2020年 03月 24日
猫と瞑想 外出禁止と夫婦仲 感染情報とのつきあい方
「身体というのは、動くためにつくられているのだから、座ってばかりいないで、少なくとも1時間に5分は、立ち上がって歩くなどして、体を動かす必要がある。」
「睡眠は連続8時間しっかりと取ることが大切で、睡眠は脳にたまった毒素を取り除くことが分かっているので、脳の浄化のためにも重要である。」
「現代では、脳が絶え間なく働きがちで、しかもその任務も複雑で超過気味なので、時に休みを与えることは、体だけではなく脳にとっても大切であり、瞑想はその意味で、疲れた脳を休ませ、活性化させるために必要である。」
気づくとつい机の前に座っている時間が長くなってしまうわたしは、今日の瞑想講座でのディーパク・チョープラの言葉を聞いて、なるほどそうだなあ、もっと体を動かして睡眠時間を取らなければいけないと、改めてそう思いました。絶えずあちこち動き回り、時にゆっくり休み、たっぷり眠るミミに、わたしも倣わなければいけません。
ミミや夕焼けの空の色や花のおかげで、作業の途中でつい立ち上がり、カメラを手に歩いてしまうのは、そうすると、集中力と仕事の効率の点では問題でも、体を動かすきっかけになるという点ではいいかもしれません。目を休ませることにも、気分転換にもなっていることでしょう。
「現代では、仕事でも私生活でも、つい長い間座りこんで、パソコンやテレビや携帯電話の画面を見ることになりがちですが、人間の体というものは、動くためにできているのです。」
数年前にフランス語の問題集を解いていたら、「テレビやパソコンなどの画面を長く見続けるがために、フランス人の平均睡眠時間が短くなってしまった。」という主旨の聴解問題があり、そのときにも、なるほど気をつけなければいけないと思いました。
同じことを夫に言われると、「翻訳や授業の準備、仕事関係のメールのやりとりなど、仕事でもパソコンの前にいなければいけないのだから」と思いもするし、言い返しもしてしまい、最近では、ふだんならパソコンから目を離す機会であるはずの授業まで、パソコンを通じてしなければいけないのでありますが、ディーパクの言葉であれば、素直に耳と心に入ってくるのでありました。まあ、日頃から、夫がうちにいる間はくつろげるようにと、できるだけ掃除やアイロンがけなどを避けているため、「いつもパソコンの前ばかりにいて。」と言われると、「それはあなたがゆっくりできるように、いろいろな家事はあなたがうちにいないときにしているからでしょう。」と反論したくもなるのです。夫がうちにいても、庭や畑で作業をしているときに、掃除やアイロンがけをするのですが、そういうところは夫が見ていないだけだからです。夕方や週末に、夫がとかくどこかへ行きたがるので、そのために仕事のしわ寄せが他の日に行ってしまい、結果として机に向かう時間が長くなってしまうということもあります。でも、「いつも」ではないまでも、「長時間ついパソコンに向かってしまいがち」なのは確かなので、これからはもっと素直に耳を傾けなければいけないようにも思います。
今日までは、新型コロナウイルス感染を避けて、夫が有給休暇を取っていたおかげで、率先して買い物や庭仕事、水やりを引き受けてくれたので、助かりました。ふだんは夫が週末にうちにいても、ミジャーナの改築中のうちでの作業や水やりに忙しいからと、家事はわたしの負担になりがちなのですが、夫もこうしてうちにいると、わたしがうちにいるときも仕事で忙しいのが見て分かったようで、それが今回の移動制限で我が家にもたらされたよい結果の一つです。
昨日受講した瞑想講座では、「『ストレスが肥やしになりバネになる』などということはなく、あらゆるストレスは心身にとって負担になり害を与えるので、ない方がよい。」と言っていたのが印象に残りました。「体じゅうのあらゆる細胞が、ストレスという刺激を感じて負の対応をするため、健康を害するのだ」という説明は、すでにディーパクの著書やHeal Summit Italiaで同様のことを教わっています。「だから、ストレスの原因はできるだけ遠ざけ、ストレスを人や自らに与えそうな習慣や癖も改めた方がいい。テレビのニュースもそうしたストレスの一つだ。」と聞き、やはりそうなのかと思いました。
そこで、最近では1日に地方ニュースと全国ニュースを一度ずつは必ず見るようにしていたのですが、これからは多くともそれぞれ一度だけとし、また食事前に見るのを避けることにしました。わたしたちの心の健康は、やはり目にするもの、耳にすることに大きく影響を受けるのであって、感染情報についてはニュースを知っておくべきではあるけれども、そればかり目にしていては心が病んでしまい、かえって免疫が下がってしまってよくないということは、自分でも以前から感じていて、新型コロナウイルスにはあえて言及しない記事を多く書くようにしているのは、わたし自身、そして記事を目にされる方すべての心身の健康を思ってのことでもあります。イタリアで初めての感染者が出始めた頃に、「毎日すべてのニュースが新型コロナウイルス感染のイタリアでの拡大の恐れや中国での感染の様子で始まり、しかもその報道時間が長いと、市民が恐怖心や差別・偏見を抱いてしまう」という懸念が、ニュースで語られていました。今は、実際に北イタリアで、ようやく増加が収まりを見せるようになったかもしれないとは言え、多くの感染者や亡くなる方が出ているような状況であるからこそ、わたしとしては、そういう情報はできるだけニュースに任せて、ブログの記事には関心のある人が情報を得られるリンクを添えておいて、他の心が落ち着くような、明るくなるような話題や写真を紹介できればと、ブログにおいても、フェイスブックやツイッターなどのSNSにおいても心がけています。
広大な砂漠にある刑務所に二人の囚人が長い間収容されていたという話を、遠い昔に読んだことがあります。ようやく刑務所を出られるというときに、確か一人は朗らかだったのに、もう一人はひどく暗い顔をしていた(あるいは一人は健康で、もう一人は病気だった)ので、それを不思議に思った人が二人に尋ねてみたところ、格子窓から、前者は常に空を、後者は常に砂漠を見ていたのだった、そういう話だったように覚えています。
負の感情を多く引き起こす映像や情報ばかりを過多に取り込むと、精神に負担となり、身体にも悪い影響をもたらすとわたしも思うのです。『ライフ・イズ・ビューティフル』で、ロベルト・ベニンニ演ずる父親が共にアウシュヴィッツの強制収容所に収容された幼い息子に、「これはゲームなんだ」と言い聞かせ、そう信じ込ませるべく演ずるのは、そういう精神的苦しみを子供に負わせないためでした。感染拡大を防ぐために、そして、どう行動するべきかを知るために、情報を得ることは確かに必要ですが、幸いまだそれほど感染の広がっていない地域に住むわたしが、そういうニュースばかりを追い、そういう情報ばかりでツイッターやフェイスブックなどを埋め尽くしてしまってはいけないと思うのです。
というわけで、情報が必要なときにはお知らせしていきたいと思うものの、これからもできるだけ、美しい花や風景などを、こういうときだからこそ、ブログでもツイッターでも放置しがちのインスタグラムでも、お伝えしていきたいと考えています。今日の昼のニュースの時点では、ウンブリアでの感染者数はまだ増加しているけれども、その増加曲線がゆるやかになったことを伝えていました。
今受講中の21日間オンライン瞑想講座はイタリア語版なのですが、3月30日月曜日からは、同じ主題のフランス語版瞑想講座が始まり、上のFB投稿中のリンクから受講登録をすることができます。わたしはフランス語は、長い間さぼっていることもあって聞き取りにかなり苦労するのですが、ディーパクのこの無料オンライン講座は、まずディーパク・チョープラ自身の英語による説明があって、穏やかにゆっくり話すので聞き取りやすいその英語のあとに、イタリア語やフランス語による訳が続くため、何とか受講することが可能です。イタリア語版ではすでに2日分聞き逃してしまっていることもあり、フランス語再学習のきっかけとなることも願いつつ、受講したいと考えています。
なお、最近終わった英語版講座については、毎日メールで送られてくる、その日の教えの要約やマントラなどをノートに書き写していたのですが、イタリア語版については時間が取れず、書き写したのは最初の1日だけです。イタリア語版はイタリア語訳が入って長くなる上に、プージャ・クリスティーナによる解説が加わって受講時間が1日に合計約40分となってしまい、約20分で終わる英語版に比べて、時間が取られるからでもあり、夫が毎日うちにいるという状況のためでもあります。わたし一人なら、うちで食べる昼食は適当に済ませるのですが、夫がいるとなると、昼食の準備にもずっと時間がかかってしまうのですが、今の方がきちんとした食事を、きちんと食卓で取れるので、ありがたいとも言えます。
ペルージャでは、昨日から激しい北風が吹き続け、きれいに咲いたスモモの花を写そうと思うのに、枝が揺れ動いていました。
冷たく厳しい北風に、今朝は最低気温が1度で、午後2時過ぎに3度と、急激に気温が下がりました。明朝は−3度まで気温が下がるとする天気予報もあります。
庭や畑、野山でようやく春の装いを見せ始めた花や緑が、どうかこの寒さに持ちこたえてくれますように。
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"Dovremmo muoverci, riposarci e dormire bene
per avere più energia." dice Deepak Chopra e
allora è bravissima la nostra gatta Mimi!
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関連記事へのリンク
- 画面見ないで睡眠取ろう、フランス語問題集3か月ぶり (2014/3/12)
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- イタリア写真草子 - タグ: 新型コロナウイルス イタリア
夫との会話でも ついいらぬ反論をしたりしてお互いに
それを自覚しているので 言った後 二人で苦笑しています。
二人とも元気で暮らせているのを
何よりもありがたく思わないといけないなあと思います。
美しい花や可愛い動物 イタリアの美しい風景を
たくさんアップしてくださいね。
カリフォルニアではShelter in Placeと呼んでいますが要するに外出しないことで感染を防ぎましょうと言うことですね。
自転車も夫婦二人きりで乗りますが、こんな時独身の友人達は寂しいと言っています。集合住宅なので、そんな独身の人たちを訪問して間隔を置きながら少しおしゃべりなどして気分を紛らわせています。
ありがとうございます♪
独身のお友だちの寂しさ、こういうときですから、もし自分だったらと、よく分かるように思います。お二人ともお優しいですね。