2020年 03月 30日
蜂と男はたらき猫の眠る春、外出禁止で庭・畑めぐり


10周するのかと思いつつ、速足で歩く夫の後にひたすらついて歩き、7周してから、ようやく好きなように歩き、立ち止まって写真を撮ってもいいよと、お許しが出たので撮影したのがこの写真です。
午後4時以降は花粉の飛散が収まるとどこかで読んだので、念のため午後4時半頃から歩き始めたために、歩き終わった頃には、太陽が丘の向こうに姿を消してしまっていました。

そうやって、わたしたちが家の周りを歩いている間じゅう、ミミは気持ちよさそうに、義父母宅の窓の外で眠っていました。

今日は久しぶりに朝から快晴でした。と言っても、外出はできず、参列できるミサはイタリアでは禁じられています。夫はテレビでミサの中継を見るという形で参列をし、わたしはその間に洗濯をしたり、昼食のしたくをしたりしました。
新型コロナウイルスに感染して亡くなるのは高齢者が多く、同居していない高齢者に家族が会いに行くことも、その愛情が大切な家族の命を脅かすことになりかねないからと、首相令で禁じられていて、警察などに止められて発覚すれば処罰の対象になります。わたしたちの暮らす二世代住宅では、1階に義父母、2階にわたしたち、3階に義弟夫婦が住んでいます。同じ建物内に住んでいるので、警察にとがめられる恐れはないのですが、わたしたちは買い物や仕事で外出するため感染の可能性があるので、高齢の義父母に万一移っては大変と、恒例の日曜の大家族での昼食は、トーディに住む義弟夫婦や姪たちが来られないのはもちろんのこと、同じ建物内に暮らすわたしたちも共に集うことなく、3夫婦がそれぞれ別々に食事をしています。

今日も夕方、午後5時過ぎから、うちの庭と畑を歩くことにしました。今日から夏時間になったので、まだ日が高く、ミツバチたちが忙しそうに働いていました。

ミミは、相変わらず、日のあたりのいいところを選んで、ぐっすりと眠っています。影が描き出す模様もおもしろいなと思いながら、まずは1枚撮影しました。

今日の午後は、夫が義父に養蜂の作業に駆り出されたため、わたし一人で歩きました。養蜂にいそしむ二人を撮影しようとしたら、蜂に刺されたら大変だから近づかないようにと注意されたので、遠くからズームを使って撮りました。鬼隊長がいないので、最初から好きなところで立ち止まっては写しながら回ります。

まだ日は高く、暖かかったのですが、鶏たちは自主的に鶏小屋の中に入っていっていました。

ルーコラの花は、今も花盛りです。

梨の花のおしべの桃色が、きれいだなあと見るたびに思います。

ミミは相変わらず気持ちよさそうに眠っています。

桜の下を歩いて畑へと階段を降りていきます。

養蜂作業を終えた義父と夫が水やりをしているので、義父との距離を保てるように、畑の道を選んで歩きます。

丘の向こうに沈もうとする夕日が、梨の花に柔らかく、けれどもまぶしい光を投げかけています。

天気がいいからか、昨夕には同じ時間に閉じてしまっていたヒナギクの花が、今日はまだ開いていました。

そうして、わたしが7周する間、ミミはずっと気持ちよさそうに眠り続けていました。いったいどんな夢を見ていたのでしょうか。
***********************************************************************************
Passeggiata nell'orto e nel giardino,
7-8 giri ieri e oggi, lavorano le api e i maschi di casa,
cammino io e tutto il tempo dorme la gatta Mimi.
Ora stanno fiorendo anche i ciliegi.
***********************************************************************************
当ブログ内の新型コロナウイルス関連記事一覧
- イタリア写真草子 - タグ: 新型コロナウイルス イタリア


こちらは午前9時です。私の住む千葉県も集団感染が発生しました。コロナの足音がひたひたと感じます。
お庭いいですね。相当広そうです。四季の花々に囲まれて羨ましい環境ですね。猫の様子で穏やかな環境なのが分かります。イタリアも亭主関白社会なのですか。日本と似ているようですね。
立派なオリーブの木がたくさんあるんですね!
椿も咲いて桜も咲いて梨の花も咲くなんて
楽園のようですね〜♪
私の実家が梨の産地にあるんですが梨の花も
桜に劣らず白くて綺麗ですよね。
桜が散った後に咲いていた記憶があります。
同時に見られるなんてなんだか不思議〜!
素敵な花の写真に心癒されました╰(*´︶`*)╯♡
我が家も似たような感じです。
お義父さま、養蜂なさっているんですね、羨ましいです。
アメリカでは蜜蜂がだいぶ減って来ているので普通の民家でもそのような箱を置くようになりましたが、素人には難しいようです。ローズマリーの花でしょうか薄いピンクが爽やかですね。

かかるのでしょう?
若い人はコロナの症状が出にくいので
家族と言えども 一緒に食事したりするのは不安ですね。
養蜂もされてるのですね。
蜂蜜も自家製なんですね。
亭主関白というわけではないのですが、運動や山歩きは慣れた夫が仕切ることが多いです。
ご実家が梨の産地なんですね。花もきれいですし、日本の梨はおいしいですよね。我が家の桜の中には、まだつぼみしかない木もありますので、桜も品種や植わっている場所によって咲く時期が違うのではないかと思います。花の写真を喜んでくださったと知って、うれしいです♪
無症状の人が多いのにそれでも伝染はするというところが、この新型コロナウイルスの厄介で感染があっという間に拡大してしまう原因だと思います。
たまたま木の樽の中に住みついた蜂がきっかけで始まった養蜂ですが、次々に蜂が増えて、おいしい自家製のハチミツが食べられるようになり、ありがたいことです。

Virgilioって、英語ではVergilだったんですね。『農耕詩』、ラテン文学の授業の課題図書で読んだのですが、ウェルギリウス(ヴィルジーリオとは別人に響きますね)ダンテの地獄での導き役でもありますよね。最近コメント交流のなかだちを『神曲』が務めてくれているような。