2020年 03月 22日
ウンブリア新型コロナウイルス感染関連情報とリンク
鉄道も高速道路も主要路線から外れているウンブリアでは、おそらくはそのおかげもあって、現在は感染者数が少ないのですが、専門家によると、ウンブリアではロンバルディアに比べて感染が10日ほど遅れており、今後も拡大が懸念されるものの、一方では、3月上旬からイタリア全土で実施中の移動制限が功を奏して、感染者の急増が抑えられるだろうということです。(詳しくはこちら)
次のUmbria24新聞記者、イヴァーノ・ポルフィーリのツイート中のリンクから、ウンブリアにおける新型コロナウイルス感染が、最初の感染患者確認からどのように拡大しているか、日々の数字の推移がどうなっているかを、確認することができます。
Oggi 5 morti in più. Aumentano ospedalizzati del 24%. Ma bene casi aumentati 16% (ieri +18% l'altro ieri +35%). Ma soprattutto per la prima volta in assoluto calano le persone in isolamento volontario (-176 su ieri). Tutti i grafici: https://t.co/AusBNDvf2V
— Ivano Porfiri (@irvine76) March 21, 2020
一方、ウンブリア州内の各市町村における感染者数や死亡者数は、以下の表と地図に記されています。
ウンブリア州には、ペルージャ県とテルニ県の2県があります。感染者数はその2県の県庁所在地で最多となっていて、ペルージャで138人、テルニで54人となっています。左手の感染者数を色分けした地図では、感染者数が多い市町村ほど、赤い色が深くなっていて、地方ニュースでよく言及されるのは、ペルージャ、テルニおよび2市に次いで感染者数の多いチッタ・ディ・カステッロ(40人)、オルヴィエート(20人)です。
オルヴィエートでは、2月23日にオルヴィエート・タンゴ・ウィンターが開催され、その際の北イタリアからの参加者が感染源となってしまったとのことです。
ただ、ニュースを聞き、この地図を見てわたしが思ったのは、各市町村の人数にはかなりの開きがあるため、感染者数はもちろん目安になるけれども、住民の数に対しての感染者数こそが、それぞれの市町村での潜在的な感染者数を予測し、感染の恐れを把握するのに役立つのではないかということでした。
そこで、こんなことをしているから就寝時刻が遅くなるのではありますが(現在午前1時を過ぎてしまっています。)、先の地図の市町村の感染者数を、それぞれの住民数で割って1万をかけ、住民1万人あたりの感染者数を計算してみました。ウンブリア州全体においては1万人あたり5.24人だということは地方ニュースでも言っていました。ご覧のように村民が数千人という村もウンブリアには多いのですが、そういう村も、1万人あたりに換算したらという人数を、住民数に対する感染者数の割合が比較できるようにはじき出しています。ちなみに住民数には、2019年1月1日の住民数としてIstatのデータに記載されている数を参考にしています。(リンクはこちら)
1万人に対して8人以上、10人以上の感染者が出ている市町村を、それぞれ赤色、オレンジ色で示しています。住民数に対して感染者数が際立って多いのは、20人を超えるフラッタ・トディーナとポラーノ、次いで、15人に近いバスキ、ヴァルファッブリカ、チッタ・デッラ・ピエーヴェです。
地図を見ると、こうした市町村が一部地域だけではなく、ウンブリア州全域に散らばっていることが分かります。
ウンブリアに暮らすわたしたちも、テレビやオンラインニュースで、主に北イタリアを中心とした感染拡大や死者の多さに驚き心を痛め、今後さらなる移動規制によって感染を食い止めることができることを祈っているのですが、現時点ではウンブリアでは、まだ感染者数も死亡者数も他州に比べて少ない状況で、さらに厳しくなった移動制限に従い、うちにこもって過ごしています。最近では買い物は、主に夫や義弟が、二世代住宅の皆に声をかけて、必要なときにまとめて行くようにしています。わたしも先週、かなりの食料品を買いましたし、サラダ菜や青菜は畑にあるのですが、自分が感染して義父母に移すことがないようにと有給休暇を取った夫が、ビタミンを取ることが大切だと、毎朝イチゴの香りのする果物の搾りたてのジュースを用意してくれるので、新鮮な果物を時々買いに行く必要が生じています。
こういうときだからこそ、できるだけ花など美しい写真や語学情報をと考えていたのですが、ウンブリアの状況について質問を受けることが多いため、最新の情報をまとめてみました。
最後に、現在ウンブリア州では、州内で感染者のいる場所を避けることができるスマートフォンのアプリを開発中であるとのことです。詳細は以下のツイートのリンク先記事をご覧ください。
Covid-19, se ti avvicini a un positivo te lo segnala la app: via a sperimentazione in Umbria https://t.co/9bvxjdad44
— Umbria 24 (@Umbria24) March 21, 2020
参照リンク / Riferimenti web
- regione.umbria.it - Nuovo Coronavirus
- 在イタリア国日本大使館 - イタリアにおける新型コロナウイルス感染関連情報 / Ambasciata del Giappone in Italia - Nuovo Coronavirus in Italia
- Ministero della Salute - Nuovo coronavirus
- Il portale dell'epidemiologia per la sanità pubblica - Coronavirus
当ブログ内の新型コロナウイルス関連記事一覧
- イタリア写真草子 - タグ: 新型コロナウイルス イタリア
現段階では狭い密閉空間でエアロゾルですが
その他の場所では飛沫、接触感染と言われているので
人混みを避けて手洗いを徹底して
色々な所、特に顔を触らないように心がけてくださいね。
お金とか商品を触ったらすぐアルコール除菌か手洗いをしてください。
お写真を拝見する限り人口密度が高いわけでもなさそう
ですから気をつけていれさえすれば大丈夫のような気がします。
なおこさんやご家族の無事を祈っております٩( 'ω' )و頑張れ〜!
日本では、100人を越えているのは、大都市だけで、地方は、数人とか10数人と言う感じですから、凄く沢山の人だと感じます!
勿論、検査の数が違うとは思いますが(?_?;
どうぞ、お気を付けてお過ごし下さいませね!!
手洗い、うがい、が一番予防になると言うことなので、私も、外出すると、
今まで以上に手洗い、うがいを気を付けています(^。^;)
日本では、まだそこまでにはなっていないので、散歩はできるのが幸いなのですが。まだ予断許さない状況のようです。外国のあれこれ対策を拝見すると、日本は生ぬるい対応のような気もして、せめて距離をあけて行列すればいいのにと、感じております。
どうぞ、しばらくはお気を付けてお過ごしください。なんとか5月頃までに終わればいいですね。皆さんが無事に過ごせますように!
AU30GRさんも、どうかくれぐれもお気をつけてお過ごしくださいませ。