美しい夕日の湖畔に寄り添う二人、トラジメーノ湖

　夕景の美しいいつもの岸辺で、トラジメーノ湖（Lago Trasimeno）の桟橋の向こうに沈む夕日を撮影しようとしていたら、

Lago Trasimeno al tramonto, San Feliciano, Magione (PG) 26/5/2020
日の光が金色に輝く、オレンジ色の風景の中、寄り添う二人がいて、


桟橋の先端へと歩いていきます。


　紅に染まる空と湖の間に立つ二人とその水影は、


いつしか一つになりました。

　この日のこの湖の桟橋での夕景が、きっと二人の、いつまでも心に残る大切な思い出の一つになったのではないかと思います。

　あるときは座禅を組んで瞑想するかに見える人がいて、あるときは長時間ずっと大きなカメラで夕日を見据える人がいて、またあるときには写真家が撮影中の新郎新婦を見かけたこともあるこの桟橋は、わたしも何度か歩いて、その先端から夕日や風景を眺めたことがあります。

22/5/2020
　特にだれが何を言うでもなく、だれか先客がいるときには、邪魔をしないよう距離を空けて人が立つことの多いこの桟橋は、先端まで歩くと、対岸の町や左手のポルヴェーセ島、右手の岸辺こそよく見えるものの、湖や夕日、夕焼けの眺めそのものは、見るにも撮影するにも、桟橋の上よりもむしろ、少し離れて桟橋全体が視界に入るように立った方が、美しく風情があるように思います。

　そのせいか、またしばしば先客がいるためか、夫が桟橋に立つことはまれなのですが、湖の先端へと長く伸びる桟橋は、俗世や他の人々から離れた別世界に思えるからか、桟橋の先は人気があって、いつもだれかしら立っていること、座っていることが少なくないのでありました。

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I due soli e i due cuori si fondono
al tramonto al Lago Trasimeno.
San Feliciano, Magione (PG)
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Articolo scritto da Naoko Ishii

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