イタリア写真草子 ウンブリア在住、日本語教師のイタリア暮らし・旅・語学だより。

今もきっと野の花彩るラヴェルナの森

 昨年は4月21日日曜日が復活祭でした。その翌日、22日月曜日は、イタリアでは国民の休日だったので、聖フランチェスコが聖痕を受けた聖地、ラヴェルナ(La Verna)を、いつものようにラ・ベッチャから、岩壁を取り囲む聖なる森(Foreste Sacre)を通って、訪ねました。

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Fiori di epatica, Chiusi della Verna (AR) 22/4/2019

 そのときに、ミスミソウ(雪割草、学名 Hepatica nobilis)が、思いがけずたくさん咲いていて、しかもピンクや藤色など、色とりどりの花があることに驚いたということについては、すでに昨年、このブログの記事に書いています。

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 また、この茎の長い黄色い花をたくさん見かけたけれども、名前が特定できないことや、

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学名は、Anemone nemorosa、イタリア語名が、anemone dei boschi、直訳すると「森のアネモネ」のかわいらしい花が咲いていたことについても、また別の記事に書きました。

 けれども、実は、この日のラヴェルナの森には、

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4月のイタリア中部の山ではよく見かけるスミレ(violetta)や、

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プリムラ(primula)

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プルモナリア(polmonaria)をはじめとして、

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野の花が他にもたくさん咲いていました。

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 去年4月21日に、森のあちこちに、場所によっては一面に咲いていたのが、こちらの白い花です。閉じたつぼみも、ほんのりとピンク色をしていて、かわいらしいです。

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 ブナの森のさらに奥深くに入ると、このクリーム色の花も、時々見かけました。

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 一方、マツユキソウ(biancaneve)は、最後の花が、かろうじて残っているようでした。

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 復活祭の翌日だったので、朝うちを出る前に、まだ残っていた復活祭のパンでパニーノを作り、昼食は、森の中でそのパニーノを食べました。

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 今、昨年の写真と撮影時刻を見ると、十字架の立つ高みにあるラヴェルナの修道院に着いたあとは、ほぼすどおりして、車を置いていた駐車場に戻ろうと、すぐに坂道を下ったようです。

 わたしたちは、毎年何度もラヴェルナを訪ねている上に、復活祭の翌日で参詣する人が多かったため、そして、ミサの最中で教会に入れなかったためではないかと思います。

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 ブナの森は日があまり差し込まないので、花はほとんど咲いていないだろうと思っていたのに、たくさんの花が咲いていたので、驚きました。

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 そして、うれしかったです。

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 今日ご紹介した花たちを、昨年記事に載せなかったのは、スミレとプリムラについては、この2日前に歩いたフィオンキ山の記事に、すでに写真を掲載していたため、そして、他の花については、まずは名前を調べて、花の名前が分かってから書こうと思ううちに、時が過ぎてしまい、結局この花たちの記事が書けずじまいになったためではないかと思います。

 ウンブリアの南にあるフィオンキ山でも、トスカーナのラヴェルナの森でも、今年もきっと昨年と同じように、野の花たちが、あちこちで美しい花を咲かせていることでしょう。この春は、残念ながら、少なくとも5月3日までは山を訪ねて花に出会うことができませんが、いつかまた山や花を見られる日を楽しみに、今はじっとうちで過ごし、せめてはと、このブログを、野の花でいっぱいにしたいと、今夜は切にそう思いました。

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Il 22 aprile 2019
tanti fiori di epatica, violetta, primula nel bosco della Verna.

Le Foreste Sacre saranno fiorite anche oggi e
avremo i fiori nel cuore :-)
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関連記事へのリンク / Link agli articoli correlati
- ミスミソウ撮ろうと崖をよじ登る、ラヴェルナ / Hepatica nobilis, tanti fiori nelle Foreste Sacre (22/4/2019)
- 山で見かけた花の名なあに / Fiori nei boschi e sui monti (22/4/2019)
- 野の花彩るフィオンキ山、スポレート / Monte Fionchi in fiore (20/4/2019)

Articolo scritto da Naoko Ishii

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Commented by sunandshadows2020 at 2020-04-23 04:04
ブログを拝見して3.11の後に作曲された『花は咲く』を思い出しました。美しく、健気で、優しい山野草、今年はなおこさんご夫婦、またそのほかのハイキングの方達も行くことはできませんが、岩陰で木陰でひっそりと咲いていることでしょう。そんなことを思うだけでも楽しいですね。
来年は実際に山野草を見られますように!
Commented by turubei33 at 2020-04-23 10:20
ミスミソウ そちらでも自生するのですね
こちらは日本海側沿岸の低山が自生地として有名です。
キンポウゲ科のアネモネ属は特に興味をそそられますが
ネモローサというのは森という意味だったのですか、
それからオドリコソウや金梅に似たもの・・・
ラヴェルナの森の春は色々な花に出会えるのですね
現地を是非歩いて見たくなりました。
Commented by kinbe-hi at 2020-04-23 14:55
沢山の種類の花々が咲いているのですね。

プルモナリアが野に咲いているのはびっくりです。
もともと野の花だったんでしょうか?

こんな奇麗に咲いている花たちを見に行くことが
できるのに・・・できないとは悲しいですね。
Commented by milletti_naoko at 2020-04-23 18:03
お転婆シニアさん、ありがとうございます。野の花は雨や太陽に育まれて、風が運んだ種から育つので、本当に健気で、そして美しいですよね。アルプスやカステッルッチョ、グラン・サッソなど、標高のとびきり高い山は夏にもきれいな野の花がたくさん咲いているので、せめてその頃には収まっていてほしいと願っています。
Commented by milletti_naoko at 2020-04-23 19:31
蔓兵衛さん、日本では自生地としてそういう土地が知られているんですね。わたしがイタリアで見たと記憶しているのは、ウンブリアやトスカーナの、イタリア半島の中では内陸部、東のアドリア海からも西のティレニア海からも遠い標高千メートルほどの山の中腹です。

「森」はboscoで、イタリア語名anemone di boschiの直訳として「森のアネモネ」と書いたのですが、書き方が紛らわしかったようですね、すみません。

ありがとうございます。蔓兵衛さんが書いてくださっている花の名を検索の際に使い、花の図鑑たちも再び引っ張り出して、また時間のあるときに名前を調べてみようと思います。

3月初めに夫が一人で歩いたときには、マツユキソウがたくさん咲いていたそうです。蔓兵衛さんがいつかこちらに来て実際に歩いて花をご覧になれる、早くそういう日が来ますように。
Commented by milletti_naoko at 2020-04-23 23:00
はなこさん、こちらではプルモナリアは、葉の形や模様が肺に似ていることから、古くから薬用、主に肺の病に効くとされて使われていた植物なので、そう、昔からある野の花です。

いつかまた見られる日が来ることを楽しみに、今は責任を持ってうちで過ごしています♪
Commented at 2020-04-25 05:47
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by milletti_naoko at 2020-04-27 01:05
鍵コメントの方、ありがとうございます。そうなんです。蔵出しどころか、古代遺跡のように発掘しなければいけない膨大な量の写真の中に、まだ記事にしていない旅行や花などの写真がたくさんあるのですが、探すのと、記事にしているかどうかの確認に時間がかかるので、どうなりますことやら。直後ではなく、しばらくして時間があるときに記事にすることも多いので、だぶらないようにしたいとは思うのです。

そうなんですね。イタリアでは、わたしが見かけるのは、もっぱらこういう色であるように思います。今も我が家の畑のあちこちに咲いているんですよ。

色と言い、一つひとつの花の風情と言い、確かにそういうふうに見えますね! すてきなお言葉をありがとうございます♪
by milletti_naoko | 2020-04-22 08:05 | Fiori Piante Animali | Trackback | Comments(8)