イタリア写真草子 ウンブリア在住、日本語教師のイタリア暮らし・旅・語学だより。

ロザリオの祈りを皆でイタリアに、教皇の言葉を皮切りに19日午後9時から

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 3月19日は、イエスの養父である聖ヨセフ(イタリア語では聖ジュゼッペ、San Giuseppe)を記念する日で、イタリアでは父の日(Festa del papà)でもあります。わたしも夫と共に、義父に父の日のお祝いを言いました。

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19/3/2012

 イタリア国内で新型コロナウイルスの感染が拡大する中、イタリアの司教の発案で、19日の午後9時からフランチェスコ教皇の言葉に続いて、イタリアのために、病に苦しむ人々や、その人々を支える医療関係者、家族などをはじめとするすべての人のために、ロザリオの祈りが行われました。あらかじめ28チャンネル、TV2000で放映されるそのロザリオの祈りに参加するようにと、信者や各家庭への呼びかけがありました。


 わたしも夫と共に、45分余りのロザリオに参加しました。聖ヨセフは家族を守ってくれる聖人でもあり、また自らが先の見えない苦しみを経験したことがあるのだと、フランチェスコ教皇から、この日にロザリオの祈りを行う理由の説明もありました。国や人々が苦しい状況にあるときに、教会でのミサに赴いて参加することができないため、信者にとっても、また司教や神父にとっても、皆が心を合わせてイタリアのために祈ることができる、祈りのために一つになれる大切な機会だったのではないかと思います。

 今夜が最終回だった『ドン・マッテーオ12』の放映が9時25分からで、最初の30分ほどを見逃してしまうのは残念でしたが、大切な祈りの機会に参加することができて、よかったです。

 写真は、2012年3月19日に、ペルージャ郊外の教会で行われたサン・ジュゼッペ祭りに参加したときのものです。この日の晩は、まず写真のサン・ジュゼッペと幼子イエスの像を運んでの行進があり、そのあとに教会でミサが執り行われました。興味のある方は、下記リンク先の記事をご覧ください。

関連記事へのリンク / Link agli articoli correlati
- 聖ジュゼッペの祭りの夜に / Festa di San Giuseppe, Perugia (19/3/2012)
- 篝火で迎える聖ジュゼッペ / Falò di San Giuseppe (19/3/2012)
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- タグ: 新型コロナウイルス イタリア / Tag: Nuovo Coronavirus in Italia

Articolo scritto da Naoko Ishii

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Commented by 3841arischan at 2020-03-20 17:04
なおこさん、今は、国中が外出禁止のイタリアだからこそ、こういうお祈りの機会があるというのは良い事ですね~
こころが落ち着く良い機会だと想像しています(^^♪
日本では、今関西で感染者が少し沢山増えているので、昨日、兵庫と大阪の往き来を不用不急の場合自粛してください!と全国ニュースで言ってました!
いつまで続くのか日本でも不安に過ごしていますm(__)m
お互い、頑張りましょう!
Commented by spacesis at 2020-03-21 00:01 x
ポルトガルのspacesisです。
初めてコメントいたします。
こちらでは毎日イタリアの厳しい状況、状態のニュースが流れています。
本当に気の毒で涙が出てきそうになります。
なおこさんのところは大丈夫ですか?
ポルトガルもついに国家緊急事態宣言がなされ、ほぼ外出禁止です。
北部の一市は封鎖され、感染者数はまだこれから増加するものと思われ、不安にかられます。

わたしはカトリック教徒ではありませんが、どうかこのパンデミックが一日も早く終息しますようにと何かに祈りたい思いでいっぱいです。
どうぞ、くれぐれもお気をつけください。
Commented by yuki0901671 at 2020-03-21 08:38
おはよーございます。
ご家族お元気でお過ごしのことと思います。しばらくの辛抱ですね。イタリア映画では、カソリックの教条の厳しさをテーマにした喜劇などが多くてよく観ました。何百年もの間、地域に浸透した宗教を大事にしていることは良いことだと思います。
日本では土着の信仰は地方を中心に廃れていく運命にあるようです。今年中にはニューヨークに行きたいのですが、ぜひハーレムの教会でゴスペルを聞いてみたいと思っております。
Commented by milletti_naoko at 2020-03-21 22:46
アリスさん、こういうときに皆が心を一つにすることの大切さを思います。ちょうど桜の美しい時期ですが、どうか皆さんが将来と皆の健康のために自粛をされて、日本でも少しでも拡大を防ぐことができますように。ええ、お互いに十分に気をつけて、出来るだけうちで過ごしましょう。
Commented by milletti_naoko at 2020-03-21 23:15
spacesisさん、こんにちは。コメントをありがとうございます。北イタリアの特にベルガモやブレーシャを中心に、感染による死者が増え、医師や看護にあたる方もかなり厳しい状況の中仕事をされていて、今日は北イタリアを助けるためにと全国の医師に呼びかけがあり、300人との募集に2000人もの方が、昼の時点で応募されているそうで、こうした心と勇気ある方たちの存在に励まされます。スペインのお隣、ポルトガルでも感染が拡大しているのですね。やはり皆がうちで過ごすことが、出来るだけ感染と死者を防ぐためにできる一番のことだと思います。わたしもカトリック教徒ではないのですが、義家族が皆信仰心が厚いこともあり、祈る気持ちは同じでロザリオに参加しました。ありがとうございます。spacesisさんもどうかくれぐれもお気をつけてお過ごしくださいね。

わたしはspacesisさんとはすでに何度かコメントの交流があると信じきっていて、いえ、確信していて、今証拠を見つけようと検索してみたものの、まだ見つかっていないのですが、お互いにリンクをお気に入りに登録していて、しかもわたしのブログは「なおこの絵日記」という昔の名前のときに登録していただいているので、ずっとブログのお友達たと勝手に考えておりました。日本語教育関係の記事で、されている活動がすばらしいなあと感じたことが何度かあり、コメントもしたようにぼんやり覚えていたのですが、最初のきっかけはポルトガルつながりで縁のある梨の木さんのブログでのコメントで、お互いに意識しつつ、実はコメントを交わしたことがなかったのかもしれません。梨の木さんとわたしの互いのブログへの初コメントが2013年8月なので(フランス語500時間達成と3冊目終了https://cuoreverde.exblog.jp/20247319/、ポルトガル語https://poirier.exblog.jp/20888353/)、その頃にspacesisさんのブログも訪問したのではないか、そんな気がしたのですが、ひょっとしたらごく短い期間ですが、にほんブログ村ランキング、人気ブログランキングのカテゴリに、日本語や日本語教育を選んだことがあったので、そのときにお互いに意識したのかもしれません。何はともあれ、コメントをいただいてうれしいです。ありがとうございます。
Commented by milletti_naoko at 2020-03-21 23:44
Niku0901さん、今はカトリック教会も、以前に比べればだいぶ柔軟になってきました。それでも世俗化は進み、ミサに日曜日に行かない人も増えてはいるそうですが、一方でクリスマスや復活祭にはいつにも増して教会が人であふれ返り、多くの人にとってやはりカトリックの宗教や慣習、教えが大切なものなのだと改めて感じます。

日本でも地域の信仰や慣習を大切にしている地方はまだ数多くあるようで、どうかそれが続いていってほしいものだと思います。本場のゴスペル、すばらしいでしょうね。
Commented by sunandshadows2020 at 2020-03-22 09:08
イタリアは結構早めに規制したのに関わらず感染者や死者が多いのに驚いています。日本と比べて家族や友人達との体の接触が多いイタリアの所為かなと思ったりもしました。
なおこさんの以前のコメントへの返信でドイツから侵入したウィルスと知ったのも意外に思ったのでした。
何はともあれこちらも状況は刻一刻変わって来ていて見通しがつきません。
お互いに気をつけましょうね。
Commented by milletti_naoko at 2020-03-22 19:51
お転婆シニアさん、わたしもあまりにも感染者が多いことに驚いています。身体の接触で言えば、イタリアも北は南に比べて接触や距離があるのではないかと思うので、やはりロンバルディアは産業や観光の要所であることも大きいのかと思います。こちらでは空気の汚染と感染者数の相関関係に触れるニュースも出ています。

本当にイタリアでもまったく先が見えないのですが、一刻も早い収束を願っています。どうかお互いに気をつけましょう。
by milletti_naoko | 2020-03-20 10:20 | Covid-19 Italia | Comments(8)