2020年 03月 19日
椿みごとルッカ小村の花の園


10年前からもう何度も、その小村での椿まつりを訪ね、その際には必ず、サンタンドレーア・ディ・コンピトの椿園(Camelieto di Sant'Andrea di Compito)に足を運んで、椿の花を愛でるのを楽しみにしていました。

わたしたちが暮らすペルージャをはじめ、イタリアの多くの地域では、土壌がアルカリ性であるため、酸性土を好む椿やツツジ、アジサイを目にすることがまれです。

そのためか、土壌が酸性でこうした植物が育つ地域、このルッカ県の小村では椿、ラッツィオ州ヴィテルボ県のボルセーナではアジサイが好んで植えられ、それぞれ3月に椿まつり、6月にアジサイ祭りが開催されています。

目にする機会が少ないからこそ、日本を思わせる椿やアジサイが見られるのがうれしくて、昨年はどちらの祭りにも出かけました。

今年は残念ながら、新型コロナウイルス感染拡大のため、3月に予定されていた椿まつり、Mostra Antiche Camelie della Lucchesiaは中止になってしまいました。
春の訪れが近づこうとする今、けれども、椿は色とりどりの美しい花をたくさん咲かせていることでしょう。

そこで今年は、昨年訪ねたときの花の写真を通して、皆さんと共に、椿の花を楽しみたいと思います。

他の花が枯れてしまう冬に美しい花を咲かせる椿は、ヨーロッパでも貴族に愛され、様々な新しい品種がつくられたのだそうです。夫は絞り模様の花や

花びらが幾重もある花が好きで、そういう花ももちろん美しく、実際わたしが昨年購入したのはそういう椿なのですが、

日本で見慣れた色と姿の椿を見ると、とりわけ懐かしくうれしい気持ちになります。

この椿園は訪れるたびに、椿の木々が植わる面積が広くなり、品種もどんどん増えていくので、いつも訪ねるのが楽しみです。

この椿園の椿もまた、山の野の花と同様に花の咲く時期は様々で、同じ3月半ばに出かけても、年によってはまだ花が咲いていなかったり、もう散りかけていたりしています。

花の種類も数も多いので、早く訪ねすぎても、また訪ねるのが遅くなっても、きれいに咲いている花が多いので、ありがたいです。

Pieve e S. Andrea di Compito, Capannori (LU)
椿まつりの会場には、陶器や着物など、日本の工芸品や盆栽の展示もありました。我が家からは片道二百数十キロと遠いため、例年は一泊し、椿の美しい館の訪問やお茶の試飲、茶の文化と歴史の紹介などの催しにも参加しているのですが、去年は日帰りだったために、椿園を訪ね、鉢植えの椿を売る露店を回り、一鉢購入したら、もう帰途につかねばならず、慌ただしかったです。

清らかな小川沿いや民家、訪問可能ないくつかの屋敷にもみごとな椿の木があり、美しい花を楽しむことができますので、機会があれば、ぜひ訪ねてみてください。
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Dear Camellia flowers,
I'm sure that now you are blooming as beautifully as last year.
I hope to see you again next year
in the lovely Camellia garden in Sant'Andrea di Compito.
photos: Pievo e S. Andrea di Compito, Capannori (LU) 3/16/2019
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昨年の記事は、もちろん覚えていますが
こんなに沢山の椿のお写真を掲載されたのは初めてでは?
どの椿も甲乙つけがたい美しさですね~♡
日本では、どこででも眺められる椿ですが、やはり真冬にも咲くその姿に魅せられて、お散歩のときの楽しみのひとつであります(^^♪
でも、こんなに種類を1度に見れるのは椿園ならでは?
お出掛けが出来なくても、昨年の写真で楽しめる椿、素敵なお写真に癒されますね♡
写真で花を愛でるのもまた楽しいですね♪


イエズス会の宣教師が日本から持ち帰った椿が、ヨーロッパで最初の椿なのだそうです。わたしも初めて訪ねたときに、品種の多さに驚きました。