2020年 05月 25日
麦畑・ポプラ綿毛 注意 花粉症なら、トラジメーノ湖とイタリアの5月
南の湖畔にあるサンタルカンジェロ(Sant'Arcangelo)を歩くのは久しぶりです。風が強く、岸辺をしばらく散歩したのですが、いつも見かけるカンムリカイツブリや、去年はしばしば見かけた白鳥の姿が、見当たりません。桟橋の向こうに見えるのはポルヴェーセ島(Isola Polvese)です。
夕日を見送るにはまだ日が高く、前日にたくさん歩いたので、夫もそれほど歩きたくはなかったようです。車に乗り込んだあと、すぐ近くの別の岸辺に行くのかと思っていたら、湖の周囲をドライブしようと言います。それはいいのですが、暑いからと窓を開けていたら、途中から目がかゆさを通り過ぎて、若干痛みさえ感じるようになり、夫にも車の窓を閉めてもらいました。
症状には覚えがあり、花粉によるアレルギー性結膜炎です。湖の南と西の岸は、大半が麦畑になっていて、道の左右にどこまでも麦畑が広がっています。麦の花粉は5、6月に飛散するそうで、2日前の雨のあとに晴れた日が続き、気温も高かったので、とりわけ花粉の飛散量が多かったのではないかと思います。
湖の周囲を時計回りに半周して、北の湖畔にあるトゥオーロ(Tuoro)を訪ね、ここでも岸辺を散歩して、桟橋の先端まで歩いてみました。右にマッジョーレ島(Isola Maggiore)、左にミノーレ島(Isola Minore)が見えています。
地平線に近づく夕日と空が少しずつ色づいていく中、風も強く、遅くなったので、桟橋を岸辺へと引き返しました。
そうして、風が吹きつける桟橋にいる間は、花粉症の症状はまったく出なかったのですが、駐車場に近づいたとき、目が痛み始めたので、どうしたのだろうと思ったら、
地面を、ポプラ(pioppo)の綿毛がすっかり覆っていました。ポプラの綿毛自体は、実であり種であって花粉ではなく、アレルギーは誘発しないものの、ふわふわした綿毛に他の植物の花粉がたくさん付着して、そうした花粉を運んでしまうために、花粉症の症状を引き起こしやすいのだそうです。
このあとは、夕食の時間をとうに過ぎていたので、湖の周遊は半周で終わりにして、無料高速道路でペルージャへと向かいました。
というわけで、イタリアでも、まだ花粉症の季節は終わっていません。花粉症と言うと、ついハシバミや糸杉、松、トネリコなど木の花粉ばかりを警戒しがちですが、今の季節は、麦畑やポプラの綿毛、イネ科の雑草なども花粉症の症状を引き起こすため、気をつけようと改めて思いました。
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Se soffriste d'allergia ai pollini, ora eviterete i campi di grano e i fiocchi di pioppo o girate in macchina con i finestrini chiusi.
E' bello tornare finalmente al Lago Trasimeno, ma attenzione. Tra Sant'Arcangelo e Castiglione del Lago la strada va sempre in mezzo ai campi di grano estesi che sembrano sterminati e mi hanno irritato molto gli occhi.
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どのように進んでどのように戻られたかを追いました。
かな~り歩かれたんですね!!!
でも目的の方向に最後は進めてよかったです。
迷わなければ出会わなかった風景に・・・
なおこさんの楽観的なセリフがとっても素敵です♡
せっかくだからどんな状況も楽しまないと・・・ですね♪
それにしてもアレルギーがお辛そうです。
痒みではなく痛みとなるとちょっと深刻ですね。
私も色々なものにアレルギー反応が出るタイプなので
最後のお写真でちょっとムズムズした感じがしました。
ご主人さまと自然を楽しまれて、運動もできていいですね♪
ちなみにご主人さまとの会話はイタリア語ですか?
日本語も使いますか?
炎天下で日かげのない道を長く歩くのは大変だったのですが、本当に、いろいろな色や品種の花が一番たくさん咲いていたのは、この迷ったがために歩いたコースで、見晴らしも、この迷ったために見られた風景が一番眺めがよかったように思います。余分に迷ったごほうびがあり、転んでもただでは起きずに済んだのが、ありがたかったです♪
夫はまさか麦畑がわたしにつらいとは思わず、わたしもまさかあんなに延々とどこまでも麦畑ばかりが続く道を通るとは思わず、今日も昼過ぎまで目がつらかったのですが、今はだいぶ楽になりました。ありがとうございます。トラジメーノ湖畔も、わたしたちが今回避けた残りの半周は、住宅や木々が多くて、花粉症に苦しむことはなかったと思うのですが、日曜は車も人も混雑が予想されたので、夫が避けたのだと思います。
夫との会話はイタリア語です。あいさつはたまに日本語で交わすこともあり、時々少しずつ語彙を教えたりはするのですが、もともと外国語の勉強がそんなに好きではないので、なかなか。わたしの13歳の教え子と会って、少年の方が日本語が話せると、恥ずかしそうでした。