2020年 05月 12日
牛たちに見つめられ昼食フィオンキ山、スポレート
写真のほぼ中央、奥に見えるのが目指すフィオンキ山(Monte Fionchi、1337m)で、道案内にはここからの所要時間が1時間半と書かれています。
前半は、時々山道を登るものの、平坦でなだらかな道がずっと続くので、久しぶりの登山で少しずつ体や足を慣らしていくにもうってつけです。
時々足を止めて、花を見たり写真に撮ったりしながら歩いて、約50分後には、フィオンキ山が近づいて、大きく見えてきました。
登山道から見ると、山の右半分が木々に隠れるために、フィオンキ山がきれいな三角をした山のように見えるのですが、道から逸れて少し右に歩くと、実はこんなふうに尾根の長い山であることが分かります。横に長いフィオンキ山の左手に伸びる道をさらに進み、
1時半過ぎに、これから山頂までの登り道が始まるというところまでやって来ました。
そこで、長い登りが始まる前に、見晴らしのいいこの場所で昼食を食べることにして、復活祭のパン(Torta di Pasqua)を食べました。この角度からは三角形に見えるフィオンキ山の
右手にはトーディ方面、さらにその向こうにはトスカーナ州の青い山が連なり、
左を見やると、奥の方にウンブリア州やラッツィオ州の山が青く見えます。
そうして、私たちが腰を下ろした場所のすぐ近くに、ワスレナグサの花も咲いていました。
どういうわけか、わたしたちがここで食べようと決めて、まずは眺めを楽しんだり、花を愛でたりしていたときから、この親子連れの2頭の牛たちが、ずっとわたしたちを見つめていました。
頭を草に近づけて食べる気配もなく、どこかに行く気配もなく、わたしたちが昼食を食べ始めてからも、こちらをじっと見ているのです。
食後のおやつにと、夫がティラミス作りで使ったパヴェジーニのビスケットの残りを持って来てくれていたので、のんびりそのビスケットを食べている間も、2頭はわたしたちを見つめていました。
一方他の牛たちは、山のてっぺん近くの右手にいて、
写真の一部を切り取って拡大するとさらによく見えるのですが、こうして一心に草を食んでいました。
食べ始めてから約30分後に、さあ山を登ろうと歩き始めたときにも、子牛はわたしたちの方を、いつまでも興味深げに見つめているようでした。お母さん牛は途中で疲れたのか、草の上に座って休んでいます。
しばらくは急な山の斜面をジグザグに登り、ようやく登りがゆるやかになったと思ったら、前方に牛たちが見えたので、牛を避けてすぐに左に曲がり、尾根へと登っていくことにしました。
フィオンキ山頂を目指して歩くと、こんなふうに、たいていの場合は途中で牛たちが草を食んでいるので、道を避けて急な斜面を登らなければいけないことが、少なくありません。
けれども、春に自生の蘭やシクラメンが山を彩ってきれいなのも、牛たちがこうして草を食む一方で、肥やしもやってくれるおかげなのです。
関連記事へのリンク
- 木も空も花いっぱいのフィオンキ山、スポレート
なんだか別世界です。
台湾も中央山脈が国の真ん中に連なっていて、山が多い国ですが
山といってもいろいろなタイプがあるのだな~と
イタリアの山を見せていただいてすごくよくわかりました。
こんなところを歩けたら身体が浄化されそうです。
ワスレナグサもなおこさんたちを歓迎するかのように
可愛く咲いていますね~♡なんだかいいわ~!!!
牛さんたちはここで草を食べて、どなたかに飼われているのでしょうか?
ここは普通に登山客の方たちも通る道なのですか?
知らない人はあまり行けないようなところでしょうか?
ずっと見ていた・・・なんでしょうね。笑。
久しぶりに人間を見たからびっくり?!でしょうか。
イタリアの音楽はクラシック以外では初めて聴きました。
歌手の女性が・・・ほ、ほそいっ!(ってそっち?!ですが)
イタリア語の歌詞を目で追いながら聴くと楽しいですね。
そのあとになおこさんの訳もあって、なるほど~。
2曲めのメロディライン、すごくいい感じです♪
音楽が大好きなので、またオススメのイタリアの音楽、教えて下さい♪
青空が広がり、一面が緑で、うれしかったです。木々が落としてくれる影の下もかなり歩いたのですが、てっぺんは太陽がかんかん照りでした。ワスレナグサ、水や影が多いところで見かけることが多いように思っていたので、意外で、さらにうれしかったです♪
牛は農場で飼われている牛で、春から秋にかけては昼はこうして放牧されているので、フィオンキ山頂への道を歩くと、どこかで牛に出会うことが多いです。登山道として観光案内所が出す登山道案内にも出ているのですが、出会うのはもっぱら地元の人で、登山客は少ないことが多いのも、わたしたちが出かける理由です。外出制限が解除されて、自宅から離れた場所でも行けるようになったばかりで、この日休憩時間を含めて約5時間の山歩きで、出会った登山者は二人だけでしたから、牛も珍しがっていたのかもしれませんね。
Giorgiaとってもとっても細いですよね。わたしも見るたび驚いています。歌を楽しんでくださったと知って、うれしいです♪ これからもまた、とりあえずは過去に紹介したのに、ブログに移行できていない歌を紹介した号を、少しずつ移していくつもりでいます。
喧騒を忘れさせる素敵な場所ですね!
また、自然の流れは止まることなく、すっかり初夏らしく、青々していて、どの写真も、目に優しいです。
今年は、家にこもって、春をあまり感じることができなかったので、私も足慣らしのためにも、スーパーでなく、どこかに歩きに行こうと思います♪
花粉症は、大丈夫でしたか?
標高が高くて、花粉が苦手な植物が少ないのを知っていたので、フィオンキ山の頂へと歩くことにしたんです。おかげで、ペルージャの我が家では花粉症の症状に苦しむのに、この日の登山中はほぼ問題なく過ごせました♪
まきさんも久しぶりのお出かけ、楽しみですね。
緑が美しい頃山歩きが出来、途中の牛や野の花を愛でながら歩くのは最高でしょうね。ああ、復活祭のパン!いつか作ろうと思っていたのでした。
コロナ以前はもう長旅は嫌だと思っていたのに行けなくなると行きたくなるこの気持ち!もしまたイタリアに行けたら次回は長期滞在したいですね。そしてなおこさんご紹介の山々歩いてみたいです!
いつかぜひ。お転婆シニアさんなら軽く登れて歩けそうな山がたくさんあります。サイクリングコースも最近はかなり整備されてきているんですよ。