イタリア写真草子 ウンブリア在住、日本語教師のイタリア暮らし・旅・語学だより。

枝の主日 ミサとフランチェスコ教皇の言葉、ローマ サン・ピエトロ大聖堂

 教会での信者が集うミサが禁止されるという非常事態の中、枝の主日(Domenica delle Palme)であった今日は、フランチェスコ教皇自らが、朝11時からバチカンのサン・ピエトロ大聖堂でのミサを司り、その様子が日本のNHKに相当するイタリアのテレビ局、Raiで生中継で放映されました。

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Basilica di San Pietro, Roma 22/10/2011

 枝の主日のミサでは、最後の晩餐前から主の受難、十字架でのイエスの死までを語る聖書のかなり長い聖句が読まれます。


 ミサの説教で、フランチェスコ教皇が、イエスがいかに信じていた人々に裏切られたか、そして見捨てられたかを強調したあとで、「前には闇ばかりで先が見えない、皆から裏切られて見捨てられたと感じる、そういう辛く苦しい思いと定めを、主も自らが私たちのために経験されたのです。ですから、打開策が見つからず、裏切られ見捨てられた、そういうとき、主はすぐそばにいてくださるのです。悲嘆にくれるわたしたちに寄り添い続けられるように、その苦難すべてを自ら体験されたのです。」と伝えていたのが、中でも心に響きました。

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 今日のウンブリア地方ニュースでは、ペルージャ、スポレート、テルニなど、ウンブリア州内各地の教会でも、枝の主日のミサが行われた様子が放映され、そして、インターネットでの生中継を通じて、多くの人々がそうしたミサに参加していたことが伝えられていました。

 枝の主日のミサでは、例年ミサの前に祝福されたオリーブの枝を受け取り、そのミサの後、うちに持ち帰ったオリーブの枝を、各部屋に飾ります。

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Madonna col bambino, Don Nello Palloni 1/4/2012

 テレビでミサの放映が始まる前に、「オリーブの枝をいくつか取っておいたら、テレビを通じて祝福が受けられるかもしれないけれど、だったらあらかじめ、枝を準備しておくようにという指示があるはずよね。」と夫に言ったら、そのすぐあとに庭に出て、切り取ったオリーブの枝を数本抱えて戻ってきて、テレビの前に置いていました。

 わたしは、ミサが始まってからテレビの前に立ったので見ていないのですが、夫によるとミサの前に、オリーブを祝福していたそうです。ミサが終わってすぐに、夫はさっそく、テレビ放送を通じて祝福を受けたオリーブの枝を、昨年の枝と交換していました。ミサの解説者が、「灰の水曜日に使う灰は、前年に祝福されたオリーブの枝を燃やしたものなのです。」と説明しているのを聞いて、初めてそうと知り、興味深かったです。

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Basilica di Santa Maria degli Angeli, Assisi (PG) 17/4/2011

 参考までに、2011年の枝の主日に、アッシジ郊外のサンタ・マリーア・デッリ・アンジェリ教会の前で、祝福されたオリーブの枝を受け取ったときの写真を添えておきます。

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 このときちょうど、オリーブの枝を手に行進する人々が、教会に戻り、

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中へと入って行くところでした。

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 2011年4月は、夫が友人たちと共に、ラッツィオ州のポッジョ・ブストーネからアッシジまで、聖フランチェスコの足跡をたどって、歩いて巡礼をしました。わたしは仕事で参加できなかったのですが、巡礼の最終日だった土曜日に、皆がスペッロからスバージオ山を越えてアッシジまで約25km歩いたとき、スペッロからアッシジまで、わたしも共に歩きました。

  歩いてアッシジの巡礼宿に到着したその翌日、サンタ・マリーア・デッリ・アンジェリ教会まで歩いて行ったら、ちょうど枝の主日だったので、祝福されたオリーブの枝を受け取り、行進を見ることができたのです。

  歌手としても活躍する修道士、フラ・アレッサンドロ(Fra Alessandro)は、かつて夫が属していた合唱団で歌っていたことがあります。この日はこのあと、リミニから来た友人たちとわたしたちに、修道院を案内して、心に残るすばらしい話をしてくれました。

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Perugia 5/4/2020

 枝の主日ということで、今日の散歩中に撮影した庭のオリーブの枝と葉の写真を添えておきます。夕日の光に輝く様子を撮影したかったのですが、それをねらって撮った写真は、光が強すぎるので、

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 日の光にきらめくスモモの花の手前にあるオリーブを写した写真を載せてみました。

  ちなみに、バチカンのサン・ピエトロ大聖堂の写真は、2011年10月に、ラッツィオ州のリエーティからローマまで、約125kmの道のりを聖フランチェスコの足跡を追う巡礼路、Via di Romaを歩いて、目的地だったサン・ピエトロ広場に到着した翌日に、大聖堂内部を訪ねたときに撮影したものです。

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Articolo scritto da Naoko Ishii

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by milletti_naoko | 2020-04-06 08:46 | Feste & eventi