2020年 04月 16日
湖も恋の色カンムリカイツブリ、トラジメーノ湖
仲むつまじい2羽のその恋の色、愛の色に、空もトラジメーノ湖も染まったようで、とてもきれいでした。
この日、2015年3月21日土曜日は春分の日で、ラッツィオ州ボマルツォの怪物公園を訪ねました。雲の多い日で、帰り道に湖畔の村、サンタルカンジェロに寄ったときには、もう夕日が傾きかけていました。
湖に突き出した桟橋の先端まで歩いていくと、2羽並んで進んでいくカンムリカイツブリがいます。
太陽は、厚い雲の層の中へと沈んでしまったのですが、その夕日に、空と湖が茜色に染まりました。
まずはいっしょに、美しい茜色の光が差す方向を見やったあとで、カンムリカイツブリたちが、互いにに見つめ合うところを撮影したのが、冒頭の写真です。
見つめ合っていないときには、同じ方向を見やっていました。
そうして、桟橋から恋する水鳥たちを見守っていたわたしたちの方をしばらく見てから、
岸辺の方へと泳いで行きました。
周囲で別の水鳥たちが、餌を探してかうろうろしていたのですが、それはまったく意に介していないようでした。
日が地平線の向こうに沈む頃に、西の空がひときわ明るくなり、その空がそのまま湖面に映っています。
北東の空は一足先に暗くなり、木の影が湖面に揺れています。
燃えるような地平線近くの空とまだ裸の木々が湖に落とす影が、印象派の描く絵のようです。
この木々が並ぶのはキャンプ場がある岬の岸辺です。夕日の放つ紅の光を浴びた雲も、その光と共に、水面に映っています。
今になって、この5年前の夕景をご紹介するのは、イタリア時間の今日、4月15日に、イタリア語学習メルマガ第40号(2)をこのブログに掲載するにあたって、よさそうな写真を探していたら見つかった夕焼け空と木々の水鏡の写真に一目惚れしたからです。この日とその後に書いた記事を確認すると、この日の湖での夕景については、冒頭の写真1枚だけしか取り上げていないようです。
今ちょうどうちの外に出かけられない状況でもあり、せっかくなので、このとびきりの夕景をじっくりとご紹介することにしました。
湖を去る前、最後に撮影したのが、この1枚です。まるでポーズを取ったように、よく似た猫が並んで写っていて、おもしろいなあと思いました。
今わたしが使っているカメラは、Canon PowerShot G7Xで、夜景に強いことが決め手で購入しました。その点では満足しているのですが、光学ズームで拡大できるのは4.2倍までです。一方、このとき、2015年3月に使っていたのはCanon PowerShot SX260 HSで、光学20倍ズームがついていたので、望遠レンズを使った一眼レフよる撮影とは比になりませんが、遠い距離だったにも関わらず、カンムリカイツブリたちの姿が分かるように撮影できました。SX260には、買ったらたまたまGPSがついていました。古い写真を見たり、その中から目指す写真を探したりするときに、SX260で撮った写真は、撮影場所がすぐに特定できる上に、グーグルフォトでは地名で検索して見つけられるので、今になって、GPSはあると何かと便利だったなと思っています。
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Svassi innamorati sull'acqua del Trasimeno
che riflette i colori dei loro cuori e del tramonto.
Come nei dipinti impressionisti il riflesso degli alberi e del cielo,
simpatici e simmetrici i due gatti che ci guardano.
Sant'Arcangelo sul Trasimeno, Magione (PG) 21/3/2015
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穏やかな小波に揺れて背景の夕陽色といいロマンチックです。
お尻をくっつけあって、これは猫さん式愛情表現?
この猫たち、まるで絵に描いたようなポーズを2匹で取っていました。お尻をくっつけあうなんて、珍しいような。