えるようにとのことで、剪定もどうしても必要な作業とは見なされないとのことでした。また、畑に水をやらないと枯れてしまうというやむを得ない事情があるなら、いたしかたないけれども、それも自宅から遠い場合には問題となるとのことでした。数人が同乗して同じ車で職場に通っていたという人には、同じ車に乗れるのは二人までで、それも前と後ろに分かれて乗らなければいけないという回答を伝えていました。確か昨日は、散歩について、健康のために散歩をするのはいいけれども、自宅の近くに限るという説明があり、今夜のニュースでは、わたしは料理中だったのですが、夫が聞いたところによると、買い物も一番近くにある店に行かなければいけないのだそうです。

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 首相令によって営業を認めるかどうかは、ウンブリア州内でさえ市町村によって違いがあるようですし、ふだんからイタリアでは、法の適用については、杓子定規ではなく事情を勘案する「よい加減」と言うべきか、一貫性がなく「ちゃらんぽらん」と言うべきか、人によって対応が異なることが少なくありません。

 テレビではよいと言っていたけれど、法律では許可されるはずだけれど、取り締まりにあたる人によっては罪とみなされて罰金を払うことにならないとも限らないわけで、そこで今日は、わたしも夫もどこか緑の野山を、せめてペルージャ市にあるテッツィオ山を歩けたらと思ってはいたのですが、結局は1日うちで過ごして、夕方は我が家の庭と畑を散歩しました。

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 こんなにもかわいらしい桃色の小さな花が咲くことに、今年初めて気づきました。

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 我が家の庭でも花を愛で、春の足音を感じられることをありがたく思いつつ、カメラを片手に歩いていたら、何だろうと不思議に思ったからか、ふだんはこわがりで、人影を見るとすぐに逃げてしまう子猫が、物かげから、そっとこちらをのぞいていました。

 家族に会ったり、食事をしたりするために訪れるのもいけないとのことで、明日は日曜日ですが、トーディの義家族はトーディにとどまり、ペルージャでも三家族、三夫婦がそれぞれ別々に食事をします。日曜日だと言うのに、教会にミサに行くことも、大家族で昼食を食べることもないのですが、高齢の義父母を、感染力の強い新型コロナウイルスから守るためには、今できる最善のことであり、首相令のおかげで、義父母を危険にさらさずに済んでほっとしています。イタリアの人は家族や友人を大切にするがために、こういう厳しい法令でもないと、最善を図るよりも心情に流されてしまう可能性があるがために、なおさらのこと。

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Fiori di rucola, prugno, Allium neapolitanum
,
la bellezza della natura si trova anche qui a casa, nell'orto.
La primavera sta per arrivare.
#iorestoacasa
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参照リンク / Riferimenti web
- 在イタリア国日本大使館 - イタリアにおける新型コロナウイルス感染関連情報 / Ambasciata del Giappone in Italia - Nuovo Coronavirus in Italia
- Ministero della Salute - Nuovo coronavirus
- Il portale dell'epidemiologia per la sanità pubblica - Coronavirus

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Articolo scritto da Naoko Ishii

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Commented at 2020-03-15 08:57
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by yuki0901671 at 2020-03-15 09:26
こんにちは。
コロナ事情も国により違いますね。私は4月にニューヨークに行く予定ですが、どうやら難しくなりそうです。私のいる千葉県の田舎では少しクルマが少ないかなという程度で買い物などは普段と変わりません。イタリアはいまが一番大変なときでしょう。日本から出来るだけみなさんが安全に毎日を送られるようにお祈りしています。
Commented by milletti_naoko at 2020-03-15 09:54
鍵コメントの方、ありがとうございます。
まだしばらくは感染者数増大が続くとの見込みですが、頼れる首相や政府・関係機関のもと、医療関係者の方の力を借りて、皆一丸となって、きっと乗り越えていけるのではないかと思います。
Commented by milletti_naoko at 2020-03-15 09:59
Niku0901さん、今はまだ先の予測ができない上に、おっしゃるように、国によって対応や感染拡大の状況、またどれだけ公表するかがまちまちですよね。

イタリアでは仕事・食料など生活必需品の買い出し・健康上の目的でないのに移動すると、罰金、ひょっとすると禁固の対象にさえなりかねないという厳しい首相令、移動制限のおかげで、また政府や首相の「うちにいよう、離れていても一致団結しよう」という呼びかけのおかげで、感染を避けるべく協力をして、皆が気をつけているのだと思います。幸いスーパーには、食料品もトイレットペーパーもいつものようにありました。ありがとうございます。どうか日本の皆さんも安全に日々をお過ごしになることができますように。
Commented by 3841arischan at 2020-03-15 10:18
なおこさん、イタリアでは、かなり厳しい外出制限なのですね!
日本では、それに比べてゆる~いので、ちょっと心配です。
今、海外からそれもヨ―ロッパから慌てて帰国された方の感染が続々と伝えられ、イタリアだけでなく、ドイツ、フランス等からの帰国者も感染しているようです~
多分お仕事?とは思いたいのですが、学生さん等は、卒業旅行だったのだと思うと、やはり、政府の厳しい規制がないとどうしてもお出掛けしてしまうのだと思います!
なので、イタリアは思いきった規制で、感染拡大をこれから防げると思います!
どうぞ、お気を付けて、お元気でお過ごしくださいませ♡
Commented by PochiPochi-2-s at 2020-03-15 14:05
一旦法令が発動されるとイタリアの方が厳しいですね。
テレビで放送されているほど大変なのかしらと思っています。
日本は私の周囲を見ている限り、実にのんびりしたものです。
元々招待をしたりされたりの習慣がないからたくさんの人が
一箇所に集まって食事というのもないだろうし、一見従順で
おとなしいからたとえ要請であってもほほ90%の公立学校が休校になる
という国民性だからでしょうか。
このコロナウィルス、どうなるのでしょうね。
テレビに映し出されたフィレンチェの街中の様子を見ると、以前読んだ
ケン・フォレットの小説の中に書かれていた中世の時代ペストが蔓延した
時のフィレンチェの街の様子を思わず思い出してしまいました。
どうか気をつけてお過ごしくださいね。
踊子草の写真に、イタリアにもあるんだとおもいました。
今我が家の庭でもこの踊子草が咲いていますよ。










Commented by 224sora at 2020-03-15 18:13
日本でもイタリアの状況が毎日報道されていて、ニュースを
見る度になおこさんのお顔(ブログのお写真の)が浮かび
ます。
世界中どこも大変な状況ですが、なんとかここで踏ん張って
少しずつでも良い方へ向かいますように!!
良いことも悪いこともずっとは続きませんから!
どうぞストレスをためないようにお過ごし下さいね(^^)
ご家族皆さんのご健康を祈ってます♡
Commented by ciao66 at 2020-03-15 21:01
お庭の春の花々が咲きだしましたね。こういう時に美しい自然のものを拝見するとほっとします。

 詳細なイタリアの状況をお書き頂き、とても参考になります。

 間隔をあけて並んだりするのは、とてもいいことだと思うのですが、実際やってみるとどうなのでしょう。(日本ではまだほとんど見かけずですが)

 家にとどまるように、というイタリア首相の話は説得力があったように思えました。
 でも、実際に、そうするのは大変に不自由なことでしょうと、お察しします。

 無事にこの危機を乗り越えられますように!
Commented by milletti_naoko at 2020-03-16 01:53
アリスさん、潜伏期間が長く、本人に症状がなくても感染を広げる恐れがあることが、中国やイタリア国内の例から分かってきたため、広場や人との接触、会話、家族を大切にするイタリアだけに、法的規制もあえて厳重にして、とにかく安全と健康を最優先しているのだと思います。

ぎゅうぎゅう詰めの通勤列車が毎日走り、仕事や旅行で中国へ行く方や中国から来られる方も多いであろう日本で、感染者数が少ないのが不思議で、現在水面下で進んでいる感染が後で大いに広がってから発覚することのないよう願うばかりです。感染者が見つかり、可能性のある接触者に検査を施していくうち、感染者数が激増したための、かなり急な北イタリア封鎖、全土封鎖、さらにバール・レストランまで休業と首相令が厳しくなっていき、旅行を始めた時点では、感染の可能性がないと考えていた学生さんたちも、休校もあって、日本の大学や学生さん本人、ご両親で帰国を決められたのだと、各方面から聞きました。

ありがとうございます。アリスさんもどうかお気をつけて、お体をお大事にお過ごしくださいね。
Commented by milletti_naoko at 2020-03-16 02:06
PochiPochi-2-sさん、特に北イタリアでの感染者数の急激な増加や増える死者数、医療現場の大変そうな様子を、特に高齢の義父母のこともあり、テレビやオンライン新聞で情報を確認して、恐ろしいことだと思い、心配もしているのですが、まだウンブリアは、おそらくは身近に感染した人がいないからか、危機感や心配はあっても、生活そのものはのんびりしているように思います。危機感のない人を国が取り締まってくれるので安心です。今日の昼のニュースで、不要な移動を行ったとして訴えられた人が7千人もいると言っていました。日本では、水面下で感染者や感染源がはっきりしないこと、そして新型コロナウイルスは、少しでも感染者の移動や接触があると感染する確率が高いことから、日本でのゆるやかな規制が、後の感染者数激増につながらないことを願っています。

ありがとうございます。どうか日本でもお気をつけてお過ごしくださいませ。

おそらくはヨーロッパ原産のヒメオドリコソウだと思います。踊子草の花がお宅の庭でも咲いているのですね。
Commented by milletti_naoko at 2020-03-16 02:10
soraさん、ご心配ありがとうございます。ブログの顔の写真は、女性写真展の作者紹介パネルやカレンダー、写真集にプロフィール写真が掲載されていることもあり、その同じ写真を使うことにしたのですが、顔まで思い浮かべていただいてご心配くださるだなんて。

悪いことがずっと続くことはない、わたしも心底そう思います。世界中の為政者の対応と、わたしたち一人ひとりの思慮ある行動で、どうか一刻も早く蔓延を封じ込めることができますように。

ありがとうございます。soraさんもどうかお元気でお過ごしくださいね。
Commented by milletti_naoko at 2020-03-16 02:19
ciao66さん、暗澹としたニュースばかりに目や心を向けず、自然の美しい花や緑などにも目を向けて、またそうした情報も発信していくことが、大切だと思っています。記事がご参考になったと知って、うれしいです。こちらこそありがとうございます。

3メートル以上の距離が必要というデータもあるようですが、まずは物理的にそして実際に開けることができる1メートルの距離を保つことで、感染の可能性をかなり減らせるのではないかと思います。スーパーの店内でも客同士が、恐れもあるのでしょうが、互いに近づきすぎないように留意していました。

ミサも授業も会話も、オンラインでできるのがありがたいですが、やはりずっとうちにこもるのは不便ですし、野山が春と目覚める季節だけに野外に出かけられないのは残念です。けれども、少し許してしまうと羽目を外す人が次々に出て収拾がつかなくなることも容易に予想されるため、皆が責任感を持って家にいることの大切さを思いますし、首相は自身も毎日毎晩全国の状況を把握し今後の最善の対応策を医療関係者や各州の責任者たちなどと話し合い、遅くまで働かねばならず大変だと思うのですが、あくまで考えているのは国民のことだというのが、言葉からも姿勢からも行動からも伝わってきて、安心、信頼できます。

ありがとうございます。どうか世界がこの危機を出来るだけ犠牲者を出さずに乗り越えることができますように!
Commented by mihayashi6 at 2020-03-16 08:03
WhatsApp ワッツアップは世界的ですかず
日本はLINEの人ばかり・・・アメリカの国際結婚した妹との
ビデオ通話などで使用するようになりました。
新型コロナ拡大留まりません・・日本も大変です。
こんな時オンラインでの教室・・いい考えですね。
私は田舎で野菜作りで健康管理です。
   イイネ!  遠い国からありがとう。

      小次郎じじ
Commented by milletti_naoko at 2020-03-16 18:19
小次郎じじさんもワッツアップをお使いなんですね。アメリカに妹さんがいらっしゃるとは、やはり世界は身近に、そして自由に行き来できる世の中になっているんですね。オンラインで授業ができるので助かります。教会も学校も、技術の発達のおかげでこういうときに家庭や一人ひとりに声を届けること、つながることができることがありがたいと言っていました。

鳥たちも花も観察できる緑豊かな土地で野菜づくり。すてきですね。こちらこそコメントをありがとうございます♪
Commented by sunandshadows2020 at 2020-03-17 07:51
ペルージャの感染者が少ないということにホッとしていますが、まだまだ油断は許されませんね。
こちらも漸くイタリアと似たような処置をとる御達しが今朝出たそうです。ベイエリアの6郡にスーパーのショッピング以外の外出が許されないようです。その内砂漠でも同じようなことになるはず、心していますが。
小さな花やねこさんに慰められます。
Commented by milletti_naoko at 2020-03-18 21:44
お転婆シニアさん、まだベイエリアのみが対象なのですね。それだけアメリカ、ベイエリアで感染者が増えてきているのですね。感染を防ぐにはとにかくうちにいること、移動しないことが一番なのだそうで、砂漠に通達が来る前から、人との行き来は、皆さん和気あいあいで難しいでしょうけれども、自粛されておいた方が結局は多くの方の健康を守ることにつながるように思います。こちらでも少しずつ花が咲き始め、ミミがかわいらしいです。
by milletti_naoko | 2020-03-15 08:46 | Covid-19 Italia | Comments(16)