2020年 03月 28日
希望のうたとウンブリア風光、Francesco - Il Musical
Quando scende il sole
太陽が沈んで、
e tutto si fa nero,
すっかり闇に包まれたら、
solleva gli occhi al cielo.
目を空に向けてごらん。
Ecco c'è la luna
空には月が昇り、
e bianca la collina,
丘は白く照らされている。
la luce tornerà.
日の光もやがて戻ってくる。
Cerca nella neve e nella nebbia
雪の中、霧の中を探して
trova la fogliolina nuova.
若葉を見つけてごらん。
Aspetta primavera
春を待つんだ。
e pensa già alla vita, al sole che verrà.
命と戻ってくる太陽のことを思おうよ。
- Da “Francesco – Il Musical”, Musica Benoit Jutras, Testo Vincenzo Cerami
〜 『フランチェスコ - ミュージカル』より
1999年の夏休み直前、当時教えていた日本の高校の先輩に、夏休みの予定を聞かれて、突然アイルランドに行こうと思い立ちました。『風と共に去りぬ』の続編、『Scarlett』を、確かその年の正月休みに原語で読んで夢中になり、眠りもせずに読破して、アイルランド文化に魅かれたのが、アイルランドに行きたいと考えた理由だと思います。だれかを旅に誘うにも、宿を探すにも夏休みがあまりにも目前に迫っていたので、英語学校に通って、ホームステイをし、学校で知り合った友達とアイルランドを訪ねようと考えました。8月に2週間通ったダブリンの英語学校は、クラスも学校も過半数がイタリアの若者たちでした。上級クラスのサルデーニャ、ミラノ出身の3人のイタリアの若者たちは、自分たちだけでいると、イタリア語を話してしまうと思ったからでしょうか、昼食も午後の外出も晩のパブでのおしゃべりも、週末の学校旅行も、いつもイタリアから来た他のクラスの生徒たちとばかりではなく、日本・ポーランド・スペイン出身だったわたしたち他国出身の生徒たちも積極的に誘ってくれたので、かなり長い時間を皆で共有しました。
その結果、アイルランド文化に魅かれてアイルランドを訪ねたのに、旅行からはイタリアとイタリア人、イタリア文化に興味と魅力を感じて帰り、さっそくイタリア語の勉強を始めました。翌2000年夏には初めてイタリアを訪ね、3日間自分でローマを訪ねたあと、英語での現地発着ツアー、Simply Italyで、世界7か国から参加する約50名の他の旅行者と共に、バスでイタリアをめぐりました。そのツアーで初めてアッシジを訪ねた晩に、希望者は聖フランチェスコの人生を語るミュージカルを、10ユーロで鑑賞できると聞いて、ミュージカルが好きで、かつアッシジの聖フランチェスコには、以前から渡辺和子さんの著作を通じて関心を持っていた私は、すぐに見に行くことに決めました。この記事でご紹介したのは、そのミュージカル、『Francesco - Il Musical』の主題歌であり、ミュージカルでも、そして、上に埋め込んだYouTubeの映像でも、最初に歌われる歌です。ミュージカルも歌もすばらしいので、観劇後すぐに、列に並んでCDを購入しました。
心に希望と元気を吹き込んでくれるこの歌を、以前から時々ドライブ中に、そして我が家で聞いているのですが、今日この頃は、聞く回数が増えました。以前にも、イタリア語学習メルマガやこのブログの記事でご紹介しているのですが、今回は歌詞に添ったウンブリアの風景写真と共にお届けします。皆さんの心に、お宅にどうか、希望と美しい風景、音楽を。
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"Quando scende il sole e tutto si fa nero, solleva gli occhi al cielo.
Ecco c'è la luna e bianca la collina, la luce tornerà."
"Cerca nella neve e nella nebbia trova la fogliolina nuova.
Aspetta primavera e pensa già alla vita, al sole che verrà."
- Da "Francesco - Il Musical", il teatro bellissimo che ho visto ad Assisi
nella mia prima notte in Umbria nell'estate 2000.
Con le foto del Lago Trasimeno, del Monte Tezio e di Perugia.
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アイルランドに行かれたのですか。私もダブリンに行きたいですね。私の従兄は大学を卒業してヨーロッパからアメリカに渡り結婚して永住権で住んでいます。縁とはそういうものだと思います。もうひとりの従兄はイタリアに留学していたとき、ビエンナーレでローマ市長賞をもらいました。
友人はミラノに留学したのち靴のデザイナーになりました。外国との縁を持つ人って多いんですね。
伝わってきました。
そうですか、
なおこさんには、そんな歴史があったのですね
YouTubeの映像も見せて頂きました。
心に希望と元気は、いつも必要なことですよね。
外出を控えなければならない今はなおさらのことです。
どうぞ、ご自愛くださいね。
こういうときだからこそ、空を見上げて、朝や光は必ず戻ってくることを思う必要があるのではないかと思います。
ありがとうございます。はるさんもどうかお気をつけて、お体を大切にお過ごしくださいね。
以前から大好きな歌なのですが、今は聴きたい気持ち、多くの方に知っていただきたい気持ちがさらに増して、何度目かの紹介になりもしますので、歌の内容がより伝わるようにと写真を選ぶのに実はかなり時間がかかってしまいました。それだけに、コメントとてもうれしいです♪
13日もまたさらに延長しなくてはいけないのではないかと早く言われています。まずは命と健康が何より。どうか早く収束しますように。