2020年 05月 28日
いつから州境を越えられるか 決定は6月1日か2日〜イタリア 3日以降全土OKか否か、北伊一部の州先送りか
5月15日に決まった外出・移動規制解除の方針によると、6月3日からは、仕事や健康上の理由などの特別な事情がなくとも、州境を越えての自由な移動が可能となるとのことだったのですが、最近のニュースによると、ロンバルディア州を筆頭に、北イタリアではまだ新規陽性者と現在の陽性者の多い州が数州あるために、6月3日以降、イタリア全土における州境を越えての自由な移動を可能とするか否か、その決定は、今日、5月28日木曜日までの全州における感染状況のデータに基づいて、慎重に判断し、決定されることとなりました。(今日昼のRai3のニュースでは28日までのデータと言っていたのですが、下の新聞記事には、29日のデータとあります。)
イタリアの全国紙、イル・メッサッジェーロ(Il Messaggero)の上の記事には、「新型コロナウイルス(nuovo coronavirus)の潜伏期(incubazione)は約7日あるために、5月18日の規制緩和の影響を知ることができるのは、5月末になってからであり、その感染状況のデータを分析し、分析結果に基づいて(石井補足:州を越えての移動を自由とするかどうかの)決断を下すことになります。」という保健相の言葉が、引用されています。同記事によると、5月29日のデータが分かってから、感染の動向を判断するのに、さらに24時間から36時間を要するとのことです。
6月3日にイタリア全土で州境を越えて自由に移動できるようにするか、それとも、北伊の感染者の多い州では越境の自由化を1、2週間先送りし、6月3日にはその他の州の間のみでの移動を可能とするのか。あるいは、イタリア全土での州境を越えての移動を、先延ばしにするのか。
3日からすぐに全土での移動を可能にしようという北伊の州の発言もあれば、南伊には、もしイタリア全国で州外への移動が可能になれば、州外からの旅行客は、検査で陽性ではないという結果が出て初めて受け入れるという州もあるのですが、今日の昼のニュースで、国側からの、検査結果が陰性でも感染を引き起こす可能性がある上、市民の自由な移動の規制は憲法違反であるとの見解が報道されていました。
➡️ @Cartabellotta "In questa difficile decisione occorre accantonare ogni forma di egoismo regionalistico perché la riapertura della mobilità deve avvenire con un livello di rischio accettabile e in piena sintonia tra le Regioni"⤵️https://t.co/3edSbKoW8fhttps://t.co/Nt8M5l9EjU
— GIMBE (@GIMBE) May 28, 2020
では、どの北イタリアのどういう感染状況が問題になっているかというと、各新聞社によって若干の違いがあり、いずれのニュースでも、ロンバルディア州とピエモンテ州については、感染者数の多さから、3日以降も移動が認められない恐れがある州としているのですが、移動が制限される可能性のある州として、さらにリグーリア州やエミリア・ロマーニャ州を挙げるニュースもあります。エミリア・ロマーニャ州については、ピエモンテやロンバルディアに比べれば表に出ている感染者数は少ないものの、実施しているPCR検査の数が全国平均よりも少ないがために、実際の感染者数はいまだに多い可能性があるとする専門家の見解があります。
#coronavirus: mappa @GIMBE che tiene conto di:
— Nino Cartabellotta (@Cartabellotta) May 26, 2020
- Prevalenza (casi per 100.000 abitanti)= "densità" del contagio
- Incremento % casi ultimi 7 giorni= "velocità" del contagio#Covid_19 #covid_19italia pic.twitter.com/xZZa7mUonL
感染してもまったく症状がないがために、自らが感染していると知らずに、他の人を感染させうる人の、こうした州での表面には出てこない数を思い、わたしは、最初は、こうした州のみ越境の自由化を先送りして、その他の州では6月3日からは州境を越えて自由に移動ができるようにすればいいのではないかと考えていたのですが、上の記事を読んで、考えが変わりました。国全体での連帯感や公平感を重視して、感染拡大の再燃という最悪の事態を避けるためには、たとえ不自由であっても、イタリア全土で、今しばらくは移動を州内のみとした方がよいのではないかと思うようになったのです。
いずれにせよ、今後も政府やマスコミ、専門家の情報に注目し、ニュースを追っていくつもりでいます。
ただし、これはイタリア国内での州外への移動を6月3日から可能とするという見通しや当時の欧州の他国での感染状況を勘案してのことですから、今後また国内での移動規制解除の延長や欧州の他国での感染状況に問題ありという判断があれば、この点についても変更の可能性があるのではないかと思います。
https://www.ilsole24ore.com/art/stop-ponte-2-giugno-ecco-cosa-prevede-schema-dl-riaperture-ADWEtlQ
徐々に緩和するほうが安心感は高そうでですが、規制で困っている事業者も多いことでしょう。そこは難しいかじ取りですが、やはり安全策で慎重にお願いしたいですね。
日本もつい先日収束したと思ったら完全なる収束をせぬまま
ダラダラ感染拡大しており第2波到来のようです。・°°・(>_<)・°°・。
今はまだ第2波入り口なんて言ってますけど
このまま増えるんじゃないかな〜と思います。
治療薬ができれば解決なんでしょうがまだ道のりは長いかな〜💦
わたしも同じ思いでいます。
ワクチンや治療方法が確固たるものになるか、これさえやらなければ感染しないということが判明するまでは影響を少なくする管理をすべきと思います。
なので、まだまだ好きな写真撮影は近所でと思っています。
わたしもまずは安全を重視することが大切だと思います。市民一人一人が気をつけなければいけないことは、もちろんとして。
治療薬ができるまでは、やはり用心が大切だとつくづく思います。
わたしたちも、湖畔にもできるだけ人と距離が置けそうな場所や日時を選んで行き、人が少ない山を選んで出かけるようにしています。
わざわざ調べて頂きありがとうございます。
まだまだ変更の可能性もあり不安定な状態ですね。第2波が来たら一気に状況が変わる可能性もあるので注意して見ていこうと思います。今のところ、イギリスに戻った後にも隔離期間があるので、双方で状況が改善しないと心配です。