2020年 05月 30日
青い山並み 新規ゼロ4日目とどうなるか6月3日、イタリア 新型コロナウイルス
人口約88万2千人のウンブリア州では、昨日までに68,756件のPCR検査が実施され、昨日も千数百の検査が行われています。
火曜の夕方、久しぶりにミジャーナを訪ねたときは、晴れていたので、2階の窓から、遠くの山々も見晴らすことができました。右手に左端が見えるのは、アッシジを中腹に抱くスバージオ山、左にそびえるのが、先日わたしたちが登ったアクート山の隣にあったペンニーノ山で、この二つの山の間、奥の方にシビッリーニ山脈(Monti Sibillini)の高峰が霞んで見えています。
このあと夫と、オリーブ園のあるテッツィオ山の斜面を、少し登ってから撮影したのが、こちらの写真です。
わたしがこのところ、来週6月3日にイタリア全土で州境を越えて移動できるのかどうか、そのニュースに着目しているのは、夫が他州に旅行に行けたらと考えているためでもありますが、エミリア・ロマーニャ州のいつもの友人たちから、6月6日にミジャーナに泊まりがけで来ると聞いているからです。
昨日から今日の昼までのニュースを追い、今朝の新聞記事に目を通すと、イタリア政府は昨日のうちに予定どおり6月3日に州境を越えての移動を、イタリア全土で可能にできると判断し、昨晩の野党や州側とのやりとりでも、その方針は変わっていないとのことです。ただ、ロンバルディア州やトスカーナ州など、中・北部の州でも6月3日では早すぎると考える州がある上に、感染の可能性のある旅行客が大勢来ることを恐れる南部の州もあり、最終決定に向けての州との話し合いは今後も続く上、感染状況についてもまた、最新の動向を知り判断する必要があるため、最終判断は、やはり6月3日ぎりぎりまで待とうとのことだと、昼のテレビニュースでは言っていました。昨晩のコッリエーレ・デッラ・セーラ(Corriere della Sera)紙の記事を今朝読んで、昨夜のうちに、6月3日から州境が開くことが決定したのかと一瞬思ったのですが(記事へのリンクはこちら)、いろいろなニュースを聞き、記事をていねいに読み込むと、まだ確定しているわけではなく、やはり最終判断は、直前まで持ち越すようです。
ニュースではロンバルディア州やピエモンテ州ばかりが注目されがちですし、一人の患者が感染させうる人の数を表す指標のRtについて言及するニュースでは、相変わらずウンブリアの名前もあがります。けれども、新規陽性者数がゼロに近い日が続くと、前日・前週と比べてのわずかな数の増加でRtの値が高くなる上、人口あたりの実施されたPCR検査の割合が他州に比べて高い場合にも、数値が高くなる傾向があるので、あまりあてにならない指標だと、個人的には思います。実際、イタリア高等衛生研究所でも、特に陽性者数が著しく少ない場合には、このRtはあてにならない可能性があると考え、各州の感染状況を把握するにあたって、現在では21の項目を判断材料としているとのことです。
以前から、住民あたりの陽性者数やPCR検査の実施件数も判断材料とすべきではないかと考えていたわたしは、関連する表やグラフを折に触れてご紹介してきましたが、たとえば今朝のイル・メッサッジェーロ(Il Messaggero)紙の記事では、各州ごとにPCR検査を受けた人数に占める陽性者の割合(えんじ色)を算出し、科学的根拠がないとは記事でも言っていますが、その割合に基づいて住民数から各州で陽性の可能性があると考えられる人の数を割り出し、地図にその人数を、数が多くなるほど大きなえんじ色の丸で記すという形で表しています。
現状を読み取るための数一つとっても、解釈や判断は様々です。今後、イタリア政府が話し合いの末に、将来にとって最も望ましい、経済ばかりではなく、これまでのように人命を優先した決断を下してくれることを願っています。
うれしいですね。
私の住む兵庫県でも 今のところゼロが続いていますが
他県では まだ美容院などでも クラスター発生とか
まだまだ安心できません。
そろそろ美容院も行きたいし おけいこも 6月から
始まるのもあるのですが 電車は不安だし~
ようやく外に出られる、話せる、会えるのがうれしい気持ちは分かるものの、今もまだ用心が必要だということを皆が意識していないといけませんよね。